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パリのホテルでおすすめはどれ?日本人旅行者が泊まるときのポイントを解説!
<トップ画像出典:Photo by Emile Guillemot on Unsplash>
憧れのフランス・パリ旅行を楽しむ上で重要なのが、ホテル選び。快適なパリ滞在にするためには、自分に合ったホテルを見つけることが大切です。とはいえ、海外ならではの治安事情や観光スポットへのアクセス、客室の設備やデザインなど、考慮すべきポイントが盛りだくさんで悩んでいる方も多いのでは?
そこでこの記事では、フランスのパリで長期滞在を経験した筆者が、パリでホテルを探すポイントとおすすめのホテルを3つ紹介します。日本のホテルとの違いも紹介しますので、初めてのパリ観光でホテル選びに悩んでいる方や、海外旅行初心者でパリに行ったとき、ホテルをどう選べば良いかコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
<2. 日本人におすすめしたいパリのホテル:The Student Hotel Paris La Défense>
- 2_1. The Student Hotel Paris La Défenseのエリアと治安
- 2_2. The Student Hotel Paris La Défenseの金額とサービス
- 2_3. The Student Hotel Paris La Défenseならではの見どころ
<3. 日本人におすすめしたいパリのホテル:Hotel André Latin>
<4. 日本人におすすめしたいパリのホテル:Pavillon Nation>
1. パリのホテルで宿泊するならどこがおすすめ?
<写真はイメージです/Photo by Alexander Kagan on Unsplash>
まずはじめに、パリでホテルを探すときにおすすめしたいエリアと避けたほうが良いエリア、そしてホテルを選ぶ際にチェックしたいポイントを紹介します。
1_1. 治安の良さならサンミッシェルエリアのホテルがおすすめ!
パリ市内に宿泊するなら、サンミッシェル(Saint Michel)エリアの周辺がおすすめ。セーヌ川やリュクサンブール公園、ノートルダム大聖堂などの観光スポットに近く、昼夜問わず人通りが多いですが、その分警察の巡回も多いため治安も比較的良好です。
日本食レストランや日系企業が多く集まるオペラ(Opera)地区は、初めてパリ観光をされる方に人気。シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶシャトルバスが発着するほか、メトロを利用し他の観光スポットへアクセスするにも便利な立地です。いざというときに、日本語が通じるレストランやショップがあると心強いという方におすすめします。
モンパルナス駅(Gare Montparnasse)の周辺も、利便性が高い立地でリーズナブルに宿泊できる、比較的治安の良いエリアとして知られています。モンパルナス駅は、モンサンミッシェルをはじめ、フランス西部に向かう列車が発着する駅です。早朝や夜遅い時間帯に列車を利用する予定の方は、駅周辺に宿泊しておくと、治安の面で安心です。
パリ周辺で治安が悪いと言われている18区、サン=ドニ、パリ北駅と東駅周辺は、ホテル選びの候補エリアから外しておくと良いでしょう。18区は、モンマルトルの人気観光スポットであるサクレ・クール寺院や映画「アメリ」の舞台もある地区ですが、夜遊びスポットも集中しているため、夜になると街の雰囲気がガラリと変わります。
サン=ドニはパリ北部の郊外に位置しており、安価なホテルが多いですが、犯罪多発地域のため避けたほうが無難です。そしてパリ北駅と東駅周辺は、物乞いが多く夜になると治安が悪化するため、ホテル選びには向かないエリアです。
1_2. 海外旅行初心者ならパリのホテルは3つ星以上で
海外旅行初心者の方がパリでホテルを予約する際は、3つ星以上のホテルがおすすめです。このグレード以上であれば、英語が話せるスタッフがいるほか、専用バスルームとトイレ、無料Wi-Fiの設備が整っていることも多く、客室やロビーも綺麗な状態を期待できるため、安心して宿泊できます。
