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一度は歩いてみたい世界遺産~熊野古道伊勢路・馬越峠~

記事投稿日:2020/04/17最終更新日:2020/04/17

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神がすまう場所、熊野。「くま」は、すみ・はじ・奥まった場所を意味することから派生して神。「の」は、漢字の「野」から場所という意味になります。また、古事記によれば神武天皇が大熊に会ったことが地名の起源です。

こんにちは。うぐいすと申します。

熊野古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」という名前で世界文化遺産に登録され、令和元年で世界遺産登録15周年となります。この世界文化遺産は、紀伊山地に点在する「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの霊場と、それぞれを結ぶ参詣道によって構成されています。

また、熊野古道と言っても範囲は広く、伊勢路のほか、紀伊路、小辺路、中辺路、大辺路と、5つの道があります。今回は、その参詣道の中の1つ、伊勢路の「馬越峠」についてご紹介したいと思います。

目次

馬越峠とは?

三重県観光連盟公式サイトの「熊野古道」をクリックすると、熊野古道の伊勢路の紹介が詳しく載ってます。伊勢路は全部で17コースあり、その中でも石畳の美しさで人気なのが馬越峠です。

馬越峠までのアクセス

車が一番便利です!紀勢自動車道海山ICより5分のところにある、道の駅海山に駐車(無料です)。そこから馬越峠入り口まで徒歩10分。峠を越えて尾鷲市街に降りてからは、バスを利用して道の駅へと戻ります。私も初めは公共交通機関で行こうと思い調べましたが、電車やバスの本数が少ないことに挫折。公共交通機関で行こうと思えば行けるところではありますが、やはり時間の融通が利く車がおすすめです。

馬越峠への持ち物と服装

熊野古道の写真と検索すると必ずと言っていいほど石畳の道がでてきます。その石畳を歩いていくので、登山の格好をしましょうとまでは言いませんが、スニーカーや長ズボンは必須だと思います。(※筆者は雨が降った次の日に行ったので、注意してても何回か滑り、友達は派手に滑りました)途中天狗倉山も行こうと考えている人は、軍手もあると安心です(手を使う道も出てきます)。馬越峠にはお手洗いや自動販売機がありません。道の駅には売店も自動販売機もお手洗いもあるので、そこで済ませてしまいましょう。

いざ!馬越峠へ!

写真②.jpg

馬越峠入り口までは看板もあるので、迷うことはありません。徒歩10分くらいで大きな看板が見えてきます。そしていきなり石畳の道を歩くことになります。最初は慣れない感覚ですが、慣れるととても楽しいです。川のせせらぎが聞こえ、緑があふれ、ウシガエルの鳴き声や鳥のさえずりが聞こえる・・・。都会の喧騒を離れて自然を求めたい人には最高の場所です!

写真③.jpg

途中には、「夜泣き地蔵尊」があります。旅人の無事を祈る石地蔵が、やがて人々が子供の夜泣き封じを願って「夜泣き地蔵」と呼ばれるようになったそうです。哺乳瓶がお供えしてあってかわいいですね。馬越峠の頂上までは約1時間ほどで到着できます。頂上には茶屋跡があるので、頂上だということがすぐにわかります。登ってきた道を背中にして右側に茶屋跡、左側に天狗倉山登山口があります。せっかくなので天狗倉山を登ることにしました。

天狗倉山へよりみち

「馬越峠の延長だろう、道も同じような感じだろう」と思っていたら間違いでした。これが、冒頭の持ち物で軍手が必要といった理由です。最後山頂付近は大きな岩が増えてくるので、手を使う道が少しあります。

そして最後の最後で岩にかけられている梯子を登ります。これがまたスリルがあります。この梯子を登り終えると、とってもきれいな景色が360°広がっているんです!

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左には尾鷲の町と尾鷲湾を見渡すことができます。

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右には大台の山々を見渡すことができます。この日は天気も良く、天狗倉山にきて本当に良かったと思える景色でした。

馬越峠下り道

下りは上りに比べると、やや坂道が急なので、降りるときに少し工夫をするととても楽に降りることができます(後ほど詳しく紹介)。途中で展望東屋というところで休憩ができます。屋根やいすもあるので、天候に左右されずに休むことができます。

写真⑥.jpg

その近くには馬越公園があります。お手入れがここ数年されていないようで、看板を見るまではここは本当に公園なのか?と思いました。

写真⑦.jpg

公園付近のわき道をずっと進むと、途中で巨大な石を発見!戦争中はこの下に隠れていたこともあったみたいです。写真は望遠レンズを使わないと画面に収まらないくらい圧巻でした。

おまけ:馬越峠で出会った人たち

①男性の大学生グループ

大学生グループといっても、もう約50年前に大学生だった人たちです。長い年月が経ち、定年後も1年に1回旅行するのだそうです。さらに素敵なのが、なんと全員奥さんが同行していることです。とても元気な方たちで、20代の私たちよりも歩くのが早く、なにかと気にかけてくれました。休憩時間になるたびにパンやお菓子、飲み物までくれました。私は何も持っていなかったので、申し訳ない気持ちになりました。そのグループにはガイドさんが同行しており、なんと今の天皇陛下が馬越峠を訪れた際に案内した方だそうで、とても素晴らしい説明でした。頂上までご一緒し、とても楽しかったです。

②世古さん

馬越峠に詳しい人ならご存じの「世古さん」です。世古さんは馬越峠頂上にある茶屋跡をつくった人の子孫で、馬越峠を1日2往復している、ボランティアのガイドさんです。世古さんに会いたくて馬越峠を訪れる人もいるという有名人です。世古さんとは頂上の茶屋跡でお会いしました。下り道のコツも世古さんから教えていただきました。横に取り付けてある不安定なロープを頼りにしてくだるよりもよっぽど安心です。

ほかにも世古さんは、なぜ熊野古道は石畳の道なのか、世界遺産になったことでのメリットデメリットと地元の人たちの声、周辺のおすすめ観光地など、とてもたくさんのことを教えてくれました。世古さんと歩いた馬越峠は、ただの石畳の道ではなく、ひとつひとつ意味のある冒険でした。馬越峠を深く楽しみたいという方には、ぜひ世古さんと歩くことをお勧めします。

①②含め、馬越峠に訪れている方はとてもいい人ばかりで、峠を歩くのがとても楽しかったです。

まとめ

いかがでしたか?世界遺産が大好きな私が、日本の世界遺産巡りの1つとして、自然の中を歩きたいと思い探していたところ、熊野古道を歩いてみたいと思いました。熊野古道を調べると、1つだけではなくたくさんのルートがあり、どこのルートを歩こうか迷ってしまいましたが、名古屋から近くて人気の「馬越峠」を選びました。

結果から言うと、馬越峠を選んでよかったと思います。天狗倉山を除くと、峠自体は約2時間ほどで、石畳もなだらかで整備されています。そしてなんといっても、峠に詳しいガイドさんと歩くと、ひとつひとつがとてもおもしろく、歩くのが楽しくなります。少しネタばらししてしまうと、無数にある石の中には文字が書かれているものもあります。何気なく降りている坂も、ふと振り返るとものすごく急斜面なところもあります。樹齢〇年の木の近くで見晴らしのいいところで、かつて昔の旅人が美しい景色を見ながら用を足したと言われる場所もあります。このようなことは、実際に話を聞かないと素通りしてしまいますよね。

個人的におすすめなのは、天狗倉山です。ぜひ登ってください!峠の頂上に登山口があり、頂上に行くまでに約1時間歩いたことで、程よく疲れもたまっているので素通りしたくなる気持ちもわかります。ですが、天狗倉山の山頂からの景色は最高です!山頂からの景色を見ると、尾鷲の街並みが見えるのですが、「あぁ、自分はこんなに高いところまで登ったのか」と達成感も気持ちよいです。

普段ハイキングをしている方でも、石畳の山道を歩くという経験はなかなかないかと思います。また、ハイキング初心者にもとてもおすすめです。マイナスイオンたっぷりの緑の中を、そして世界遺産のすばらしさを歩いて肌で感じてみてください。

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