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【決定版】添乗員がおすすめする実践的スーツケースの選び方!
海外旅行へ行こう!スーツケースを買わなくちゃ!!
買い求めようと専門店に行ってみても、案外たくさんの種類があり・・・迷ってしまいます。
結局のところ、選ぶときのポイントは?
私が添乗員として実体験から学んだ、とっておきの一つを選ぶ方法を伝授します^^
目次
- スーツケースにも種類がいっぱい!どれがいいの?
- まずチェックすべきは・・・「重さ」
- 次に見るべきは・・・「素材」
- これがなければスーツケースと言えない!?大事な「キャスター」も必ずチェック!
- 布製スーツケースってどうなの?メリット&デメリット
- 「布製スーツケースは切られる」という噂は本当?
- 私がたどり着いた「グニャグニャタイプ」
- 最後に
スーツケースにも種類がいっぱい!どれがいいの?
こんにちは!年間約200日、それを10年以上続けた元海外添乗員のNatsukiです!
「海外旅行へ行こう!」そうと決めたら、準備する物は・・パスポート、ガイドブック、そしてスーツケース!!買い求めようと専門店へ行ってみるも・・色々なスーツケースがあることに驚かされます。
「結局のところどんなスーツケースがいいんだろう??」きっと皆さんもそう思ったことがあるはず!延べ200回以上、海外旅行(仕事ですが)をしてきた私が、そんな悩みをスッキリ解決!
様々な経験から導き出した、とっておきの"スーツケースを選ぶ時のポイント"をお伝えします。
まずチェックすべきは・・・「重さ」
スーツケース選びでまず一番大切なこと、それは軽いスーツケースを選ぶことです。
なぜなら、元々重いスーツケースだと、例え実際に詰め込むことができたとしても、飛行機に載せることができない(正しくは追加料金が必要になってしまう)から。一般的な飛行機(国際線エコノミークラス)の一人当たりの無料預け荷物は、1点23kgまでです。
ひと昔前の立派なスーツケースだと、空っぽな状態でも7kg近くありました。
それが私の記念すべき第一号のスーツケース、祖母から譲ってもらったサ●●ナイトのスーツケースです。往路はまだしも、復路はお土産をたくさん入れたいもの。ですがスーツケースがそもそも重くては、入れられるだけ荷物を入れると23kgは悠に超えてしまいます。
いくら頑丈で立派でも、荷物があまり入れられないのでは、使い物になりません。できれば2〜3kg程の軽いスーツケースを選ぶ様にしましょう^^
次に見るべきは・・・「素材」
スーツケースを色々と見比べてみると、さまざまな素材のものがあることに気づかされます。かなり硬くて頑丈そうな物、ペコペコグニャグニャする様な柔らかい物、そして布製の物・・結局、どれがいいのでしょうか??
素人考えだと、「きっと頑丈な方が何かと安心よね!」と思い、指でコンコンしてみてかなり硬めの物を選びたくなると思います。
※私が選んだ第2号のスーツケースも、そんな観点から選んだ硬めの物でした。
<頑丈そうなハードタイプのスーツケース>
その様なスーツケースの末期からお話ししましょう・・・割れます!!(泣)
私の経験上、スーツケースの最期には何パターンかあり、その多くを占めるのがこの「割れ」です。世界の空港では、基本的に荷物というものはバンバン投げられるものです。ですので、その衝撃でボディーやキャスターの付け根の部分などにメキッとバキッとヒビが入ってしまうのです。「もっと客の荷物丁寧に扱えやぁ!!」と言いたくなると思いますが、ワールドスタンダード的にはそんなもの・・
また、そんな割れた状態でスーツケースが手元に戻ってきたところで、航空会社に「これ、割れてるんですけど!!」とクレームを上げたところで、「"荷物の運搬"というバックそのものの機能には影響しませんので、これは免責となります」という悲しいひとことが返ってくるだけです(泣)
私の第2号のスーツケースは、これで何度もやられました・・それが最期でした。それとともに、次に続く"キャスターの強度も大切だ"ということに気づかされるのです。
これがなければスーツケースと言えない!?大事な「キャスター」も必ずチェック!
前項でもお話ししましたが、空港でバンバン投げられているうちに特にダメージを受ける箇所として、キャスター部分が挙げられます。構造上、出っ張っている部分ですので、どうしても当たってダメージを受けやすいんですよね。
このキャスターが壊れたら・・?
