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【新潟】佐渡汽船のジェットフォイルは超快適!
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回は佐渡島航路で活躍するジェットフォイルに関してです。船舶で必ず聞かれることは「ジェットフォイルって揺れるの?」だと思います。僕は佐渡島へは過去6回渡島したことがあります。その内訳を調べてみますと、フェリーで1往復、飛行機(今は飛んでいません)で2往復、そしてジェットフォイルで3往復しています。僕にとってジェットフォイルは早くて快適な乗り物です。それではジェットフォイルを詳しく紹介しましょう!
目次
- 魅惑の島・佐渡島
- 佐渡島へのアクセスは?
- ジェットフォイルの概要
- ジェットフォイル乗船レポート:新潟港→両津港
- ジェットフォイル乗船レポート:両津港→新潟港
- ジェットフォイルの乗り心地は?
- ジェットフォイルに乗船して感動したことがあります!
- ジェットフォイルに乗船する際の注意点
- 佐渡の情報まとめ
魅惑の島・佐渡島
新潟県の沖合(日本海)に浮かぶ佐渡島(さどがしま)は日本海最大の島。歴史・自然・伝統文化・食の宝庫であり四季折々の顔を見ることができる魅力あふれる島でもあります。佐渡島の歴史は、古く1万年前から人が住んでいた記録が残っていて、奈良時代以降は流刑地として島流しの島としても知られています。江戸時代以降は金山の島として栄え江戸幕府を支えていたそうです。自然は標高1,172mの金北山(きんぽくさん)が島の中央部にそびえ、荒々しい海岸線もあり、加茂湖(かもこ)と呼ばれる湖もあります。まさに風光明媚な島でもあります。
気候は新潟県に位置しながら離島のため海洋性で、佐渡沖を流れる対馬暖流の影響を受けることから冬でも積雪は本土より少ないです。また農業や漁業が豊かなので、食の宝庫。本土からも現在船舶だけのアクセスですが簡単に渡島できることから観光客にも大変人気な島でもあります。
詳しくは佐渡市公式観光情報サイト「さど観光ナビ」をご覧ください。
佐渡島へのアクセスは?
佐渡島へのアクセスは船になります。新潟市の新潟港から佐渡島の表の玄関口・両津港(りょうつこう)へ、そして上越市の直江津港(なおえつこう)から佐渡島の西の玄関口・小木港(おぎこう)への2航路あります。新潟港から両津港までの航路はカーフェリーとジェットフォイルが運航されていて便も多く、海の国道として島民・県民や観光客の足としてとても便利な航路です。
フェリーは片道2時間30分、ジェットフォイルは片道1時間7分の船旅となります。僕は佐渡には何度か渡ったことがあり、フェリーもジェットフォイルも利用しています。今回佐渡に行く用事があり、ジェットフォイルを利用して佐渡島へ日帰り(笑)してきましたのでレポートします。
ジェットフォイルの概要
乗船レポートの前にジェットフォイルに関して簡単に説明します。佐渡汽船はジェットフォイルを「ぎんが」「つばさ」「すいせい」の3隻保有しています。それぞれ同じタイプで最大旅客定員250人、最大速力46ノット(時速約85km)で海上を走行します。その名の通り、船体を海面に浮上させて走行するので3.5mの荒波でも高速走行が可能で、航行時は航空機と同じシステムによるコンピュータ自動制御装置の働きで高速走行しても縦揺れや横揺れがほとんどないのが特徴です。
さらにジェットフォイルってどこで製造しているのか?
