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【ペルー】アンデスのカエル村と黄金伝説の湖パカ

記事投稿日:2020/08/29最終更新日:2020/08/29

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マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵など、世界中の観光客を魅了してやまない観光地に恵まれたペルー。一方で、外国人にはほとんど知られていないものの、地元ペルー人にはなぜか人気という不思議スポットも少なくありません。今回ご紹介するフニン州ハウハ郡パカ村も「ペルーで見逃せないイチオシの観光地」としてご紹介するほど有名ではないのですが、もし訪問したら思わずSNSでシェアしたくなること請け合いのオモシロポイント。その秘密は、フニン名物のある生き物に由来します。

目次

まずはペルー初の首都ハウハを目指そう

パカ村を訪れるには、まずハウハへ向かわねばなりません。インカ時代に「HatunXauxa(ハトゥン・ハウハ)」と呼ばれたこの街は、インカの首都クスコより低緯度に位置するため、クスコとほぼ同じ標高3370mでありながら気候は温暖。カパック・ニャン(インカ道)を通じてペルー太平洋沿岸エリアともつながっていることから、ペルー侵略の拠点に相応しいと考えたスペイン人侵略者フランシスコ・ピサロはこの地を「Santa Fe de HatunXauxa(サンタ・フェ・デ・ハトゥン・ハウハ)」と改名、1534年4月25日にペルー初の首都と定めました。(その後、本国スペインとの交易等を鑑み、翌1535年1月にはリマに首都を移しています)

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ハウハのアルマス広場にある「Iglesia de la Santa Fe de Jauja(ハウハのサンタ・フェ教会)」。1566年の建造で、国家文化遺産にも登録されています。

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サンタ・フェ教会の隣には、2階建てのハウハ市庁舎があります。

Jauja/ハウハ

行き方:リマから飛行機で1時間、バスで7時間

アンデスのカエル村、パカ

ハウハの宿に荷物を置いたら、早速パカ村へ行ってみましょう。「Distrito de Paca(パカ地区)」は、ハウハの北約8キロに位置する人口2,000人足らずの小さな村。この村でぜひご紹介したいのが、村の外れにあるこちらの公園です。

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「Parque Ecológico Turístico de Paca(パカ観光エコロジー公園)」、ずいぶん大仰な名前ですね。

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石を積み上げた不思議な構造物が、公園の敷地いっぱいに造られています。この石組みは、インカに征服されたこの地の先住民「Huanca(またはWanca/ワンカ)」の建築様式をまねたもの。ワンカとはインカの言葉ケチュア語で「小さな石」という意味です。

ところで写真中央左手に巨大な牛のオブジェがありますが、その牛の視線の先に何やら緑色の物体があるのが見えますでしょうか?

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その緑色の物体は・・・・・・なんとカエル!

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なぜかこちらにもカエルが!

実はこのフニン州、蛙の生息地として有名。ペルーアンデスの固有種で巨大蛙として知られるBatrachophrynusmacrostomusや、同じく固有種のGastrotheca Peruana、また南米大陸に広く生息するPleurodemamarmorataなどが確認されています。この公園は、そんな地元の豊かな生態系(エコロジー)を紹介する場所だったんですね。

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カエルの隣で「ハイ、ポーズ!」と楽しむペルー人観光客。

ランチは黄金伝説の湖で

パカ観光エコロジー公園のそばには、カエルを始めとする野生動物の楽園「Laguna de Paca(パカ湖)」が広がっています。インカ皇帝アタワルパがスペイン人に殺害されたとの知らせを受け、家臣がこの湖に黄金を投げ入れ侵略者たちに奪われないようにしたという伝説から、地元では「Cori Paca(隠された黄金)」とも呼ばれています。パカ湖周辺には、見晴らしのよい観光レストランがずらり。パカ村の人たちはもとより、ハウハ市民にとっても憩いの場所となっています。

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地元でイチオシのレストラン「La Sirena de Oro(黄金の人魚)」へ。階段の手すりに置かれたカエルの植木鉢が、お客様を出迎えてくれます。

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テラスからは、パカ湖を一望することができます。残念ながらこの日は曇っていましたが、晴れていればそれは美しいターコイズブルーの湖を楽しめるそうですよ。

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オススメ料理はなんといっても「Pachamanca(パチャマンカ)」。鶏や豚、牛肉などの肉類とジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、ソラマメなどを特製調味料に漬け込み、地面に掘った大穴(もしくは大鍋)でじっくりと蒸し焼きにしたペルーの伝統料理です。トウガラシソースをつけながら頂きましょう。

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店の至るところにカエルの植木鉢が置かれていました。

かつてはたくさん生息していたカエルたちも、環境破壊や水質汚染、乱獲によって個体数が激減しています。この辺りでも昔はカエルを食べたそうですが、現在は保護のため禁止。しかしカエルの肉は貧血や気管支炎によいとされ、今でも闇市では高値で取引されているのだとか。2020年6月、フニン州の他の地域で体長70cm以上、重さ2㎏以上という巨大蛙が発見され、話題になりました。コロナ禍でこの辺りも人の往来が少なくなっていますが、カエルにとっては幸せなのかもしれません。

Distrito de Paca/パカ村

行き方:ハウハからタクシーで15分

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原田慶子
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記事投稿日:2020/08/29最終更新日:2020/08/29

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