よく考えてみてください。23kgの荷物、キャスター無しで運べますか??(泣)
前項の航空会社の免責の話ですが、実はこのキャスター部分のダメージも免責に入ります。私の相当ボロボロになってきたスーツケース第3号、割れがあってもテープで補強したりして何とか凌いできましたが、キャスターの付け根がメリっと内側に食い込み、もはやキャスターが機能しなくなった時に、遂に最期のときを迎えました・・・
大体この辺りにメリッとヒビが入り、ダメージを受けます。キャスターは一つでも壊れると、荷物を転がすことができません。転がすことができないスーツケースは、もはやスーツケースにあらず、です。お店でスーツケースを選ぶ際は、ぜひ「キャスターの強度はありますか?」これも確認の一言に加えてみてください。
布製スーツケースってどうなの?メリット&デメリット
ここまで来て、私が第4号のスーツケースとして選んだのは、海外で買った布製のスーツケースでした。日本では私と同様に不安に思う方が多いからなのか、店頭には硬めのスーツケースが多く並んでいますが、実は海外で目にするのは布製の方が多いです。価格も高くなく、軽く、割れない!ということで選んだこの第4号布製のスーツケースは、かなり長い期間、使うことができました。
布製のスーツケースの利点として、多くの製品に外ポケットがついています。チェックイン間際にちょっと入れ忘れてしまったものを見つけても、サッと入れることができる!
ハードタイプのスーツケースは、開けようと思うと床にベタっと倒して開けなければ開けませんが、布製ならば外ポケット、もしくはチャックを開ければ中にも簡単に入れることができます。
また、この様にチャックでサイズを拡張することができるものも多く、冬に嵩張る衣類が多い時や、無料預け荷物の重量が30kgの中東系航空会社の場合にはとても重宝しました^^(通常の23kg制限の航空会社では、拡張して目一杯で入れると大概重量オーバーになります。)
もう一点、布製のスーツケースは、通常片側に荷物を入れる構造になっています。
ハードタイプですと両側に荷物を入れるので、全開しないと荷物の出し入れができません(事実上スーツケース2個分のスペースが必要)が、布製なら、狭いスペースでも開けることができます(スーツケース1個分のスペースで良い)。
通常ホテルの部屋内に設置されている荷物置き場のスペースはスーツケース1個分程度ですので、布製のスーツケースであればここに置いて上部を開けるだけで荷物の出し入れができます。ハードタイプですと多くの場合、床に置いて荷物を広げる必要があり、部屋がある程度広くないといけません。まして2人旅などで2個のスーツケースを同時に床で広げようとすると、部屋がかなり広い必要があります。「狭すぎてスーツケースが開けない!」なんていう困り事も、これで一つ解消されるわけですね^^
逆にデメリットは何かというと、雨などにさらされると内部が濡れることです。飛行機が到着すると雷雨!荷物も運搬時はずぶ濡れ!というシーンが数回ありましたが、その度に内部が濡れました(泣)
また、大雨で道路が川にようになった道をバスで走行した時も、トランクルームに水が入って、スーツケース内が大変なことになりました(泣)
それでも愛用していた第4号の末期は結局何だったかというと、取手が取れたことです・・キャスターと同様、取手が取れてしまったスーツケースって・・使えなくない?!という話です。
第4号は拡張もできたため、かなりの重量で日々運搬していました・・その負担が取手にかかり、最期は取手が外れてしまったのです。通常スーツケースは、上部とサイドに取手がついており、私の場合は上部の取手が外れてしまったので何とかサイドの取手だけで使っていましたが、ちょっと持ち上げるにも、上部の取手がないのはかなり不便で、泣く泣くサヨウナラしました・・
取手が頑丈にカバン本体と付けられているか、接続部分に部品が使われている場合にはそれが割れなさそうか?ここもチェックをお忘れなく!!
こんな感じでしっかりとした取手のものを選びましょう^^
「布製スーツケースは切られる」という噂は本当?
ちなみに、こんな噂を聞いたことはないですか?
「布製スーツケースは切られる」
結論から言いましょう、ナイです!
そこまで治安が悪い国というと、アフリカや中南米などの国々が思い当たりますが、そこまでスーツケースのトラブルが多い国は、スーツケース自体に大型サランラップ(の様なもの)を巻くなどのサービスが空港にあり(有料)、それらを行い被害から守ります。少なくとも私が200回以上旅行をした中では、スーツケースが切られたことは一度もありません。
というか、大前提でスーツケースには大事なものは入れてはいけないです!!これは、世界中どこを旅するにも同じです。
空港で職員により盗難が起こることもあれば、スーツケース自体の置き引き、紛失なども起きうるのがスーツケースの置かれている環境と考えれば、大事なものなんて入れられません!