日本では離島を結ぶ航路にジェットフォイルを投入されていますが、それは川崎重工業株式会社の「全没翼型水中翼旅客船」のこと。川崎重工業のHPにジェットフォイルの詳細を説明しているページがありますのでこちらをご参照ください。
乗船レポート:新潟港→両津港
僕が利用したのは新潟港から両津港を結ぶジェットフォイルです。新潟駅から新潟港まで路線バスで約10分です。
佐渡汽船は事前の予約を推奨しています。予約は電話やインターネットから可能です。
新潟港の中にはカーフェリー乗り場とジェットフォイル乗り場が左右に分かれていますのでご注意を。案内板に従って進めば何も心配ありません。
こちらは乗船手続所です。乗船には乗船名簿の記入・提出が必要なので出発の30分前までに到着しておきましょう。
乗船手続きが終わりましたら待合室で乗船開始まで待ちます。なお、館内にはお土産や飲食を扱う店舗がありますので、船内での飲食物はこちらで購入しておきましょう。基本的にジェットフォイル乗船中はシートベルト着用のため着席していないといけません。
ジェットフォイルの乗船開始(改札時間)は出発の10分前です。
ということで、僕は待合室で乗船開始までおとなしく待っていました。
ジェットフォイルは時速約80kmの高速で翼走しますので航行中はシートベルトを着用しなければいけません。
改札が始まりました!自動改札を通して階段を下ります。
ジェットフォイルが見えてきました。川崎重工業製ボーイング929型です。
川崎重工業製なのになぜボーイング?
元々、全没翼型水中翼旅客船は、アメリカのボーイング社が航空機技術を水上に適用する目的で開発。1974年に旅客用が開発され、その時に「ジェットで鋭く薄い翼を持つ」との意味から「ジェットフォイル」と命名されたのだそうです。日本では1987年に川崎重工業が製造と販売の権利を受け継いだから"KAWASAKI BOEING 929"として運航されています。
今回乗船するジェットフォイルは「つばさ」です。
いよいよ乗船です!
佐渡汽船のジェットフォイルは1階席と2階席があります。この「つばさ」は1階が147席、2階が103席の250席です。座席はすべてこのような前向きの席になっています。写真は2階席です。
2階の窓側の席はこんな感じです。なお座席は指定となっています。
座席の前後ピッチはこんな感じ。ドリンクホルダーとシートポケットがあり、嘔吐用の袋も1席ずつ用意されています。
高速航行中の船内の様子はこんな感じです。操縦室が2階にあるので2階席からは正面は見ることができません。
この日は波は穏やかでしたのでほとんど揺れませんでした。
ウトウトしている前方に佐渡島が見えてきました。
あっという間の佐渡島・両津港に到着です。
両津港に到着し、ターミナルを通って乗客はそれぞれの目的地へと向かっていきました。
この時は仕事で渡島したのでまずは腹ごしらえ(笑)。佐渡島ではブリカツ丼が名物のひとつです。
佐渡島は「おけさの島」でもあります。機会があればぜひ「佐渡おけさ」をご観賞くださいね。
乗船レポート:両津港→新潟港
佐渡島での仕事が終わりました!佐渡滞在時間約2時間...。日帰りです(笑)。ジェットフォイルだから成せる技ですね。(せっかくなのでゆっくり滞在したいのですが...)
佐渡汽船の両津港ターミナルはこちらです。
次はいつ佐渡島に来られるのだろう。
全国一の宮巡拝中なので必ず佐渡島には来ないといけないのですが...。
>>【巡拝中】全国一の宮巡拝の御朱印情報 (2021年2月13日現在)の記事はこちら
それでは復路の乗船手続きを行いましょう!
こちらが乗船の自動券売機です。奥には有人の案内所があります。
乗船手続きを済ませたらジェットフォイル待合室で改札まで待つか、館内の土産物屋で時間を過ごすことができます。もちろん食堂も併設されています。
佐渡島のゆるキャラ「サドッキー」です。もちろんトキにちなんで名付けられています。くちばしがあるのでマスクも大きめですね(笑)。
トイレに貼ってあった...。思わず笑ってしまいました。
復路に乗船するジェットフォイルがやってきました。
両津港に到着!
往路に乗船した「つばさ」のイラスト。
乗船待合室です。まもなく改札が始まります。
ジェットフォイルの座席一覧表です。ジェットフォイルの船内にはトイレはありますが、売店や自動販売機がありませんので注意が必要です。
ジェットフォイルの搭乗券です。座席は指定となっています。改札時に搭乗券に記載のQRコードをセンサーにかざします。
改札が始まりました。正面がカーフェリーの乗り場、左がジェットフォイルの乗り場になります。
復路に乗船するジェットフォイルが見えてきました。復路は「すいせい」。往路と同じく"KAWASAKI BOEING 929"です。
往路の「つばさ」は黄色+白のボディカラーでしたが、復路の「すいせい」は水色+白のボディカラーです。
シートポケットには航空機と同様に安全のしおりが入っていますので必ず乗船したら確認しましょう。
飛行機のような緊急事態のデモンストレーションはテレビ画面で放送されます。しっかりと安全のしおりで非常口の経路を確認しましょう。
復路は1階席です。
1階全部の船内です。
1階席の前部は2階席と違って正面を見ることができます。
ただし1階席は階段があるので区画に区切られていて2階のような開放感がありません。
1階奥には荷物置き場があります。飛行機と違って乗船手続き時に荷物を預かって運んでくれませんので、自分でここまで運ぶ必要があります。
ジェットフォイルの乗り心地は?
悪天候の時は欠航します(それでも波高が3.5m程度なら運航することもあります)。乗り心地は快適です。
このように港内はゆっくりと走ります。船体も海面を滑るように走ります。
洋上に出るとこのように船体の前後にある水中翼の揚力で海面に浮上させて高速で走行します。残念ながらジェットフォイルに乗っていると浮上走行している姿は見ることができません...。
動画で航行中のジェットフォイルをご覧ください。
①新潟港⇒両津港:新潟港内から徐々に加速して浮上走行するまでです。急にふわっと浮上するのではなく、徐々に上がります。逆に浮上したことに気が付きませんでした。
②新潟港⇒両津港:浮上走行中。約80kmで海面を滑るように走ります。ほとんど揺れもなく飛行機のような大きな音もありません。
③新潟港⇒両津港:船内の様子。とても快適です。快適なのでついついウトウトしました。
④新潟港⇒両津港:両津港内に入ると徐々に減速して浮上走行が終了します。
>>超快適な佐渡汽船のジェットフォイルを使ったおすすめツアーはこちら!
※上記ツアーは現在受付終了しています。
ジェットフォイルに乗船して感動したことがあります!
それは操縦室からのアナウンスがめちゃくちゃ素敵なこと。船長?のアナウンスなのですが、ものすごくダンディな声で正確かつ流暢なスピーチ。
過去、様々は交通機関に乗ってきましたが、こんなに素敵なアナウンスはトップクラスです。それも往路だけかなと思っていましたが、復路のアナウンスも素晴らしかった。たぶん、アナウンスのスクールを受講して、普段から特訓されているのだろうと思います。ジェットフォイルに乗船した時はぜひアナウンスにも注目してみてくださいね!
ジェットフォイルに乗船する際の注意点
- ジェットフォイルの予約はできるだけ事前に行いましょう
- 乗船手続きは出発の30分前までに済ませましょう
- 新潟駅から新潟港(佐渡汽船)まで路線バスで約10分かかります
- 運行状況確認はこちらから
- ジェットフォイル乗船前に必要な飲み物や食べ物を売店で購入しましょう(船内には売店や自動販売機がありません)
- ジェットフォイル内にはトイレがありますが揺れたり急ブレーキをかけることもありますので乗船前にトイレを済ませておきましょう
- 酔い止めを服用する場合は乗船の30分前までに服用しておきましょう
- 大きな荷物は1階奥の荷物置き場に置きましょう。頭上には荷棚がありません
- ジェットフォイル乗船時は座席につきシートベルトを締めましょう。立ち上がったり船内を歩き回るのは危険です
佐渡の情報まとめ
- 佐渡汽船HP
- さど観光ナビHP
- 佐渡島内の移動手段
- 佐渡島内の移動はレンタカーが便利です
- 定期観光バスも運行しています(運行状況は事前に確認してください)
- レンタルサイクル
- 佐渡島では離島カードを配布中!
※当記事は2020年10月に乗船したときのものです。最新情報は佐渡汽船HPなどで確認してください。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。