【スウェーデン】ロイヤルファミリーも訪問!ダーラナ地方のセーテルってどんな町?

セーテル

目次

首都ストックホルムから電車で2時間の町、Säter(セーテル)

セーテル

首都ストックホルムから電車で直通2時間、車で約2時間半の小さな町Säter(セーテル)。ダーラナ県の南部に位置し、コミューン全体で人口約1万人。小さいながらも築400年以上の家が残っていたり長い歴史を感じられる貴重な建物がいくつも点在しています。

実はこのセーテルは、私が6年間暮らしている大好きな町。手つかずの自然や広大な湖、そして昔ながらの伝統を大事にする人々がのんびりと暮らしており、娯楽・商業施設は全くありませんが 自然がとても豊富で心休まる場所です。

ちなみにこのSäterという町名、スウェーデン語だとサ(とセの中間?)とエが一緒になったセェーテルといった発音。ここでは簡単に「セーテル」と書かせていただきます。スウェーデン語には日本語にない発音があるため、恥ずかしながら6年経っても未だに発音が難しい単語がいくつもあり日々苦戦中でございます...。

セーテル中心部(Säters stad)

セーテル中心部の家

メインストリート

まずはセーテル中心部のメインストリートをご覧ください!...って人が誰もいない状態ですね。コロナで外出自粛をしているわけではなく、元々人口が少ないので平日はとても静かで平和な町。

1640年代に造られた褐色色で木造の建物が今も健在。景観を保つために、新しい建物を建てる場合は高さや色などコミューン(市)の許可が必要になっています。

赤い建物

このような可愛らしい外観にも関わらず手前の赤い建物、以前タトゥーショップでした(笑)。

社会福祉事務所

青空が似合う水色の建物、これはセーテル市の社会福祉事務所です。

教会

可愛らしいセーテルのシンボル的存在の教会。17世紀に最初に建てられた同じ場所で今も町を見守っています。教会というと冠婚葬祭がメインに使われるイメージですが、この教会はクリスマス、小学校の終業式、音楽家のコンサートなど1年を通してコミュニティセンターのような役割を担っているのです。

冬には巨大なアイスリンクと化する湖 Ljustern(ユーステン)

ユーステン湖

セーテル中心部から約10分ほど歩くと見えてくるのが開放的なLjustern(ユーステン)湖の景色!!湖の向こう岸には病院と学校エリアが、そして湖の近くにはキャンプ場エリアが広がっています。

湖

一般的に冷房がないセーテルの住宅。30度を越える日は、夏は暑さを凌ごうと湖に泳ぎに来る人々で賑わいます。

冬景色

冬は氷点下25度近くまで寒くなることが多いセーテル。夏とは全く違う美しい冬景色も魅力的です。

湖のアイスリンク

真冬になると湖が巨大なアイスリンクと化します。湖の氷が30cm以上になると湖の上を除雪車が通り、除雪された上をスノーモービルで走る大人たち、元気に歩いて学校まで通う子供達、そして湖上で釣りやスキーを楽しむ高齢者の姿が。氷が溶けたらどうするのかとゾッとしてしまいますよね...。

スウェーデン国内で最も古い鉱山の一つ Silvberg(シルベリ)

シルベリ

セーテル中心部から車で西へ10分ほどいくとSilvberg(シルベリ)という人口約500人ほどの地域があります。現在は観光スポットとなっているシルベリ。元々鉱山地帯でセーテル市だけではなくダーラナ地方発展のため重要な役割を果たした場所なのです。

エメラルド色の神秘的な沼を見ようと、夏になるとダーラナ地方全土から観光客がやってきます。沼を眺めながらバーベキューを楽しんだり、周辺散策を楽しむ家族連れの姿も多く見かけます。

沼

浅そうに見えるこの沼、なんと深さは約100m!!!穴場のダイビングスポットとしても知られているんですよ!

幻想的な光景

シルベリ周辺には知る人ぞ知るブルーベリー摘みスポットもたくさん。特に晴れた日は、木々の間から太陽光が射し 森の妖精が出てきそうな幻想的な光景を見ることができます。セーテルのパワースポットと言っても過言ではないでしょう。

のどかな田園風景が広がる Stora Skedvi(ストーラ フェービー)

ストーラ フェービー

セーテルから東へ車を走らせること約10分。見えてくるのはのどかで美しい田園風景。Stora Skedvi(ストーラ フェービー)という地域。近くにはダーラ川(Dalälven)が流れ、夏の太陽をたっぷり吸収する恵まれた土壌で農業が盛んです。

牛

馬や牛たちも太陽の陽を浴びて気持ちよさそう!興味津々な牛さんがカメラをじっと見つめてきました。

ストーラフェービー教会

写真はダーラ川と美しい田園風景を見渡せる場所にあるストーラフェービー教会。ご覧の通り一見地味な教会、しかし壁画や内装が鮮やかで国外からも旅行者が訪れる、知る人ぞ知る観光スポット。

教会の中

最初に教会が建てられたのは12世紀頃とされるこの教会。シャンデリアなど至る所にゴールドが使われており、田園地帯として栄えていた当時の様子が思い浮かびます。

壁画

花、植物、動物、人々などがモチーフとして描かれ、町の繁栄を祈るかのような華やかな壁画に目が釘付けになりました!!

ロイヤルファミリーが先月訪れた森林公園 Säterdalen(サータダーレン)

サータダーレン公園

次に紹介するのは、手つかずの自然が残る森林公園サータダーレン(Säterdalen)。今年は新型コロナウィルスの影響で開催されませんでしたが、サータダーレンでは毎夏クラシックカーが集まるイベントや音楽イベントが毎週行われ、夏の間はセーテルで1番賑わう場所となります。

自然保護区でもあるこの公園。大自然の中でサイクリングやハイキング、そして乗馬も楽しめる美しい公園です。

サータダーレン公園

ロイヤルファミリーも最近訪れ話題となったのがこの場所、Kärleksudden(愛の岬)というスポット。

白鳥

白鳥が優雅に泳いでいたり、カモ達が気持ちよさそうに水浴びをしていたり、癒やしの光景が広がっていました。

電車

夏の間、サーター中心部とサータダーレンを運行するTurisという愛称で親しまれている電車。日によっては無料で乗車できることもあり、地元の子供たちや高齢者に大人気なんですよ!この日は生憎の雨で乗客はゼロ。晴れた日は大勢の乗客を乗せて町を駆け巡ります!

運が良ければオーロラも観られる

オーロラ

最後にお見せしたいのが、数年前の冬 セーテルに出現したオーロラの景色。ここセーテルではスウェーデン中部に位置するため北部に比べると頻繁にオーロラが裸眼で観られるわけではありません。しかしこれは珍しくはっきり見えたオーロラ。運が良ければ秋ごろでも夜空にオーロラを観ることができるでしょう。

いかがでしたでしょうか?

ストックホルムからたった2時間の場所にある素朴な町、セーテル。新型コロナウィルスが落ち着いてストックホルムに来られた際は、少し足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。

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KANAE.T

宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!

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