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秋田・山形に広がる鳥海山麓は"水の聖地"です!
目次
鳥海山【秋田県・山形県】
鳥海山は山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山です。出羽富士とも呼ばれ地元の人達から親しまれ、また「日本百名山」として登山家に人気が高い山でもあります。その鳥海山には僕はまだ登ったことがありませんが、月山と同じ修験道の山なのでいつかは登ってみたいと思っています。
★2017年9月撮影:山形県遊佐町から見た鳥海山。鳥海山全体を眺めるスポットとして僕が一番好きな場所です。
★2017年9月撮影:鳥海ブルーライン(無料)最高地点の象潟口五合目鉾立展望台より。手前は深い谷になっていて、のぞき込むだけでも怖いです。奥の山が鳥海山山頂(新山)になります。
★2017年9月撮影:鉾立展望台から登山道を歩くこと約10分。少し高い場所に展望台があります。鳥海山山頂(新山)が見えていますが、8合目から登る月山とは違い、頂上までの距離が長いです。素人の僕には山岳ガイド無しで登るには無理があると思います。でも、いつかは登ってみたいです。
★2019年8月撮影:丸池様の駐車場付近より撮影。
★2019年8月撮影:山形県遊佐町の県道より撮影。
★2019年8月撮影:山形県遊佐町の県道より撮影。場所が変わると山容も違って見えます。
★2019年8月撮影:山形県酒田市の玉簾の滝駐車場より撮影。
鳥海山は「水」への信仰が厚く、山麓にはいくつもの湧水池が点在しています。
そこは冷水が自然のクーラーとなり、絶好の避暑地でもあり、暑い夏場でもここだけは別世界。
それでは神秘的な世界へと誘いましょう!
元滝伏流水【秋田県にかほ市】
元滝伏流水(もとたきふくりゅうすい)は秋田県にかほ市象潟町にあります。にかほ市側から鳥海ブルーライン(無料)に入り、すぐのところです。駐車場に車を停め、渓流沿いに歩いて約10分。
にかほ市観光協会HPによると『日本海沿岸にそびえ立つ鳥海山は、海からの湿った空気が山肌を吹きあげ、多い年は年間12,000ミリ以上の雨や雪を降らせます。「元滝伏流水」は、鳥海山に染み込んだ水が長い歳月をかけ、幅約30mの岩肌一帯から一日5万トンもの水が湧き出している滝です。一年中枯れることのない水は、幾筋の線となって流れ落ちて、豊かな苔を育み、苔岩にはじけ飛んで美しいしずくの軌跡を描きます。この白い水と緑の苔が大変きれいな滝で、心が癒されます。』と紹介されています。
★2017年8月訪問
渓流沿いに木々が生い茂っていますが、その木々に苔むしている様はまさに自然美です。
清流沿いを歩くのは森林浴効果もあり、身も心もリフレッシュできます。
渓流の中にも岩が自然と配置され、その岩が苔で覆われている...。素晴らしい光景が広がります。
訪問したのは8月ですが、見てください!この緑を。まさに緑のパワーをもらっているみたいです。
そして足を進めると水から蒸発した白い気体が浮かび上がっています。
まるで妖精の森みたいな光景に目を奪われます。
滝が見えてきました。外気の暑さと伏流水の冷たさでこのような白い気体が上がるのでしょうか。多分、夏だけの光景でしょう。
滝の水は幾重にも分かれ、渓流へと落ちていきます。
滝によってはダイナミックに落ちていくものもあります。
まるでアニメの世界に迷い込んだ感じがします。
森林浴と滝からのマイナスイオンを浴びるので、リフレッシュ効果は抜群です。
しばし見とれてしまいました。ぜひオススメのスポットです。
元滝伏流水
感想:町中は暑くてもここは天然の涼しさでとても快適に過ごすことができました。なによりも森林浴とマイナスイオンを同時に浴びることができたのは、心身ともに幸せを感じました。
場所:秋田県にかほ市象潟町本郷
にかほ市観光協会HP:https://www.nikaho-kanko.jp/
丸池様【山形県遊佐町】
遊佐鳥海観光協会HPによると丸池様(まるいけさま)は、『山形県遊佐町(ゆざまち)の周囲をうっそうとした樹木が囲い、豊富な湧き水がエメラルドグリーンの水面に映え、神秘的な佇まいを見せてくれます。湧水100%でできている池です。池に沈んでいる倒木が腐れないのは、ここの湧水がすごい証拠です。』と紹介されています。
★2019年8月訪問
丸池様は「丸池神社の池」とも呼ばれています。
丸池様は鳥海山大物忌神社境外末社の丸池神社のことです。瑠璃色の池そのものが御神体とされています。
季節や時間帯や天候によって池の色が変化します。
写真ではうまく表現できていないのですが、水が澄んでいるので、水中の倒木も見ることができます。
