【イタリア】ミニロックダウンの様子について現地から生レポート!(2020年11月15日現在)
記事投稿日:2020/11/24最終更新日:2020/11/24
Views:
イタリアでは、10月頃から新型コロナ感染者数が再拡大してしまい、10月24日の首相令により、いわゆる「ミニロックダウン」となってしまいました。
その措置の内容や実際の街中の様子などについて、現地から生レポートします!
目次
イタリア政府による措置
10月24日の首相令では、イタリア全土において、主に以下のような措置が決定されました。
- ジム、プール、水泳センター、健康センター、温泉施設は営業を停止する
- 劇場、コンサートホール、映画館は営業を停止する
- 飲食サービス業の営業は、5時~18時まで許可される
また、州ごとにレッドゾーン、オレンジゾーン、イエローゾーンの3段階に区分され、ゾーン別に主に以下のような措置が取られています。
イエローゾーン
- 外出禁止時間:22時〜5時
- 移動制限:必要性のある状況以外の移動回避を推奨
- 小売店・ショッピングモール:土・日・祝日・休前日には、ショッピングモール内および市場内の商店は閉鎖
※例外:薬局、食料品取扱店等 - -飲食サービス:飲食サービス業の営業は5時~18時まで。持ち帰りサービスは22時まで。宅配サービスは制限なし
オレンジゾーン
- 外出禁止時間:22時〜5時
- 移動制限:州・市をまたぐ移動は禁止
- 小売店・ショッピングモール:土・日・祝日・休前日には、ショッピングモール内および市場内の商店は閉鎖
※例外:薬局、食料品取扱店等 - 飲食サービス:飲食サービス業の営業は禁止。持ち帰りサービスは22時まで。宅配サービスは制限なし
レッドゾーン
- 外出禁止時間:時間に関係なく外出禁止
- 移動制限:州・市をまたぐ移動が禁止されるだけではなく、地域内での移動も禁止される
- 小売店・ショッピングモール:食料品や生活必需品の販売活動を除き、小売り活動は禁止
※例外:薬局、食料品取扱店等 - 飲食サービス:飲食サービス業の営業は禁止。持ち帰りサービスは22時まで。宅配サービスは制限なし
11月15日現在、イエローゾーンはローマのあるラツィオ州やヴェネツィアのあるヴェネト州含め4州と1つの自治県、オレンジゾーンはボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州含め9州、レッドゾーンはミラノのあるロンバルディア州やフィレンツェのあるトスカーナ州含め6州と1つの自治県が区分されていますが、このゾーン分けは不定期に見直されるので、注視が必要です。
詳しくは、在イタリア日本大使館のホームページにわかりやすくまとまっています。
街中の様子
それでは実際街中はどのような様子なのか...。
11月15日現在イエローゾーンにあるローマの様子としては、通常時に比べるとだいぶ人出が減ったものの、それでも街の中心部は思ったよりも賑わっている印象です。
とはいえ、以前オーバーツーリズムの問題が叫ばれていた頃に比べると当然のことながらだいぶ空いており、タイミングによってはこのように人がほとんどいない観光地の写真を撮ることもできます!
<スペイン階段>
<コロッセオ>
飲食店は、営業が18時までに限られている分、日中は比較的混み合っています。
もともとテラス席が多めに設置されているイタリアのレストランですが、お店によっては更にテラス席が拡大されています。
多くの飲食店がデリバリーやテイクアウトに対応しており、特に外食ができなくなてしまった夕食の時間帯にはデリバリーが多く利用されているようです。
また、10月13日の首相令により、屋外を含むあらゆる場所でのマスクの着用が義務付けられたことから、これまで屋外ではマスクを着用していない人も多く見かけたところ、今ではほぼ全員がマスクを着用しています。
おしゃれなマスク屋さんもできているところが、さすがファッショナブルなイタリアらしいと思いました。
日本からイタリアへの入国について
2020年7月より、日本からイタリアへの入国は観光・ビジネス共に許可されていますが、入国後14日間の自己隔離は引き続き義務付けられています。
現状イタリアへの入国を検討されている方は少ないと思いますが、今後イタリア及びヨーロッパでの新型コロナウイルス再拡大に伴い、日本からイタリアへの入国可否についても変更される可能性はあるかと思いますので、ご注意ください。
まとめ
現在、日本にいる家族や友人からは、かなり心配の連絡をもらっていますが、イエローゾーンにいる私としては、今のところ日常生活は比較的問題なく送れています。
オレンジゾーンやレッドゾーンの地域においては、春のロックダウンの頃とあまり変わらない状況になり、不便も多いでしょうが、今後私の住む地域もいつレベルが引き上げられるかわからないので、心の準備をしながら過ごしています。
今後本格的な冬を迎え、世界的にも新型コロナウイルスの第2波、第3波が不安な季節になりますが、最大限気をつけながら、とはいえ落ち込みすぎずに、乗り越えていければと思います。
皆様もどうぞお気をつけてお過ごしください。
- この記事を書いた人
ロマーニャ - 現在イタリア在住の元旅行会社社員です。旅はライフワークで、これまでに訪れた国は40か国以上。主にイタリアとヨーロッパの情報についてご紹介します!
記事投稿日:2020/11/24最終更新日:2020/11/24
Views: