グランピングに最適な服装は?季節ごとに紹介します

グランピング イメージ

自分でキャンプ道具を運んだり、テントを張ったりする必要がなく、誰でも手軽にアウトドアを楽しむことができるグランピング。冷暖房器具やトイレ、入浴施設のある施設が多かったり、BBQセットや料理も注文できたりと至れり尽くせりで、幅広い層に支持されています。

ベッドや椅子、照明から小物類までばっちりとコーディネートされ、面倒な設営や撤収もないグランピングは、SNS映えも間違いなし! いつものキャンプとは一味違う、グランピングならではのフォトジェニックな時間、せっかくならおしゃれをして思い出に残したいですよね。

そこで、これからグランピングデビューしてみたい方、通常のキャンプファッションとの違いが知りたい方、防寒もファッションも諦めたくないという方に、グランピングを存分に楽しむために最適な服装について、男女別で解説していきたいと思います。

目次

<1. グランピングで気を付けるべき服装のポイント>

<2. 春のグランピングにおすすめの服装>

<3. 夏のグランピングにおすすめの服装>

<4. 秋のグランピングにおすすめの服装>

<5. 冬のグランピングにおすすめの服装>

1. グランピングで気を付けるべき服装のポイント

グランピング服装
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

グランピングとは、グラマラスキャンピングの略。現地にキャンプやコテージが設置されているため自分から準備することも少なく、気軽に自然の中で高級感のあるキャンプが楽しめるグランピングでは、いくつかのポイントをおさえておけば本格仕様のアウトドアウェアでなくてもOK!

ただし、「野外で宿泊すること」を意識した服装選びは必要です。会場が山の中にあるのか、海や川の近くにあるのか、アウトドア度の高さによっても選ぶ服装は変わってくるでしょう。会場や開催時期の特徴を踏まえた服装選びをするなら、以下のポイントは押さえておきましょう。

1_1. 虫の発生などグランピング会場の環境に備える

グランピングエリアがどんなに整備されていたとしても、自然の中には虫が生息しています。アブやブヨ、蚊、蜂などを軽視していると痛い目に遭うことも。

山の中では日が沈むと、虫たちが活発に活動をはじめます。特にアブやブヨはかゆみが強く、腫れあがることもあります。キャンプ時はもし虫に刺されてアレルギー症状が現れた場合、処置が遅れて重篤化する恐れもあります。虫刺され予防のために、日暮れ後は男女共に肌の露出は避け、長袖・長ズボンの着用を心がけましょう。

暑くなる夏場も、日中はハーフパンツやワンピースで過ごしても、夕方からはレギンスを合わせたりシャツやパーカーを羽織るなど、肌の露出を減らす工夫が大切です。そして、くれぐれも虫除けスプレーを忘れずに!

1_2. 急な天候や気温の変化に備える

アウトドアの服装は、急な気温の変化にも対応できて体温調節しやすいレイヤーコーデが基本。グランピングとはいえ、野外であれば街中よりも寒暖差が大きくなります。エリアや季節によっては、日中と朝晩ではまったく別の格好をしてもいいぐらいです。

夏でも朝晩の冷え込みに備えて、羽織りものや防寒用の小物を用意しておきましょう。パーカーやウィンドブレーカー、ネックウォーマー、厚手の靴下、レギンスなどは、重ね着&着脱しやすく便利です。レインコートにもなる防水加工のジャケットや、羽織れるブランケットもあると重宝です。

1_3. 燃えにくい素材・デザインを選ぶ

BBQや焚き火など、「火を扱う」のはキャンプの醍醐味です。でも、風向きや風の強さによっては、火の粉が舞って服に届いてしまうことも。焚き火などを楽しみたい場合は、ちょっとした火の粉で服に穴が開きやすいナイロンやポリエステルなど化繊生地よりも、コットン系の燃えにくい素材の服をおすすめします。

また、スカートや袖がひらひらと長い服、フリンジのついた服は、気付かぬうちに火が燃え移ってしまう恐れもあるので、火のそばでは避けた方が無難です。アウトドアブランドには難燃性の生地を使った服などもあるので、そういうアイテムを活用してみるのもよいでしょう。

1_4. コーディネートアイテムや小物を合わせるときの考え方

標高が高くなると紫外線が強くなるので、帽子やサングラスなどの小物はファッション性だけでなくUV対策としても有効です。アウトドアコーデでの小物使いは、サングラスはきちんとUVカット率の高いものを選ぶなど、ファッション性と実用性を兼ね備えるものを意識しましょう。

