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國慶節の花火大会!2020年の開催地に選ばれた漁光島とは?【台湾】
毎年、國慶節(10月10日)の恒例行事になっている花火大会。2020年は台南の漁光島で行われることが決定しました。ガイドブックなどでもあまり紹介されていない、漁光島とは、いったいどんな島なのでしょうか?その魅力に迫ります。
目次
漁光島ってどんな島?
漁光島とは、台南の西側に位置する縦に長い形をした島で、北から南までが、約2キロほどという小さな島です。島の半分以上が森という自然の多い漁光島は、まるでどこか遠くの国へやってきたような気分にさせてくれる不思議な場所です。
約10年ほど前に、漁光大橋という橋が島と本島とを結び、車でもアクセスできるようになってからは、ヨットやウインドウサーフィン、それにきれいなサンセットが楽しめる観光スポットとして、じわじわと人が集まるようになりました。最近では個性豊かなオブジェが島を彩るアートフェスティバルが行われたり、インスタスポットとしても話題になっている場所です。
漁光島へのアクセス方法
漁光島への主なアクセス手段は、バスもしくはタクシーです。
バスで行く場合は、台鉄台南駅から2番バスに乗車し、約1時間ほどで到着。島内には、濱海站、漁光里、瑞復中心、漁光分校、社頭、三鯤鯓の6つのバス停があり、どこで降りても料金は一律18元です。
移動時間を節約したい場合は、台鉄台南駅からは約20分ほどでアクセスできるタクシーがおすすめです。料金も約300元ほどとリーズナブルなので、台南滞在中のショートトリップにも◎。だだ、島内で流しのタクシーを見つけることは難しいので、帰りの交通手段も先に考えておいた方がよさそうです。
島の入り口には、台南の公共レンタサイクル「T-Bike」のステーションもあるので、これをうまく利用するのもひとつの手です。
どの方法にせよ島へ渡るには、漁光大橋を渡る以外に方法はありません。
森の島「漁光島」を歩いてみた
漁光大橋を渡り、島に入ると「漁光島」と書かれた大きな看板が見えてきます。その下に書かれた「三鯤鯓」は昔の名称で、緑豊かな自然もお出迎えしてくれます。
看板のあるT字路を、まずは左に曲がってみます。清々しい街路樹がまっすぐに並ぶ道では、ジョギングをしている人や、釣り道具を持った地元民の姿をよく見かけました。
漁光里活動センターのあたりまで行き横道に入ると、庭先で茶葉蛋(茶葉と香辛料で似た味付けタマゴ)や青草茶(ハーブティ)を売っている素朴な屋台があります。ここは90歳近いおばあちゃんが売る茶葉蛋のお店として、地元ではちょっと名の知れたお店です。以前は1個5元で売られていたのですが、さすがに最近では10元に値上がりしていました。
この細路地をさらに進むと、「毛屋」という漁光島名物のデザイナーズ民宿があります。この島に魅せられた建築家・毛森江氏によって設計された民宿で、都会の喧騒から離れ贅沢な時間を楽しみたいとやってくるお客さんに人気だそうです。
毛屋の情報
今度は来た道を戻り、いちばん北まで行ってみます。
そこには海巡署があり、そのそばを注意深く歩いてみると「秋茂園」と書かれた、ちょっとレトロな時計台があります。かつてここには、黄秋茂氏によって造られた小さなテーマパークがあったそう。
その時計台のふもとには、森へと続く遊歩道があります。夏の刺すような日差しも遮ってくれる心地の良い散歩道です。
セミや鳥の声を聴きながら、しばらく歩いていくと、島の西側にあたる月牙灣ビーチに出ました。ここは、サンセットが有名で、特に週末の夕暮れ時にはたくさんの人々でにぎわう、知る人ぞ知る観光スポットです。
漁光島は台南の中心部からほんの20分ほどでアクセスできる場所ながら、にぎやかな雰囲気とはうってかわり、静かで穏やかな時間が流れていく場所です。中心部でおいしいものを食べすぎてしまい胃袋を休めたいときや、時間に余裕があってのんびりしたいときに、訪れるのに最適な場所だなと思いました。
国慶節の花火大会について
ここ漁光島は、10月10日の国慶節に毎年恒例で行われている花火大会の、2020年の開催地として選ばれました。花火の打ち上げ地点や、鑑賞エリア、それにシャトルバスの運行情報などの詳細は、時期が近づいてくる頃に発表があると思います。
10月の台湾は、まだまだ残暑が続く時期ながら、ほんのり秋の気配を感じる季節。その頃には、安心して旅行が楽しめるようになっているといいですね。
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ロータス
- ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。