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実は自然溢れる土地。豊田が魅せる「花の絶景」BEST5
TOYOTAを中心とする企業群の本拠地であり、クルマの街というイメージが先行する愛知県「豊田市」。しかしながら一方で、色鮮やかで豊かな自然も根付いているのはご存知でしょうか?猿投山を中心とする愛知高原、長野や岐阜との県境近くの奥三河など、実に魅力的なフィールドが広がっています。
そんな、クルマとはまた違う、豊田市の別の顔を象徴するものが、色彩に富んだ「花の絶景」でしょう。年間を通じて、とても個性的なお花見を楽しむことができ、鮮烈な風景に癒されます。中でも今回は、一度は訪れてほしい絶景をランキング形式でまとめてみました。
目次
- 第5位:3000本の桃に包まれる。日本の原風景「上中のしだれ桃」
- 第4位:妖艶に続く紫の道。御作「藤の回廊」
- 第3位:紅葉と桜のコラボレーション!?小原「川見四季桜の里」
- 第2位:冬山に咲く桜?豊田市最高峰「寧比曽岳の霧氷」
- 第1位:まるで物語の中の世界!?つどいの丘「キリシマツツジ花の壁」
- 花の街「豊田」で四季折々の絶景に出会う!
第5位:3000本の桃に包まれる。日本の原風景「上中のしだれ桃」
まず紹介したいのは、山間部の旭地区にある「上中のしだれ桃」。この場所は、約3000本ものしだれ桃の群生地であり、4月上旬〜4月中旬には赤・白・ピンクの花が集落を包み込みます。
まだ木々の新芽が出たばかりで、山肌が緑に色づき始める季節。物寂しさを一変させる色鮮やかな情景は、まさに桃源郷!思わずうっとりと眺めてしまうことでしょう。
そんな「上中のしだれ桃」。臨時駐車場(協力金500円)を起点として、往復40分ほどの散策コースが整備されているため、変化する里山の風景変化と一緒に、花桃鑑賞を楽しめるのもポイント!
時折、淡いピンク色のソメイヨシノや、黄色のレンギョウなど、他の花々との美しいコラボレーションも見せてくれます。
上中のしだれ桃
- 住所:愛知県豊田市上中町綱所
- 電話番号:0565-68-3653
- アクセス:豊田勘八ICから車で40分
- 見頃:4月上旬~中旬
- URL:上中のしだれ桃
第4位:妖艶に続く紫の道。御作「藤の回廊」
平成の市町村合併により無くなってしまいましたが、かつて"藤岡"という地名がありました。名前の通り、少し小高い場所に、藤が多く自生していることから名付けられたとされ、その象徴と言える場所が、御作の「藤の回廊」です。
御作小学校の近くに、綺麗に曲線を描く藤棚が数百mにわたって整備され、毎年4月下旬〜5月上旬まで、妖艶な紫色に癒されます。
藤棚には、九尺藤・紫三尺・八重黒竜・シロバナ藤など、様々な種類の藤が植えられているのもポイント!また藤の最盛期は、周囲の風景が、鮮やかな新緑に染まっていくシーズンです。
藤と緑が織りなす、色彩のつなぎ目には、きっと目を奪われることでしょう!爽やかな風と気温、気持ち良い陽光を感じながら、花を愛でる時間は、まさに至福のひと時です。
藤の回廊
- 住所:愛知県豊田市御作町
- 見頃:5月上旬~中旬
- 電話番号:0565-76-6108
- アクセス:豊田藤岡ICから車で20分
- URL:藤の回廊
第3位:紅葉と桜のコラボレーション!?小原「川見四季桜の里」
豊田市の小原地区は、1年で2回開花する「四季桜」が咲くことで密かに有名です。春より、秋の方が花弁が大きくなる傾向にあり、季節外れのお花見はとても見応えがあります。
中でも、ぜひおすすめしたい鑑賞スポットが「川見四季桜の里」。桜と紅葉の最盛期が重なるため、両者がパッチワークのように織りなす絶景が広がります。