パリの治安に関する詳細、現地でトラブルを回避するために意識すべきことなどについては、関連記事もチェックしてみてくださいね。
【関連記事】パリの治安は大丈夫?2019年5月時点の状況をご紹介します
2. 日本人におすすめしたいパリのホテル:The Student Hotel Paris La Défense
<写真はイメージです/Photo by Pixabay>
続いての項目では、日本人旅行者におすすめしたい、パリのホテルについて解説していきます。
まずはフランス・パリに長期滞在を経験した筆者が、唯一リピートして滞在したことがあるホテル「The Student Hotel Paris La Défense(ザ・スチューデント・ホテル・パリ・ラ・デファンス)」を紹介しましょう。 このホテルは先ほど「ホテルを選ぶコツ」で触れた3つ星グレードではありませんが、筆者が滞在した際には非常に快適だったため、おすすめホテルとして紹介します。
なお、ホテル名に「Student(学生)」とありますが、年齢や学生を問わず誰でも宿泊できるので安心してくださいね。
2_1. The Student Hotel Paris La Défenseのエリアと治安
「The Student Hotel Paris La Défense」は、パリ郊外のピュトー(Puteaux)という地域のLa Défenseという街に位置しています。 郊外といっても、パリ観光に最も便利といわれるメトロ1号線を利用し、凱旋門やルーヴル美術館までは乗り換えなしで15分の距離です。
最寄駅「Esplanade de la Défense(エスプラナード ドゥ ラ デファンス)」から徒歩10分以内と、駅近のホテルでもあります。ホテル周辺は住宅地が広がり、落ち着いた雰囲気が特徴。スーパーやパンのお店が徒歩5分圏内にあり、便利な点もポイントです。
La Défenseは、東京で言う新宿のようなビジネスの中心地となっています。高層ビルが立ち並び世界各国の企業がオフィスを構えるエリアのため、治安は比較的良好。Esplanade de la Défense駅から一駅のLa Défense駅のすぐそばには、大型ショッピングモール「Les 4 Temps(レ キャトル タン)」があり、スーパーやカフェ、レストラン、アパレルショップなど何でも揃うため、食事やショッピングにも困りません。
2_2. The Student Hotel Paris La Défenseの金額とサービス
ホテルの客室は、大きく分けてダブルルーム、ツインルーム、シングルベッドが4つ並ぶファミリールームの3種類があります。ホテルの宿泊料金は、定員2名のダブルルーム1部屋が、素泊まりで100ユーロからとなるため、2名で予約をすれば1人50ユーロから宿泊可能です。
なお、ホテルのサービスや設備は、以下の通り。
- 24時間対応のレセプション(英語対応OK)
- 専用バスルーム
- フィットネス施設(屋外プールとジム)
- 共用キッチン
- ランドリールーム(有料)
- コワーキングスペース
- 無料Wi-Fiの利用可
レセプションのスタッフは、英語対応が可能なことはもちろん、非常に丁寧に対応してくれるため、初めてパリ旅行をされる方でも安心して宿泊できます。コワーキングスペースを完備していることもあり、客室でのWi-Fiもサクサクで、パリ観光の調べ物などにも重宝しました。ホテルながら共用のキッチンも備えているため、自炊をして節約したい場合に便利です。
2_3. The Student Hotel Paris La Défenseならではの見どころ
ホテルの客室は、学生時代を思い出させてくれるような、ポップでスタイリッシュなデザインが特徴。客室の広さは18㎡〜20㎡とパリにしては広々しており、2人で宿泊しても十分な広さです。ベッドもクイーンサイズのため、ゆったりくつろげます。バスルームも非常に清潔で、シャンプーとボディーソープ、タオルが備え付けられていました。
治安の良さ、スタッフの対応の良さ、客室の清潔さ、パリ中心部へのアクセスの良さなどを考慮すると、非常にコストパフォーマンスが高いホテルのため、筆者はこれまで3回利用し毎回大満足の滞在でした。
基本情報
- 名前:ザ・スチューデント・ホテル・パリス・ラ・デファンス(The Student Hotel Paris La Défense)
