ホテル・旅館のキャンセル料はいつから? 前日や当日? もっと前?

ホテルのキャンセル イメージ

ホテルや旅館の宿泊予約をキャンセルすると、タイミングによってはキャンセル料が発生する場合があります。

キャンセル料は宿泊施設によって異なるケースもあるので、予約の際にきちんとキャンセルポリシー(キャンセル規定)を確認をしておくことが大切。「前日までのキャンセルなら大丈夫だろうと思っていたら、7日前からかかることがわかって慌てた」というのもよくある話です。

今回は、ホテルや旅館のキャンセル料について解説します。

目次

<1. ホテル・旅館のキャンセル料はいつから発生する?>

<2. ホテル・旅館のキャンセル料はいくら?>

<3. 支払う予定だった金額以上のキャンセル料は請求されない>

<4. キャンセル料は支払わなければいけないの?>

<5. ホテル・旅館のキャンセル料の支払い先は?>

<6. キャンセル料が発生しないケース>

1. ホテル・旅館のキャンセル料はいつから発生する?

ホテルや旅館の客室というのは、一旦予約が入るとほかの人はその部屋を予約することができなくなります。そして予約がキャンセルされ、そのままその部屋に予約が入らなかったら、ホテルや旅館側の利益が減る可能性があります。また、食材の仕入れなどでコストがかかっている場合もあるでしょう。

この損失のリスクヘッジとして設定されているのが、「キャンセル料」です。宿泊予定日に近いキャンセルほど、空室になるリスクが高いことになります。逆にいうと、宿泊予定日から遠ければリスクは少なく、キャンセル料なしになる期間もあります。

では、ホテルや旅館のキャンセル料というのはいつから発生するのでしょうか? ホテルや旅館によって異なりますが、おおよそ宿泊予定日の1週間前から発生することが多いです。

2. ホテル・旅館のキャンセル料はいくら?

ホテル・旅館にはそれぞれのキャンセルポリシーがあり、キャンセル料のルールが異なるため、いくらかかるとは一概には言えません。どのような場合にどうキャンセル料が変動するのかを見ていきましょう。

2.1 申込みプランの料金に比例する

一般的にキャンセル料は、「宿泊料の〇%」という形で規定されています。なので申込みプランの金額が高ければ高いほどキャンセル料も高くなります。例えば30,000円の宿泊料で20%のキャンセル料なら、6,000円の支払が必要です。

2.2 キャンセルの連絡をするタイミングの早さに比例する

前述のように宿泊予定日に近くなるほどホテルや旅館のリスクも高くなるので、キャンセル日が宿泊日に近ければ近いほど、キャンセル料は高くなります。例えば、宿泊の7日前~4日前が20%、3日前から2日前が50%、宿泊の前日が80%、宿泊当日が100%などと設定されています。

2.3 キャンセルの連絡をするかしないかで異なる

キャンセルの連絡をせず「無断キャンセル」すると、宿泊当日のキャンセルと同じかそれ以上のキャンセル料をとられる可能性があります。キャンセル料の有無に関わらず、無断キャンセルはホテルや旅館に迷惑なので、絶対避けるようにしましょう。

2.4 ハイシーズンかどうかで異なる

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など、予約が集中する「ハイシーズン」や「繁忙期」と呼ばれる時期は、キャンセル料が高く設定されている場合があります。

3. 支払う予定だった金額以上のキャンセル料は請求されない

キャンセルに対する損害賠償として、予約した客室の宿泊料金以上の金額を、ホテルや旅館側が請求することはありません。

消費者契約法によって、事業者は消費者に「損害額を超える請求をできない」と定められているからです。

4. キャンセル料は支払わなければいけないの?

ホテルや旅館のサイトなどに掲載されたキャンセルポリシーにキャンセル料が明記されている場合、宿泊予定者はキャンセル料を支払う義務があります。

支払いをしなかった場合、民事訴訟を起こされる可能性もあります。

5. ホテル・旅館のキャンセル料の支払い先は?

ホテルや旅館の宿泊予約をキャンセルする場合、キャンセル料はどこに支払えばよいのでしょうか。一般的なケースについて説明します。

5.1 宿泊施設に支払うケース

個人でホテルや旅館の宿泊予約をした場合(宿泊予約サイトを通じた予約も含む)、キャンセル料金も宿泊施設に直接支払います。現地決済を選択していた場合、ホテルや旅館から請求書が届くことになります。事前のオンラインカード決済を選択していた場合、事前決済した額とキャンセル料の差額が返金されます。

5.2 旅行会社に支払うケース

旅行会社を通して宿泊予約をした場合、旅行会社のみに支払います。

旅行会社に支払うキャンセル料の中にホテルや旅館に対するキャンセル料金も含まれているためです。

6. キャンセル料が発生しないケース

キャンセル料が発生しないケースは以下の通りです。

6.1 自己都合ではないケース

航空会社や旅行会社の都合で、旅行がキャンセルになってしまった場合など、自己都合ではないキャンセルは、キャンセル料金が発生しないことがほとんどです。

6.2 宿泊施設側が請求しないケース

台風の直撃が予想される場合や、宿泊予定者が感染症にかかってしまった場合など、やむにやまれぬ事情の場合は、宿泊施設側がキャンセル料の請求を行わないこともあります。ただし、あくまで宿泊予定者側の事情であれば、事情の内容に関係なくキャンセル料を請求するケースも多いです。台風の直撃があっても、宿泊施設側が営業できているような場合も同様です。

ホテルや旅館の宿泊予約をキャンセルする際は、上記の記事を参考に、なるべくはやくホテルや旅館、あるいは旅行会社に連絡しましょう。

6.3 別の宿泊日に変更するケース

予約済みの宿泊はキャンセルし、別の日で同じホテルや旅館に予約を入れる場合だと、最初に入れていた予約のキャンセル料はもらわないといった対応をしているホテルや旅館も多いです。そのような場合は、変更したい旨をホテルや旅館に伝えて確認しましょう。一度きりの変更のみ可であったり、変更したい日の予約がいっぱいである可能性があったりもするので気を付けましょう。

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