【日帰り登山】富士山の魅力 須走「まぼろしの滝」と「小富士」散策の眺望

こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。

2020年の夏、富士山の主要登山道の4ルートがコロナウイルス感染防止のため、山小屋と共に前代未聞の閉鎖となってしまい、楽しみにしていた多くの方々は大変残念な思いをされたことでしょう。

私も毎年富士山に登頂しており今年も楽しみにしていましたが諦めるざるをえません。しかし、その富士山の大自然には登山に限らず神秘的で「幻」と呼ばれる景観がたくさんあります。ほんの一部ですが、2019年に私が訪れた五合目、標高2,000メートルでのその絶景の魅力をご紹介したいと思います。

目次

1)富士山の夏山登山道について

静岡県と山梨県に跨る世界文化遺産の富士山は標高3,776メートルの日本一の山です。7月上旬から9月上旬の間、静岡県側3ルートと山梨県1ルートの主要登山道が整備されます。今や男女問わず世界各国から登頂と御来光を目指し年間28万人が訪れる人気の登山先です。4ルート共、五合目まで公共交通機関で登る事ができるのが人気の秘密かも知れません。

※ルートによって登山口の標高や特徴が異なります。自分に合ったルートを選びましょう。

五合目看板

富士山登山 須走口
<富士山登山 須走(すばしり)口>

>>登山口と登山ルートの詳細はこちら(富士登山オフィシャルサイト) 

2)おすすめは須走「まぼろしの滝」と「小富士」。それってどこにあるの?

静岡県側の登山道の一つに須走ルートが有り、登山口の五合目まで御殿場方面より自動車で楽々登ることができる標高2,000メートルの高地に広がっています。JR御殿場駅から直通の登山バス所要約1時間で行くこともできます。どちらも歩く距離は2km位と短いため、登山経験の有無は余り気にする必要はありません。

案内板

山頂

山頂からの眺め

3)「まぼろしの滝」はなぜ神秘的なの?

先ずご紹介する「まぼろしの滝」が突如現われ、観ることができるのは5月中旬から6月上旬と短い間だけです。それも日によって水量と見え方が変わりますので何度も足を運ぶ方もいるようです。「この滝がなぜまぼろしなのか?」と言うと、富士山は火山岩と火山灰で覆われた休火山で、雨水や雪解け水は地面に全て吸い込まれてしまい、山肌には沢など水の流れる様子が見られないからです。

しかしこの時期この場所に「まぼろしの滝」として溶岩の山肌を縫うように豪快に滑り落ちて行く雪解けの冷たい水が現われます。見て触ってその神秘的な様子と景観を楽しむ事ができます。とは言え自然現象なので天気や雪解け状況によっては、水量がちょろちょろの日もあると須走五合目にある東富士山荘の登山ガイドさんから聞きました。

「まぼろしの滝」で見た水は再び山肌に吸い込まれますが、推定50年後には自然で育まれた「富士山のおいしい天然水」としてきっと店頭に並ぶことでしょう。

まぼろしの滝
<普段はない滝が突如現れます。この日は水量もたっぷりでした>

まぼろしの滝

まぼろしの滝

4)もう一つの魅力、それは「小富士」からの眺望

須走登山入口の少し手前を右へ外れて樹林帯と火山灰の道を歩くこと約20分。森を抜けるといきなり火山灰に覆われ広々した台地と二つのコブのような丘が目に入ります。ここが「小富士」です。

「えっ、こんな場所にこんな素晴らしい景観があったとは!」私は度肝を抜かれました。晴れていれば眼下には山中湖や忍野八海など一望でき、振り返れば富士山の山頂が直ぐそこに姿を現します。富士山が意外と近くに見えるので何となくこのまま山頂まで登ってみたくなります。

富士山を登頂された方も準備中の方にも一度は見てもらいたいおすすめの眺望です。

案内板
<須走登山口を登山道を行かずに、右に折れます>

小富士

小富士からみえる富士山頂
<小富士からみえる富士山頂>

5)名物「きのこ料理」

須走五合目でいただく「きのこ鍋」。これが正直うまい!きのこの出汁がこれでもかと効いた濃厚な香りの鍋料理は富士山グルメそのもの。炊き込みご飯にきのこの煮物など品数も多い定食で、満喫の逸品料理です。その料理を準備して頂くのは木のぬくもりを感じる、なんと室町時代から続く由緒ある山小屋の「東富士山荘」。

それもそのはず17代目になるご主人は山と「きのこ」の達人なのです。きのこをふんだんに使った料理はラーメン、そば、うどん、焼きそば、チャーハン、パスタ、ピザにカレーと鍋の他にも無数のきのこ料理のメニューが準備されています。食後には富士山でも貴重な高山植物を使った「こけもものアイス」をお召し上がり下さい。さっぱりとした後味は、コメントを忘れ最高な気分になります。

こけもものアイス
<名物のこけももアイスクリーム>

きのこ料理を食べるために、ここ2,000メートルまで登る価値は十分あると思います!

きのこ鍋
<見てください、このきのこの量!>

きのこ鍋

6)雑談とワンポイントアドバイス

富士山は、本格的な登山目的でなくても山麓周辺には大自然がもたらした「神秘的」「まぼろし」という言葉がお似合いのおすすめスポットが沢山あります。富士五湖をはじめ、忍野八海、白糸の滝、氷穴、風穴、天然温泉、四季を通じて色づく植物などはご覧になられた方も多いと思います。

また、富士山からのご来光は山頂に登らなくても須走五合目から十分望むことができます。世界が認めた文化遺産「富士山」へ標高を上げてまぼろしと眺望、そして富士山グルメを体験に出かけてみませんか?

ハイポーズ
<標高約1,000メートルの山中湖をバックにハイポーズ!>

忍野八海
<忍野八海>

忍野八海

★おまけ:富士周遊のお得な乗車券はこちらをご参考に!(富士急行HP)

それではまたお会いしましょう!倉山(くらさん)でした。

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倉山(くらさん)

2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。

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