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隠れキリシタンの歴史が残る街、﨑津にいってきました【九州・天草】
みなさんこんにちは、ひさみつです。
今回は、熊本県天草市にある﨑津集落に行ってきました。
目次
天草にある﨑津集落ってどんな町?
﨑津集落は、九州地方の熊本県、天草市に位置する町です。
江戸時代から続くキリスト教弾圧の歴史の中で、幕府に隠れて信仰を続けた「隠れキリシタン」の里として有名です。町全体が「国の重要文化財」に指定されていて歴史的に貴重な景観を楽しむことができます。
1637年に起きた島原天草一揆の後、幕府によるキリスト教の弾圧は一層厳しくなり踏絵などを行ってキリシタンを調べるようになりました。この地に住むキリスト教徒たちは、弾圧から逃れるためにさまざまな方法を使って隠れて祈りを続けるようになったそうです。家の柱をくり抜いてその中に十字架を隠したり、アワビをマリア像に見立てて祈りを捧げたり、表向きは仏教徒として振る舞ったり。
そんな歴史が200年以上も続いた﨑津では、独自の宗教のように変化したキリスト教文化や当時の町並みを見ることができます。
実際に行ってみた!長閑で心落ち着く町並みを満喫
ということでやってきました天草市﨑津。
※﨑津の集落内では観光用の駐車場が少ないため、車やバイクで行く場合は「﨑津集落ガイダンスセンター駐車場」か「天草漁協﨑津支所周辺駐車場」を利用すると良いそうです。
>>>天草市崎津集落ガイダンスセンター「観光バス及び個人のお客様へお願い」
今回は﨑津集落ガイダンスセンターの駐車場にバイクを停めて、歩いて回ることにしました。
集落に向かう途中、猫たちの溜まり場を発見。
猫たちが気持ちよさそうにゴロゴロとお昼寝中。まだ集落に入っていないのに長閑な雰囲気が漂っています。
﨑津の集落内へ最初に抱いた感想は、「なんて長閑な街なんだろう」というものでした。まるで町全体の時間がゆっくり流れているような、不思議な感覚になります。
静かでどこか懐かしさを感じる、そんな街並みです。
この日は波も穏やかで、どこか懐かしいような雰囲気が漂っていました。
そんな日本らしい和の雰囲気が残る街並みを抜けていくと、突然洋風の教会が姿をあわらしました。「﨑津教会」です。
江戸幕府によるキリスト教迫害の歴史は、明治時代に入り宗教の自由が認められるようになりようやく幕を下ろしました。この協会は、かつて「踏み絵」が行われていた場所に建てられたそうです。教会敷地内・教会内共に撮影禁止でしたが、ぜひとも中に入ってみて欲しいです。教会の中は洋風な内観でありながら床は畳式になっているなど、洋と和の融合した作りになっていて必見です。
﨑津教会
- 住所:天草市河浦町﨑津539
- 営業時間:9時~17時
- URL:https://www.t-island.jp/spot/86
※﨑津教会は現在も多くの人々が祈りを捧げる場所です。観光の際は他の利用者の迷惑にならないよう心がけましょう。
その後訪れたのはマリア像。ここは天草夕日八景にも指定されていて、綺麗な夕日がみられるそうです。﨑津教会に近い岬に立っていて、住民たちの深い信仰の象徴としてまた猟師たちへの目印になるように建てられたそうです。今回は時間の都合で夕日は見られませんでしたが、次は夕暮れ時に訪れたいですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
都会の喧騒を離れた天草﨑津の長閑な町並みを、ぜひとも味わってみてください
﨑津集落は歴史的にも貴重な街並みが残る地域であると同時に、多くの住民が今も暮らしている場所です。観光の際は感染予防に気を付けると同時に、地域住民の生活の妨げにならないように留意して訪れるようにしましょう。
最後は﨑津で撮影した写真を何枚か流しておしまいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。また次の記事でお会いしましょう。それではまた。
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ひさみつ
- 写真と文章で僕が訪れた地の魅力をお伝えします。フリーランスのライター・フォトグラファーとして活動中。