また、携帯や財布など貴重品を入れて持ち歩けるボディバッグやサコッシュも、コーディネートの差し色や、着こなしのアクセントに活用できます。最近のトレンドは「アーバンライクなアウトドアMIXスタイル」なので、普段使いの服装にちょっとアウトドアテイストがあるコーデにすると今っぽく仕上がります。

モノトーンコーデやワントーンコーデを基本に、Tシャツやパンツ、小物など、どこかに派手な色柄を一点投入したり、パンツの丈を少し短くしたりすることで「抜け感」や「遊び」を演出していくと、おしゃれに見えますよ。

2. 春のグランピングにおすすめの服装

グランピング春の服装
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

日中は暖かくても朝晩はまだ肌寒い春。気温も天気も変わりやすいので、脱ぎ着で体温調節ができるレイヤードコーデ(重ね着)を心がけましょう。特に日が暮れてからは、冷たい風や冷気をシャットアウトできるしっかりした生地の上着が1枚あるとよいでしょう。春の気候を踏まえた男女別の服装について、おすすめコーディネートやポイント、注意点をそれぞれ解説していきます。

2_1. 女性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

気温の変わりやすい春キャンプには、レイヤードコーデがおすすめ。グランピングでは自然の中でリラックスできるような、キャンプよりも女の子っぽいリラックスコーデを楽しんでみては? 日中は、流行りのTシャツワンピにロングスカートを重ねたり、羽織ものとしても使えるシャツワンピースにワイドパンツを合わせたスタイルも◎。あくせく動かず、服も汚れないグランピングならではのおしゃれを楽しみましょう。

パーカーを羽織れば、春らしく防寒面でも安心なコーデになります。デニム派もカジュアルになりすぎないよう、トレーナーのインナーをフリルやレースのアイテムにして首元や裾からチラ見せさせたり、ワイドパンツをチョイスしたり、ファッション性を重視したほうが「グランピングっぽさ」が出ます。

ただし、春でも夜はかなり冷えるので、寝るときは長袖・長ズボンをおすすめします。トレーナーやパーカー、レギンス、あったか靴下など、防寒アイテムの用意をお忘れなく。

2_2. 男性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

男性はTシャツ+長袖シャツ+パンツを基本コーデに、色合わせやレイヤードの仕方で個性を出していきましょう。長袖シャツは腕まくりをしたり、ボタンを開けたり、腰巻きしたりでき、暑さ調節が簡単にできる優秀選手。ぜひコーデに取り入れて。さらには、防虫機能やUVカット機能のある高機能素材のシャツを選べば、より一層快適に。

パンツは、デニムでもいいですが、クライミングパンツやジョガーパンツのほうが動きやすくて今っぽいコーデに仕上がります。足元は動きやすいスニーカーかトレッキングシューズがおすすめ。ハーフパンツに靴下+サンダルもいいでしょう。夜は冷えるので、寝るとき用&防寒用に長ズボンとパーカーやトレーナーを1枚持っておくとよいでしょう。サッと羽織れる薄手のコートやマウンテンパーカーもあると便利です。

3. 夏のグランピングにおすすめの服装

グランピング夏の服装
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

日差しが強く、蒸し暑い夏のキャンプ。夏のコーディネートのポイントは、暑さ対策と虫除け対策。汗をかきやすい夏場は、日中着ていた服には大量の汗が染み込んでいるので、そのまま寝てしまうと汗で体が冷えてしまいます。必ず日中の服と寝間着は分けて、着がえるようにしましょう。

夏の気候を踏まえた男女別の服装について、おすすめコーディネートやポイント、注意点をそれぞれ解説していきます。海や川遊び、会場のプールなど、夏ならではの遊びを含めた服装の準備についてもご紹介します。

3_1. 女性向けのコーディネート(日中と寝るとき、海や川)

オーバーサイズのチュニック丈トップスは、涼しくてリラックスもできるおすすめアイテム。クロップ丈のパンツやレギンスを合わせたり、ワイドパンツと合わせたり、着回し力もあるので重宝します。

