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【新型コロナウイルス】観光客が戻って来たリビエラ・マヤから現状リポート(2021年3月23日現在)
新型コロナウイルスの感染者がメキシコで見つかってから、すでに1年以上が経ちました。これまでに数回、メキシコの新型コロナウイルスの感染状況や対策について伝えてきましたが、今回は、1年経った現在の状況やカンクン~リビエラ・マヤのコロナ禍の観光情報をお伝えします。
目次
感染者数が落ち着きつつあるメキシコ
2020年3月~8月にかけて感染者数が徐々に増加したメキシコの第一波。そして、2020年11月~2021年2月にかけて感染者数が急激に増加し、一日の感染者数のピークが17,000人まで達した第二波。その後はワクチンが配布され始めたこともあり、感染者数の増加はストップ。現在は日々減少傾向にあります。一般人のワクチン摂取者も増え、国全体としては少し安心し始めている雰囲気があります。
メキシコは各州が新型コロナウイルスへの対策をとっておりキンタナ・ロー州も外出が制限された時期がありました。また、スーパーの入店も1家族につき1人のみで、家族で買い物ができない時期も数か月続きました。しかし、現在はそのような制限もなく、ショッピングモールはいつもと変わらない賑わいに戻りつつあります。
カンクン~リビエラ・マヤの観光業の現状
世界的にも有名な観光地、カンクンやリビエラ・マラは、ホテルを休業せざる得ない時期が数か月あり、多大な損失を負いました。ホテルを再開したあとも稼働率が30%に限られ、非常にゆっくりとした営業再開でした。現在は、ホテルの稼働率は60%までに制限されています。
海外からの観光客を受け入れ始めることで地元の人たちは感染拡大を懸念していましたが、空港やホテルの対策により感染拡大を逃れることができました。テーマパークは、観光客を取り戻すために料金を半額近くまで下げて営業している場所もあります。町のダウンタウンは以前のように観光客で賑わっており、コロナ禍にいることを忘れるほどです。
学校は1年経った現在も休校のまま
メキシコ人の現在の生活は約1年前と比べて少しはましになったような気がします。爆発的な感染を防げたことと、外出制限が解除されて普通の生活に戻ったことが大きなキーと言えます。しかし、学校は去年の3月に休校になったまま、いまだに再開していません。子供達は1年経った今でもオンラインで授業を受けています。
公立の学校に通う子供はオンライン授業もなく、学習の遅れが懸念されています。子供たちは学校がなくのびのび過ごしていると思いきや、学校に戻って元のように友達と遊びたいと願う子供も多く、早く子供たちが学校に戻れる日が来るのを願うばかりです。
観光地カンクン~リビエラ・マヤは生き延びる
カンクンやプラヤ・デル・カルメンは新型コロナウイルスが広がってから長い間大きな不安の中にいました。観光客減少の影響で、閉店に追い込まれたビジネスもあります。しかし、カンクンやプラヤ・デル・カルメンなどこの地方の観光業はこの状況を生き延びるでしょう。このような状況でもこの地方には人を引きつける魅力があるからです。
現在、アメリカやカナダを中心に各国から多くの観光客が戻ってきています。今年は現状維持になるかもしれません。しかし、新型コロナ感染症が終息すれば今まで以上の観光客で賑わうことでしょう。日本の皆さんがメキシコに訪れることのできる日が早く来ることを心から願っています。
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Yu Larraz
- 2009年よりメキシコ在住。カリブ海のキレイな町で英語教師、日本語教師の傍らWebライターとしても活動中。