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【奈良】ススキの観光名所「曽爾高原」の魅力とおすすめのハイキングコースをご紹介
奈良県の曽爾村(そにむら)という自然豊かな村にある「曽爾高原」は、すすきが見られるハイキングの名所です。入場料はなんと無料(駐車場代別途必要)!
目の前に広がる美しい光景に、まるで自分が別世界に迷い込んだかのような気分に。
リラックスしたくなったら、筆者はいつもこの曽爾高原へドライブに行くほど大好きな場所です。
すでに曽爾高原に訪れたことのある人も、季節によってまったく違った曽爾高原の姿を目にすることができるので、ぜひ行ったことのない季節にも足を運んでみてください。
そんな曽爾高原のディープな情報から、周辺のグルメや温泉情報をご紹介いたします!
>>>曽爾高原のある奈良県のツアーを見てみる
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目次
5. 曽爾高原近くの温泉「お亀の湯」でゆっくり旅の疲れを癒す
6. 曽爾高原そばにある「曽爾高原ファームガーデン」のグルメ情報
1. 曽爾高原ってどんな場所?
曽爾高原は、「日本300名山」にも選ばれている、標高1,038mの倶留尊山(くろそやま)のふもとに広がる草原です。
約40ヘクタールある曽爾高原は、季節によってまったく違う色を見せます。春から夏の間は緑一色の姿になります。写真は7月頃の曽爾高原の様子です。真っ青な空と緑のコントラストが清々しい美しさですよね。
秋にはあたりいっぱいにススキが広がります。このススキを見られる時期がトップシーズンで、県内外から多くの観光客が訪れます。写真は11月頃の曽爾高原。時間を忘れて見入ってしまいますよね。
また、曽爾高原がある曽爾村は、NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、自らの村に誇りを持って地域資源の保護と発展を目指して取り組くんでいる村でもあります。
そのため、都会から若い方が移住できるような取り組みも積極的にしているんですよ。
2. 車で行く曽爾高原へのアクセス方法
曽爾高原へのアクセスには車利用がおすすめです。
最寄りは近鉄大阪線の名張駅ですが、駅からは車が必要になります。バスの本数も限られているため、公共交通機関の利用は難易度が高いと言えるでしょう。
大阪、京都方面からお越しの方は、名阪国道針I.Cを通って宇陀市榛原区経由。名古屋方面からお越しの方は名阪国道上野I.Cを通り、県道名張曽爾81号線を経由するルートになります。
県道名張曽爾81号線経由のルートは道中細い道を通るので、運転に慣れていない方は、宇陀市榛原区経由の道をおすすめします。
筆者のおすすめは県道名張曽爾81号線経由のルート。名張駅前から、県道名張曽爾81号線を使い、曽爾高原へは、車で約35分です。
今回は名張駅前から車で曽爾高原へ向かう様子を、季節ごとの風景とともに紹介しましょう。
名張駅から曽爾村へ行く途中には、名張のなかでも観光名所になっている青蓮寺湖と青連寺川のそばを通ります。見晴らしが良く、爽快な気分でドライブできます。
青連寺湖は春になると桜が美しく、毎年観光客でにぎわいます。こちらは4月の青連寺湖の様子です。
青蓮寺川から見られる渓谷である、香落渓(かおちだに)の景色もおすすめです。緑がいっぱいでリフレッシュできます。
曽爾高原の位置する曽爾村に到着しました。美しい田園風景と一際目立つ上記写真中央の三角山の鎧岳(よろいだけ)が見えます。ここから車を10分ほど走らせると曽爾高原に到着します!
>>>曽爾高原へのアクセスについて詳しく見てみる(曽爾村公式サイト)
3. 曽爾高原の見ごろは秋! 黄金に輝く一面のススキは必見
曽爾高原のおすすめシーズンは秋です。その理由はススキ。毎年ススキを見に多くの観光客が訪れます。見頃は例年10〜11月頃です。
その中でも夕景を見られる時間帯にぜひ訪れてみてください。夕焼けの色に照らされた曽爾高原は、まるで黄金のじゅうたんのように幻想的な風景です。写真映えも抜群ですよね。
ススキがある時期は、山灯りのライトアップ(次項で紹介)があり、デートスポットとしても人気を博しています。高原の周りは静寂に包まれ、夜には満点の星空が浮かび、歩くだけでもとってもロマンチックな雰囲気になります。
また、ここ曽爾高原は平成14年に「遊歩百選」(風光明媚な歩道のある地域百選)に選ばれていて、関西屈指のハイキングコースでもあります。初心者でも挑戦しやすいハイキングコースになっていますので、気になる方はぜひチャレンジしてみては。
曽爾高原をさらに登った亀山峠には、「お亀池」(写真中央)や曽爾村を一望できる絶景が待っています。
4. 曽爾高原の季節のイベント
曽爾高原では、冬の終わりに「山焼き」、秋から冬の初めにかけて「山灯り」というイベントが行われます。
この時期だけしか見ることのできない曽爾高原の姿をしっかり目に焼き付けたいものです。
どちらのイベントも、曽爾村のホームページからスケジュールや詳細を確認することができます。
>>>曽爾高原のイベント情報について詳しく見てみる(曽爾村公式サイト)
4.1 毎年3月中旬:山焼き
毎年冬が過ぎるとススキの穂が枯れ、3月頃に高原に火が放たれます。毎年この「山焼き」によって発生した灰は肥料となり、秋の美しいススキを生む糧となります。
4.2 毎年9月中旬~11月中旬:山灯り
また、例年9月中旬~11月中旬は、約200個の灯籠によって遊歩道が照らされます。夕景の幻想的な山灯りと、日没後の静寂に包まれた素晴らしい星空を思う存分楽しめます。
カップルのデートスポットとしてもおすすめですよ。
5. 曽爾高原近くの温泉「お亀の湯」でゆっくり旅の疲れを癒す
<お亀の湯の入り口>
曽爾高原のほど近く、車で5分の場所にある高原リゾート「曽爾高原ファームガーデン」(次項で紹介します)の隣には、美人の湯として定評のある「お亀の湯」があります。
泉質はナトリウムー炭酸水素塩温泉で、お肌が"ぬるぬる、しっとり"になるんです!