スーツケースの中に入れていいのは、衣類、洗面道具、お土産、それくらいです。私も空港職員による検査という名目でスーツケースを開けられて、中をぐっちゃぐちゃにされて返されたことが1度だけありました。その時はかなりイラッとしましたし、掛け合いましたが、「安全上の検査なんで。」の返しのみ。
中に入っていたものも、何が無くなったかさえ、もはやよくわかりませんでしたが、そもそも大事なものは入れていなかったので、そうガッカリもしませんでした。
日本の航空会社ではなかなか考えられない事案ですが、このスーツケースを持って向かう先は日本ではないのですから、「海外を旅するってそんなものか・・」と思い、いつ何が起きても心配ない様なものをスーツケースには入れる様にしましょう^^
辿り着いた、グニャグニャタイプ
重さ、硬さ、強度、安全性・・・。
様々なトラブルに遭い、遂に辿り着いたのは第5号のグニャグニャタイプのスーツケース。
いわゆる、「スーツケースと言えば!」な、あの有名ブランド「リ●ワ」が出しているタイプのスーツケースです。
- 重さ・・軽い◎
- 素材・・グニャグニャしているので割れにくい◎
- キャスター・・埋め込まれている様に付けられているものが多く、ダメージを受けにくい◎
- サッと簡単に荷物を入れられるか・・チャックを開ければサッと荷物を入れることも可能◎(倒さなくても開けられる)
- 耐水性・・雨でも中は濡れない◎
- 安全性・・有り◎
「リ●ワ」は高いので、一般メーカーのグニャグニャタイプを買いましたが、これもかなーり長い間使うことができました!(写真は「リ●ワ」です)
これまでの問題をほぼほぼ全て乗り越えたレベルの買い物だったと言っても過言ではありません!
一般ユーザーの方には、このグニャグニャタイプを一つおすすめいたします^^
しかし、この第5号にも最期が訪れてしまいました・・それはチャック部分の破損です(泣)荷物をパンパンに入れると、その重さにチャックが耐えきれず、運搬中に壊れてしまう様です。"閉まらないスーツケースは、スーツケースにあらず"といういつもの状態になり、お別れとなりました・・
ただこれは、私がか・な・り、たくさんの荷物を入れていたからであり、また50回以上はこれで旅をしたからだと思いますので、普通に海外旅行をする方なら、きっとこれで満足だと思います◎そして、予算に余裕があるのなら、リ●ワのスーツケースであればきっとこんなこともないでしょう(泣)
グニャグニャタイプ、おすすめです◎
最後に
いかがでしたでしょうか?数々のトラブル・被害から導き出された、スーツケースの選び方。
参考になればうれしいです^^
ちなみに、結局私が今使っている第6号のスーツケースは布製スーツケースになりました。理由は、やっぱり外ポケットが付いているタイプが好きなこと!(添乗員って荷物が多くて、やっぱりササっとポケットに入れたいんですよね^^)拡張できることも、私的になくてはならないポイント!(本当に、帰りは毎回と言っていいほど拡張します・・特にプライベート旅行は^^;)片側に荷物を入れる構造も、部屋を広く使えるので私は好きです^^
濡れて中まで滲みてしまうと困りますが、前例に学んでちょっと硬めで防水性がありそうな?タイプを選び、順調に使えています。また安全性問題は・・中身は取られても大丈夫なものしか入れないので、大丈夫としましょう!(笑)
また、布製はお安いのもポイントですね◎添乗員たるもの、スーツケースは商売道具の一つ。ガンガン使いますし、ガンガン投げられて当然のものなので、消耗品でもあります。なので私は、1万円程度で買うことができるこちらのタイプを使い、ある程度モテばいいかな、と思いながら使っています。
結論は、買うならグニャグニャタイプか布製!
参考にしてみて下さいね!
ではまた!Natsukiでした!
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Natsuki
- 添乗員として日本全国・120カ国以上を訪れ、身も心も旅行に捧げた旅行好き。歴史系・文化系が得意ですが、自然系のツアーも大好きな信州生まれ。子育て真っ最中の中、お家から皆さんに「役立つ旅行のノウハウ」をお伝えしています!