- 住所:56 rue Roque de Fillol, 92800 Puteaux
- 公式サイト:The Student Hotel Paris La Défense ※最新情報は公式サイトをご確認ください
3. 日本人におすすめしたいパリのホテル:Hotel André Latin
<写真はイメージです/Photo by Anthony DELANOIX on Unsplash>
続いては、パリ中心部に位置する3つ星のデザイナーズホテル「Hotel André Latin(ホテル・アンドレ・ラタン)」を紹介します。19世紀の雰囲気を彷彿とさせる客室は必見!ぜひ公式サイトもチェックしてみてくださいね。
3_1. Hotel André Latinのエリアと治安
Hotel André Latinは、比較的治安の良いパリ5区の閑静な通りに位置しています。最寄りのLuxembourg(リュクサンブール)駅やリュクサンブール公園まで徒歩7分、セーヌ川までも徒歩15分と、パリの街の散策に非常に便利な立地が特徴です。ホテルにレストランが併設されているほか、周辺にもカフェやパン店、レストランなどが立ち並ぶため、食事にも困りません。
3_2. Hotel André Latinの金額とサービス
ホテルの客室は、シングルルーム、ダブルルーム、ツインルームそしてシングルベッドが3つ並ぶファミリールームの4タイプ。宿泊料金は、1部屋1泊素泊まりで60ユーロからと、パリ市内中心部に位置しているにもかかわらず、非常にリーズナブルです。
ホテルのサービスや設備の特徴は以下の通り。
- 24時間対応のレセプション(英語対応OK)
- 専用バスルーム
- ルームサービス
- バー&カフェ
- 無料Wi-Fi
こちらのホテルはスタッフのサービスが非常に良く、丁寧かつ親切な対応が評判です。筆者が宿泊した際も、交通機関のトラブルでチェックインが深夜になってしまいましたが、快く対応してもらえました。 ホテルではルームサービスを提供しているほか、カフェも併設されているため、食事にも便利。
部屋によってはバスタブやバルコニーが付いているため、バスタブに浸かりながら観光の疲れを癒したり、バルコニーからパリの街並みを眺めたりすることもできます。
3_3. Hotel André Latinならではの見どころ
オーナーがこだわりを持ってリノベーションした、デザイナーズ客室が魅力です。19世紀の趣あるダンディーさをイメージした、シックなデザインが見どころ。壁紙の柄もレトロな雰囲気で、女子旅やカップル旅行などにおすすめです。
パリのホテルでは珍しく、バスタブ付きの客室がリーズナブルに利用できる点も嬉しいポイント。「パリ中心部で、おしゃれなデザイナーズホテルへリーズナブルに泊まりたい!」という方は、必見のホテルです。
基本情報
- 名前:ホテル・アンドレ・ラタン(Hotel André Latin)
- 住所:50 Rue Gay-Lussac, 75005 Paris
- 公式サイト:Hotel André Latin ※最新情報は公式サイトをご確認ください
4. 日本人におすすめしたいパリのホテル:Pavillon Nation
<写真はイメージです/Photo by Matt Boitor on Unsplash>
パリのおすすめホテルの最後は、駅近で親切なスタッフが魅力の3つ星ホテル「Pavillon Nation(パビリオン ナシオン)」を紹介します。
4_1. Pavillon Nationのエリアと治安
Pavillon Nationは、パリ11区に位置しています。最寄り駅のNation(ナシオン)駅からは徒歩5分と駅近ホテルのため、荷物が多い方でも安心。Nation駅には、ルーヴル美術館やセーヌ川沿い、凱旋門へのアクセスに便利なメトロ1号線と、エッフェル塔にアクセスできるメトロ6号線が通っているほか、シャルル・ド・ゴール空港からのシャトルバスが止まるオペラ駅からRER A線を使えば一本でアクセスできるため、パリ観光に便利な立地といえるでしょう。
ホテル周辺は落ち着いた雰囲気となっており、治安も比較的良好です。ホテルの目の前にはMonoprix(モノプリ)というスーパーがあり、周辺にもカフェやレストランが立ち並ぶため、食事や買い物にも困りません。
4_2. Pavillon Nationの金額とサービス
ホテルの客室は、大きく分けてシングルルームとダブルルームの2種類があります。客室料金は、1泊1部屋素泊まりで80ユーロから。パリ市内の観光に便利かつ駅近の立地ながら、コストパフォーマンスの高いホテルといえるでしょう。
ホテルのサービスや設備の特徴は以下の通りです。
- 24時間対応のレセプション(英語対応OK)
- 専用バスルーム
- フィットネスルーム
- 無料Wi-Fi
- コンシェルジュ
- ルームサービス
ホテルのスタッフが親切で、英語で丁寧に対応してくれます。筆者が早めにホテルへ到着した際も、客室の用意ができていることを確認し、すぐに案内してくれました。コンシェルジュサービスもあり、各種現地ツアーや観光スポットのチケットを取り扱っているため、パリ観光が初めての方は観光プランについても相談でき、安心感が高いと思います。
4_3. Pavillon Nationならではの見どころ
ホテルの客室は鮮やかなサーモンピンクの壁紙を基調とし、清潔感があります。ホテル内には宿泊者が無料で使えるフィットネスルーム(ジム)があり、マシンも比較的充実しているため、旅行中もジムで運動したい方には便利。朝食はビュッフェ形式となっており、コスパの良さが評判です。
基本情報
- 名前:パビリオン・ナシオン(Pavillon Nation)
- 住所:13 Boulevard de Charonne, 75011 Paris
>>Tripadviso「パビリオン・ナシオン」の情報はこちらから
5. パリのホテルを選ぶときの重要ポイントまとめ!
<写真はイメージです/Photo by Unsplash>
最後に、フランス・パリでホテルを選ぶ際に治安とエリアとともにチェックすべき、重要なポイントをまとめて紹介します。フランス以外のヨーロッパ各国を旅行する際にも共通する事項が多いため、
5_1. パリのホテルではチップを払おう
フランスにはチップの習慣があり、ホテルを利用する際もチップを払う場面があります。たとえば、荷物を部屋まで運んでもらったときやコンシェルジュに予約の難しいレストランを予約してもらったとき、何か特別なサービスをしてもらったとき、ドアマンにタクシーを呼んでもらい荷物も運んでもらったときなどは、気持ち程度で良いのでチップを渡すと良いでしょう。 荷物を運んでもらったときは、荷物1つにつき1ユーロ、そのほかも1回につきに1〜5ユーロを渡すことが一般的です。
5_2. パリのホテルはアメニティが少ない
日本のホテルでは、シャンプー類から洗顔フォーム、歯ブラシ、シェイバーなど、さまざまなアメニティが充実していることが一般的ですが、パリにある3つ星ホテルのアメニティは基本的にシャンプー類と石鹸のみ。場合によっては石鹸のみのところもあるため、事前に確認し、必要なものを持参することをおすすめします。
5_3. パリのホテルは基本シャワーのみ
日本のホテルでは、ビジネスホテルでもバスタブが付いているところがありますが、パリのホテルは基本的にシャワーブースのみ。フランスでは湯船に浸かるといった習慣がなく、一般のアパートにも、シャワーのみの物件が多いです。そのため、パリ観光中も日本と同様にお風呂に入り、ゆっくり旅の疲れを癒したいという方は、事前にバスタブ付きのホテルに絞って検索すると良いでしょう。
ホテル滞在時だけでなく、フランス・パリ旅行の際に気になることは以下の関連記事でも解説しています。合わせてご覧いただければ幸いです。
【関連記事】
フランス・パリでホテルを探すポイント、筆者おすすめのホテル3軒、そしてパリでホテルを利用する前に知っておきたい3つのポイントについて、それぞれ紹介させて頂きました。 パリでホテルを探す際には、観光に便利な立地やサービス・設備に加えて、ホテルがあるエリアの治安もしっかり確認することが大切です。
今回紹介した3つのホテルは、いずれも比較的治安の良いエリアにありますので、パリ観光を計画している方はぜひ参考にしてください。
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natsumi@Paris
- パリ在住のフリーランスライター&ブロガー。WORK HARD, TRAVEL HARDERをモットーに、世界30カ国への旅やパリライフの経験をメディアで発信中。パリをはじめ、現地の生活に溶け込んで得たリアルな情報をお届けします!