周囲の木々は原生林です。
どこか不思議な空間が広がっていました。
★2019年10月訪問
8月に訪問した時は晴れ。今回も晴れていますが、池の色がまったく違って見えました。
丸池様(まるいけさま)
感想:とにかくこの池の色を感じていただきたい!まるで中国の九寨溝みたいな池。小さくても神が宿っていますので、訪れるタイミングによって刻々と色が変化し、二度同じ光景を目にすることはできないのではと感じるところでした。
場所:山形県飽海郡遊佐町直世字荒川57
遊佐鳥海観光協会HP:https://www.yuzachokai.jp/
牛渡川【山形県遊佐町】
遊佐鳥海観光協会HPによると牛渡川(うしわたりがわ)は、『鳥海山の湧水のみを水源とする川で、どこまでも澄み渡っています。初夏には、清流の象徴のバイカモ(梅花藻)が花を咲かせます。箕輪の鮭もこの川に帰ってきます。イバラトミヨなど希少な魚が住んでいます。』と紹介されています。
★2019年8月訪問
牛渡川は丸池様と同じ場所にあります。駐車場で車を停め、箕輪鮭孵化場を右に見ながら、突き当りを左に行けば丸池様、右に行けば牛渡川になります。皆さん丸池様に行き、牛渡川に行かずに帰られるのですが、ぜひ右の牛渡川にも行きましょう!
ちょうど梅花藻が水中で花を咲かせていました。
牛渡川沿いに遊歩道を進みます。
ここから森の中へ入っていきます。
森の木々が鏡のような済んだ川面に反射して幻想的な世界になっていました。
進むにつれ、すっと白い気体のようなものが見えてきました。
川の上を白い気体が川を覆い始めました。
その気体は音もなくすっと流れていました。不思議な光景です。
サワサワと木々のざわめきとともに、白い気体も流れていました。
流れていき、次の白い気体が目の前を通り...。
川面を覆ったと思えば、消えてなくなり...。
自分は何を見ているのだろうというとても不思議な感覚でした。
★2019年10月訪問
前回8月に訪問した時は不思議な空間が広がっていましたが、今回は白い気体はなく、それでも誰もいなかったので、幻想的な空間を楽しむことができました。
牛渡川(うしわたりがわ)
感想:丸池様(まるいけさま)は人気の観光地になりつつありますが、同じ場所にある牛渡川はほとんど観光客が訪れません。なので、森を独り占めすることができます。特に暑い夏場はゆらゆらと白い気体が流れ、幻想的な空間を楽しむことができます。
場所:山形県飽海郡遊佐町直世字荒川57
遊佐鳥海観光協会HP:https://www.yuzachokai.jp/
玉簾の滝
酒田市観光物産協会HPによると玉簾の滝(たますだれのたき)は、『およそ1,200年前、弘法大師が「神のお告げ」により発見し、命名したとされる山形県随一の高さ63m、幅5mの直瀑です。かつては山岳宗教の修験場であり、滝の前には「御獄神社」が祀られています。駐車場からは遊歩道も整備されており、徒歩約10分で滝に着きます。また、周辺には、杉の大木があり、マイナスイオンがあふれていることからパワースポットとしても人気です。1999年からはゴールデンウィークとお盆の時期にはライトアップも実施され、日中とは違う幽玄な世界を見ることができます。1月中旬から2月上旬の寒さが厳しい季節には、氷爆を見ることもできます。』と紹介されています。
★2019年8月訪問
駐車場から遊歩道に入ると、すぐに御嶽神社の鳥居が現れます。
遊歩道はこのように整備されています。
滝の前には御嶽神社が鎮座しています。
御嶽神社の本殿です。後方に玉簾の滝があります。
御嶽神社の本殿の彫刻。素晴らしいですね。
玉簾の滝です。
玉簾の滝には滝壺まで近づくことができます。
高さ63m、幅5mの直瀑なので、迫力があります。
玉簾の滝(たますだれのたき)
感想:前述の丸池様・牛渡川と同日に訪問することができます。誰でも気軽に訪問することができます。森林浴とマイナスイオンを浴びにぜひ訪問してみてください。とてもオススメです。
場所:山形県酒田市升田字大森
酒田市観光物産協会HP:https://sakata-kankou.com
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鳥海山麓には他にも滝や湿原などたくさんの観光スポットがあります。また取材しましたら、記事を追加しますね!
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※当記事は2017年8月以降に訪問した時のものです。冬季(冠雪期)は閉鎖していると思います。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。