そして、このお亀の湯は、天然温泉シールラリー「ゆらりん」主催の「湯めぐり番付」2017-2018シリーズの泉質ランキングで、202か所の温泉のなかから1位に輝くという実績を持っています。
中日本(静岡~島根まで)NO.1の日帰り天然温泉、曽爾高原の散策で軽く汗をかいたら立ち寄らないわけにはいきませんよね!
なお、日によって男湯と女湯の場所が入れ替わるので、現地で確認してくださいね。
お亀の湯の基本情報
- 住所:奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路830番地
- 営業時間
【4月1日~11月30日】11:00~21:00(最終受付20:00)
【12月1日~3月31日】11:00~20:30(最終受付19:30) - 定休日:毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始
- 電話番号:0745-98-2615
- 料金:大人(中学生以上)750円、子供(3歳〜小学生)450円
- 駐車場:無料
- 車でのアクセス
【大阪、京都方面から】名阪国道針I.Cから車で約45分(宇陀市榛原区経由)
【名古屋方面から】名阪国道上野I.Cから車で約60分(県道名張曽爾81号線経由) - HP:お亀の湯HP(曽爾高原ファームガーデン公式HP)
6. 曽爾高原そばにある「曽爾高原ファームガーデン」のグルメ情報
<写真提供:一般財団法人 曽爾村観光振興公社>
曽爾高原から車で約5分のところにある「曽爾高原ファームガーデン」。食にかかわるさまざまな体験をできる憩いの場です。
園内には「すすきの館」「麦の館」「お米の館」、そして秋季のみ休憩所として使える「桜の館」があります。
名前を聞くだけでお腹が空きそうな施設が一箇所に集まった、曽爾高原ファームガーデンに行ってみましょう!
6.1 すすきの館
まずはすすきの館へ。地元の新鮮野菜を使った料理と、曽爾の絶景を一緒に味わえるレストランがあり、地元の名産品も購入できます。
すすきの館のレストランで注文した料理は、辛過ぎずマイルドな味の「地元野菜の季節カレー」(900円)、朝の10〜11時まで注文可能なスープ、ドリンク、サラダ、ヨーグルト、米粉のバゲットが付いた「フレンチトーストセット」(1,050円)、そしてメインのスープと野菜、米粉のバゲット、デザートがついた「お野菜ランチ」(1,500円)。
どの料理も曽爾村の新鮮な野菜をふんだんに使用しており、野菜本来の味が出ていて本当に美味しかったです。
後ほど紹介する「麦の村」で作られた地ビールも味わうことができます。
おすすめは地ビールを飲み比べできる「ミニサイズ飲み比べセット」(700円)。左から、ケルシュ(淡黄金色のさらりとした口当たり)、アルト(麦芽の甘味が出ている甘口の黒ビール)、ピルスナー(フルーティーな香りで爽やかな苦味が特徴)となっています。ミニサイズなので3つを飲み比べられます。
お腹いっぱいになったら、売店へ移動しましょう。地ビールや、名産品が売られています。
ビールを買ったらオリジナルソーセージ(864円~)も欲しくなりますね。
そして筆者がおすすめしたいのが、この玄米コーヒー(1,500円)! ノンカフェインで飲みやすく、とってもおいしいのです! 味は玄米茶とコーヒーの中間といった感じです。妊婦さんでも安心して飲めるのでおすすめですよ。
すすきの館の基本情報
- 営業時間:10:00〜18:00(季節によって異なります。)
- 定休日:毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始
- 電話番号:0745-96-2888
- HP:すすきの館HP(曽爾高原ファームガーデン公式HP)
6.2 麦の館
続いてはすすきの館のすぐ裏手にある麦の館へ。先ほどすすきの館で飲んだおいしい曽爾高原ビールは、ここで作られています。ビールを作る際に使用する水は、平成の名水百選に認定された曽爾の水なのだそう。
残念ながら工場内の見学はできませんが、外から眺めることは可能です。
麦の館の基本情報 ※工場内の見学はできません
- 営業時間:10:00〜18:00(季節により異なる)
- 定休日:毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始
- 電話番号:0745-96-2888
- HP:麦の館公式HP(曽爾高原ファームガーデン公式HP)
6.3 お米の館
そしてこちらが「お米の館」。すすきの館のお隣にある建物です。
曽爾村で収穫したお米を使って作るお米パンの販売と、パン作りの体験ができます。
小腹が空いたのでチョココロネ(160円)を購入。
米粉のパン生地がもちもちしていて、腹持ちもばっちりです。
お米の館の基本情報
- 営業時間:10:30〜15:30(売切れ次第閉店)
- 定休日:毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始
- HP:お米の館公式HP(曽爾高原ファームガーデン公式HP)
7. 曽爾高原周辺の大自然の中でキャンプも楽しめます!
