旅館で仲居さんへの心付け(チップ)は必要? 相場と渡し方について

旅館で仲居さんへの心付け(チップ)は必要? 相場と渡し方について

海外のホテルに宿泊をすると、ポーターやドアマン、コンシェルジュなどにチップを渡します。日本の旅館にも「心付け(こころづけ)」と呼ばれる似たような風習があるのをご存知でしょうか。今回は、旅館に宿泊する際の心付けについて詳しく解説していきます。

>>繫体字版文章:是否需要在日本旅館給「小費」? 關於金額和交付方式

目次

<1. 旅館の心付けとは?>

<2. 心付けは必要? 必要ない?>

<3. 心付けの相場は>

<4. 心付けの渡し方は>

<5. 心付けに関する注意点>

1. 旅館の心付けとは?

欧米をはじめとする海外のさまざまな国では、ホテルやレストランなどを利用した際に、サービスを受けたことに対するお礼として1~2ドル程度のチップを渡すというのがマナーになっています。

日本人にとってはあまり馴染みのないこのチップ文化ですが、実は日本の旅館でも似たような風習が昔から存在します。それが「心付け」と呼ばれるものです。

欧米のチップはどちらかというと「労働に対する対価」という意味合いが強く、受け取る側もチップをもらうのが当然の権利であるという認識が一般的です。

しかし、日本の「心付け」というのは、お世話になることへの感謝の気持ちを伝えるためのものです。

また、「心付け」は担当の仲居さんにお渡すのが一般的です。

「心付け」を渡すと、女将がお礼を言いにきてくれたり、ちょっとしたサービスをしてくれたりするケースもあるようです。

2. 心付けは必要? 必要ない?

これまで旅館を利用したことがあっても、「心付け」というものを知らなかったという人もいるのではないでしょうか。

旅館では料金の中に「サービス料」が加算されていることが多いため、心付けを渡さなくても問題ありません。

心付けというのは、通常のサービス以上の対応をしてもらった場合に、その感謝の気持ちを伝えるための手段です。

具体的には、以下のようなケースで旅館側に迷惑をかけてしまったり、特別な配慮をしてもらったりした場合、大人のマナーとして心付けをお渡しするのが理想的です。

  • 最寄駅への到着が遅くなってしまい、送迎サービスの時間外に迎えに来てもらった
  • 同料金で客室のアップレードをしてもらった
  • アレルギーに対応した料理を出してもらった

3. 心付けの相場は

では、実際に心付けを渡す場合、どのくらいの金額にすればよいのでしょうか。

心付けの金額というのは、宿泊人数や客室の料金、お世話になった度合いなどにより異なりますが、基本的には宿泊費の1割程度が相場だと言われています。

例えば、3万円の客室の場合、心付けは3,000円が一般的な金額です。とはいえ、心付けというのはあくまでも「気持ち」ですので、1,000円からでも問題はありません。

4. 心付けの渡し方は

せっかく準備をした心付けは、できるだけスマートにお渡ししたいものです。ここでは、心付けの渡し方について、そのポイントを解説します。

4.1 渡すタイミングは?

心付けは感謝の気持ちをお伝えするためのものですので、基本的にはいつ渡しても問題ありません。

「いつ渡そうか見計っているうちに渡しそびれてしまった」ということになりそうで心配な方は、最初に部屋に案内された際に渡すのがおすすめです。

一般的な旅館では、チェックインの手続きを済ませると仲居さんが客室へと案内してくれます。その際、仲居さんが挨拶をすませてお部屋を退出する時に渡しましょう。

そのほかのタイミングとしては、特別なサービスをお願いする直前、あるいはその後でもよいでしょう。

4.2 お金の包装はどうする?

お心付けを渡すときに、財布からお札を取り出してそのまま渡してしまうのはマナー違反です。必ずポチ袋や封筒などに入れておきましょう。

もし包むものがなかった場合は、ティッシュなどで包んで渡すとよいでしょう。

4.3 渡すときにかける言葉は?

「お世話になります」、「ほんの気持ちですが」など、感謝の気持ちを添えて心付けを渡しましょう。

5. 心付けに関する注意点

心付けを渡す際に気をつけるべきポイントは以下の通りです。

5.1 硬貨は避けましょう

心付けの金額には決まりはありませんが、「お札であること」というのが基本的なマナーです。お札がないからと言って硬貨で渡すことがないように、事前に千円札を何枚か用意しておくとよいでしょう。

5.2 断られたときの対処法

旅館によっては心付けを受け取らないようにスタッフへ教育しているところもあります。

お渡しした心付けを辞退された場合には、渡す側も空気を読むことが大切です。断固、受け取らないという雰囲気のときには無理強いをせず、感謝の気持ちを丁寧にお伝えするに留めましょう。


心付けは、特別なサービスをお願いする際や、仲居さんが丁寧な対応をしてくれた際などに感謝の気持ちを伝えることができる風習です。旅館に特別な対応をしてもらった際は、ぜひ上記の内容を参考にして心付けをお渡ししてみてはいかがでしょうか。

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