トップスは、爽やかさや顔映りを意識するなら白っぽいものを、紫外線対策を意識するならダークカラーをチョイスして。海辺の会場であれば、カラフルな花柄やオリエンタル柄のマキシワンピースも◎。夏らしく、大ぶりのピアスやバングルなど、アクセサリーでスタイリングを楽しみましょう。

寝るときは、ストレッチの効いたオールインワンやコンビネゾンも楽ちんです。夏でも標高が高いと急激に冷えるので、夜間はなるべく肌が露出しないように、長袖・長ズボンの寝間着に着替えてから就寝するようにしましょう。

また、会場が海や川が近くにあるなら、水着もマストアイテム。磯遊びやカヤックなどでアクティブに過ごすなら、ジム用のスポーツウェアでもいいでしょう。日焼け対策にはラッシュガードも忘れずに。

3_2. 男性向けのコーディネート(日中と寝るとき、海や川)

真らしいコーデ、Tシャツ+ハーフパンツは暑さ対策にもおすすめです。ただし、肌の露出が多くなるので、虫除けスプレーはしっかりめに。 Tシャツやシャツなどトップスが柄物ならパンツは無地にする、全体の色味を合わせてワンポイントで差し色を投入するなど、コーディネートにはメリハリを意識して。多機能なポケットがついたハンティングベストも、便利さとファッション性が両立できておすすめです。シンプルなコーデでも、帽子やバッグ、サングラスなど小物を使ってバランスを整えると、ぐっとおしゃれな印象になります。

パンツはウエストがゴムや紐のものを選ぶと、トイレや着替えの時に重宝です。海や川で遊ぶなら、水陸両用のボードショーツ(水着+ショートパンツのアイテム)が便利。ポケット付きで見た目もショートパンツのようなデザインなので、タウンユースする人も多いです。 足元は風通しの良いサンダルで夏らしく。アウトドアブランドのスポーツサンダルなら、歩きやすく、足を適度に保護してくれるので安心です。寝るときは、虫刺され対策として、暑くても長袖・長ズボンを着用しましょう。接触冷感素材を選べば、寝苦しさの対策にもなりおすすめです。

4. 秋のグランピングにおすすめの服装

グランピング秋の服装
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

日中は暖かく、過ごしやすい秋は、ダウンベストがちょうどよい季節。冷える夜にはボアブルゾンや薄手のダウンジャケットが活躍してくれます。焚き火を囲んで仲間と語らう時間はグランピングの醍醐味。寒さに耐えられず早々にお開きに......なんてことにならないように、夜間の防寒対策はしっかりと。

また、秋は台風や急な天候変化も多い季節。夜間の気温低下など、秋の気候を踏まえた男女別の服装について、おすすめコーディネートやポイント、注意点をそれぞれ解説していきます。

4_1. 女性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

秋のグランピングは、昼と夜の寒暖差が大きく、標高の高い会場だと夜は冬場並みに冷え込みます。日中の服装の上に羽織れるフリースやダウンのアウターを必ず用意しておきましょう。台風や急な天候の変化に備えて、撥水性のあるウィンドブレーカーやポンチョもあると安心です(寒いときは風よけにもなります)。

トップスには、オーバーサイズのスウェットやチュニックタイプのニットがおすすめ。肌寒いときはそこにダウンベストを合わせるだけで、体幹が温まってかなり温かく感じます。ボトムスにはスキニーを合わせれば、流行りのボアブルゾンなどモコモコのアウターを着込んだときにも着ぶくれ感ナシです。

焚き火をするときは化繊を避け、ボトムスもコットンやウール素材に。靴も、火に強いレザーのブーツかコットンのスニーカーにしておきましょう。 また、グランピングムードが高まるアイテムとして、ネイティブ柄のフリースやネックウォーマー、ブランケットもおすすめ。バッグやスニーカーなどの小物で差し色をしたり、キャップやニット帽、つば広帽で大人カジュアルに仕上げたり、レイヤードしやすい秋はワンランク上のコーデを楽しみましょう。

寝るときは、テント泊はとにかく足元が冷えます。必ず保温性の高い素材の長袖・長ズボンの寝間着に着替えてから、厚手の靴下でしっかりと温めましょう。

4_2. 男性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

春と同様に、Tシャツ+長袖シャツ+パンツを基本コーデに、さらに小物やダウンベストなどを重ねて、レイヤードを楽しんで秋っぽさを演出していきましょう。 焚き火を想定して、ボトムスはコットンかウール素材に。ハーフパンツ+ネイティブ柄のタイツの合わせも、秋の前半ならありでしょう。長袖シャツ+サロペットのコーデも、きれいめでおしゃれ感が出ます。