曽爾高原近くにあるキャンプ場「サン・ビレッジ曽爾」。曽爾高原から車で約15分の距離にあります。
オートキャンプサイト、コテージサイト、バンガローサイト、多目的棟に分かれており、好みに合わせた宿泊が可能です。
また、バーベキュー棟もあるので、家族や仲間たちとわいわいバーベキューを楽しめます。バーベキュー用品はレンタルできるのもうれしいポイントですね。
予約方法については、電話の場合は利用月の3カ月前の1日より、インターネットの場合は利用月の3ヶ月前の毎月11日より可能です。
サン・ビレッジ曽爾の基本情報
- 住所:奈良県宇陀郡曽爾村大字今井911-1
- 営業時間:10:00〜17:00
- 電話番号:0745-94-2619
- 料金
【オートキャンプサイト】個別サイト1泊4,800円/グループサイト1泊(3グループ用)13,000円
【コテージサイト】コテージA(5名)1泊22,000円(平日は2,000円引き)/コテージB(5名)1泊20,000円(平日は2,000円引き)
【バンガローサイト】バンガロー6畳1泊(4名用)8,500円/バンガロー6畳1泊(6〜8名用)9,500円
【多目的棟】18畳2部屋1泊1部屋13,000円
【バーベキュー棟】全天候型、6名用2時間3,000円
※その他設備、レンタル用品あり - キャンセル料:利用日から1週間前までは無料、1週間前から前々日50%、前日及び当日100%
- 定休日:施設設備整備の日(原則月2日程度)
- 車でのアクセス
【大阪、京都方面から】名阪国道針I.Cから車で約45分(宇陀市榛原区経由)
【名古屋方面から】名阪国道上野I.Cから車で約60分(県道名張曽爾81号線経由) - HP:サン・ビレッジ曽爾HP(曽爾高原ファームガーデン公式HP)
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8. 曽爾高原の基本情報
いかがでしたか? 曽爾村の美しい景色に心を癒され、曽爾高原ファームガーデンでお腹を満たし、そして高原の夕景に感動。最後はお亀の湯で旅の疲れをとってリラックスも。
曽爾村は小さな村ですが、筆者はここの景色が本当に好きで、何度もここを訪れています。村の人もとても親切で、村外からこちらへ移住してくる人がいるのも納得できます。
1日でも十分に楽しめる場所だと思うので、都会の喧騒を離れ自然豊かな場所でリラックスしたい方にもおすすめです。ぜひ一度はカップルやご家族と一緒に訪れてもらいたい場所です!
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曽爾高原の基本情報
- 住所:奈良県宇陀郡曽爾村太良路
- 営業時間:年中無休
- 電話番号:0745-94-2106(曽爾村企画課)
- 料金:無料
- 駐車場:バイク200円、普通乗用車600円、中型バス2,500円、大型バス3,000円(約150台)
- 車でのアクセス
大阪、京都方面からお越しの方は、名阪国道針I.Cから車で約45分(宇陀市榛原区経由)、名古屋方面からお越しの方は名阪国道上野I.Cから車で約60分(県道名張曽爾81号線経由) - バスのアクセス
近鉄名張駅西口より山粕西行バスに乗車(約37分)、太良路バス停に下車後、徒歩で約55分
※10月~11月のみ曽爾高原行きまでのバスあり - HP:奈良県観光公式サイト
- ハイキングコースの詳細:ハイキングマップ
※本記事は2020年1月に取材した記事です。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式HPをご確認ください
【曽爾高原一口メモ】
下記に曽爾高原のある奈良県のツアーを紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
>>>曽爾高原のある奈良県のツアーを見てみる
>>>登山のツアーを見てみる
<ツアーの日数と費用>(関東発目安)
- 旅行日数:2~3日間
- ツアー費用:約20,000円~約60,000円
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※上記は外部サイトへリンクします
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川野 めぐ
- ダイビングや沢登りもなんのその。水と戯れ水中生物を愛でることがとにかく大好き。運動神経は悪いが、面白そうな場所があれば、国内外問わず観光客が皆無に近い場所にも出没します。