遠目から眺めてもよし。散策コースを歩いて見上げるのもよし。秋らしからぬ色彩のコントラストは、まさに非日常の時間です。また山の裏手には、桜と紅葉を俯瞰できる展望スポットもあります。
なお最盛期となる11月下旬には道路が渋滞することもしばしば。早朝の時間帯を狙うと良いでしょう。
川見四季桜の里
- 住所: 愛知県豊田市川見町
- アクセス:猿投グリーンロード・豊田藤岡ICから車で約30分
※紅葉の時期は渋滞もできるので、早めの時間に訪れるのがお勧めです。 - URL:川見四季桜の里
第2位:冬山に咲く桜?豊田市最高峰「寧比曽岳の霧氷」
"冬に咲く桜"をご存知でしょうか?正確には花ではないのですが、冬山の風物詩「霧氷」が、時にそのように例えられます。
※霧氷:空気中の水分が過冷却され、木々に付着する現象
限られた気候条件下でしか見られないこの現象。愛知県で見られる場所もかなり限られていますが、実は豊田市の最高峰である「寧比曽岳(ねびそだけ)」で鑑賞できます。12月〜3月の冷え込んだ日(最低気温-3℃程度)の翌日、晴れた日が狙い目です。
透き通った青空を背景にした、純白の"冬の花"は、筆舌に尽くし難い美しさ。また、運が良くないと出会えないからこそ、出会えた時の感動もひとしおです。
なお寧比曽岳の山頂には、大多賀峠登山口から片道1時間〜1時間半。緩い樹林帯を上がるルートのため、危険はありませんが、靴のソールにつける軽アイゼンやチェーンスパイクなどの装備が必須になります。くれぐれも軽装で登らないようにご注意ください。
寧比曽岳
- 住所:〒444-2603 愛知県豊田市大多賀町椹木谷
- アクセス:東海環状自動車道・豊田勘八ICから大多賀峠まで車で約50分、大多賀峠から徒歩往復2〜3時間。
- URL:寧比曽岳
第1位:まるで物語の中の世界!?つどいの丘「キリシマツツジ花の壁」
それでは最後に、豊田が誇る花の絶景として一押ししたいのが、つどいの丘「キリシマツツジ花の壁」です。猿投グリーンロードの中山ICから車で10分ほど、愛知県緑化センターの近くに位置しています。
普段はなんということはない宿泊施設の駐車場なのですが、4月下旬〜5月中旬になると、その壁が鮮やかな赤色に染め上がります。ピンクや白など、まるでぼかしの加わった油絵のような、絵画的な絶景が印象的です。
なお駐車場という場所柄、キリシマツツジの壁を背景に愛車を撮影すると、フォトジェニックと話題に!周囲の迷惑にならないように、撮影する必要がありますが、空いていたらぜひ試してみてください。
少し見る場所を変えるだけで、表情が少しずつ変わります。できるだけ色が混ざったポイントを狙って撮影するのがオススメです。
つどいの丘/キリシマツツジ花の壁
- 住所:〒470-0431 愛知県豊田市西中山町清水口133 つどいの丘
- 電話番号:0565-76-1221
- アクセス:猿投グリーンロード・中山ICから車で3分
- URL:つどいの丘
花の街「豊田」で四季折々の絶景に出会う!
いかがでしたでしたか?
今回は私の出身でもある「豊田市」について、意外な側面から魅力を紹介してみました。実は工業のイメージが強いこのエリアにも、本当に色彩・個性豊かな絶景が揃っています。
なお今回紹介できませんでしたが、他にも
- 豊田スタジアム周辺の「菜の花畑」
- 水源公園の「桜&ユキヤナギ」
- 猿投山山麓の「桃」
- 香嵐渓の「シャガ群生地」
- 稲武・城ヶ山の「オオキツネノカミソリ」
など様々な花の名所があります。
いつ訪れても魅力が尽きない、四季折々の「豊田」。カメラを片手に、何度も訪れてみてはいかがでしょうか?
次回は新城×山の絶景をテーマにご案内します。
>>『愛知の美しいアウトドアフィールド。新城が誇る「山の絶景」BEST5』はこちらから
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。