晩秋はネルシャツやトレーナー、ボアパーカーも投入してレイヤードしていきましょう。 また、秋の足元は、スニーカーやトレッキングシューズもいいですが、レザーのブーツはいかがでしょう? 焚き火にも対応できて、防寒にも優れています。秋も夜は冷えますが、寝汗をすぐに乾かしてくれる吸湿性の高い化繊の肌着と、保温性の高いウェアを重ねることで防寒しましょう。

また、秋の天気は変わりやすいので、サッと羽織れる防風防水のジャケットやポンチョ、マウンテンパーカーもあると便利です。

5. 冬のグランピングにおすすめの服装

グランピング冬の服装
<写真はイメージです。Photo by 写真AC

澄んだ空気と星空の美しさが魅力の冬キャンプ。寒いですが、そのぶん会場が空いていて、焚き火をしながら見上げる夜空は格別です。 寒さ対策の基本はレイヤード。ベースレイヤー(下着)、ミドルレイヤー(中間着)、アウトレイヤー(上着)と重ねるスタイリングを考えましょう。また、カイロはポケットに入れるのではなく、背中やお腹に貼るタイプを装着しておくと、体を芯から温めてくれます。

冬の気候を踏まえた男女別の服装について、おすすめコーディネートやポイント、注意点をそれぞれ解説していきます。冬は会場が開いているかどうかを確認したり、雪や霜、路面凍結などを意識した装備も必要です。

5_1. 女性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

日中は、機能性インナーの上にオーバーサイズのニットやパンツの裏地にボア素材を使ったデニムなどでも、グランピングなら大丈夫。アーガイル柄やノルディック柄のニットやフリース、ネックウォーマーを選ぶと、見た目にもグランピングムードが高まります。

カウチンジャケットなら、日中は羽織ってアウターに、夜はダウンの下に着るニットにも。日が暮れると、寒さは足元、腰からやってきます。アウターのダウンジャケットは、腰回りが冷えないようにロングダウンを選ぶのもあり。パンツやレギンスの上からサッと巻けるラップスカートやキルティングや裏ボアのロングスカートがあると腰回りの冷えを回避でき、寝間着にも活用できて便利です。

就寝時は寝ている間の汗冷えに注意し、インナーは必ず着替えること。暖房器具完備でも、吸湿性の高い肌着と、スウェットやジャージなど保湿性の高い上下ウェア、厚手の靴下で温かくして眠りましょう。足元は、雪がなくてもスノーブーツが温かくておすすめです。

5_2. 男性向けのコーディネート(日中と寝るとき)

寒さが気になる冬キャンプは、機能性インナーの上に、シャツ、トレーナー、フリース、ダウンと重ねるコーディネートで寒さ対策を。なかでも大活躍なのはインナーダウンジャケット! 動きやすく軽量なので、日中はアウターに、寒くなればその上にアウターを羽織れます。 アウターはダウンジャケット、ボア付きのマウンテンパーカー、アウトドアブランドの特殊素材ジャケットがおすすめ。焚き火から火の粉が飛ぶことを考慮して、難燃素材のものを選びましょう(高価なものに穴が開くとショックです......)。

また、最近は細身のシルエットで伸縮性のあるタウンユースもできるダウンパンツも多く、雪山でも下半身を寒さから守ってくれると評判です。そこまで寒くない時期であれば、裏フリースのパンツや、デニムなどの下にタイツを履くなどで防寒対策をしましょう。寝るときは、寝汗による冷え防止のため、吸湿性の高い肌着に必ず着替えて、スウェットやジャージなど保温性の高い上下ウェアで眠りましょう。

設備が充実していて設営から撤収までおまかせでき、誰もが気軽に楽しめるグランピング。野外なので、ある程度は季節や環境に応じた準備が必要になってきますが、アウトドアを楽しみながらファッション性の高いスタイルで過ごせるのが魅力です。

急な気候の変化や防寒対策など、季節ごと、シーンごとに必要なポイントをおさえておけば、初めてでも快適に過ごすことができます。通常のキャンプとは異なる、グランピングならではのフォトジェニックなひとときを、快適でおしゃれなグランピングファッションを楽しんでみませんか。

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