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アイルランド西部の港町ゴールウェイ!音楽や観光の楽しみ方全てを解説
アイルランド西部にある港町ゴールウェイでは、地元民も足を運ぶハイ・ストリート(繁華街)が人気です。ストリートミュージックやパフォーマンス、そしてアイルランド伝統音楽などでいつも盛り上がっています。また、地元産の食材を使用したグルメも充実。
この記事では、筆者が体験したゴールウェイ観光の魅力と、アイルランド音楽の楽しみ方をご紹介します。
>>>ゴールウェイについて詳しくはこちらから(アイルランド政府観光庁)
目次
- アイルランドと音楽の歴史
- エド・シーランの曲『ゴールウェイ・ガール』の舞台にもなった街
- ゴールウェイの街の魅力・観光スポットなどを紹介!
- ゴールウェイでおすすめのグルメ・スポットは?
- 夏に開催されるゴールウェイ・アート・フェスティバルに行ってみよう!
- ゴールウェイでお土産を買うのにちょうど良いお店は?
- ゴールウェイの天気は?
- ゴールウェイへのアクセス
- まとめ
アイルランドと音楽の歴史
ゴールウェイという街の魅力は、アイルランド音楽の歴史を語ることなしでは、伝えきれません。
有名な伝統音楽はもちろんのこと、世界的に有名なミュージシャンが数多くこの国から誕生した背景には、ゴールウェイに代表されるような音楽を育む環境があったからといえるでしょう。
以下は、アイルランドから生まれたミュージシャンたちの一例です。
- U2
- シンニード・オコーナー
- クランベリーズ
- エンヤ
- ケルティック・ウーマン
- シン・リジィ
- ザ・スクリプト
- ヴァン・モリソン
- ギルバート・オサリバン
アイルランドといえば、西ヨーロッパのケルト人の民族音楽から発展したケルト音楽が有名ですが、実は多くの世界的に有名なロック・バンドやポップ・グループも輩出しているのです。(例えば、ワン・ダイレクションなども、メンバーの半分がアイルランド出身です)
エド・シーランの曲『ゴールウェイ・ガール』の舞台にもなった街
誰もが一度は、耳にしたことのある!?エド・シーランの有名な曲『ゴールウェイ・ガール』。この曲の舞台となっているのが、アイルランドの港町ゴールウェイです。
ゴールウェイは、観光地というよりはむしろ、東京で言うところの、下北沢や高円寺と言ったところでしょうか。アートや音楽が盛んで、若者に愛されている街です。
エド・シーラン本人が登場するミュージックビデオは、ゴールウェイを訪れた彼が、アイルランド伝統音楽のフィドルを演奏していたアイルランド人女性と恋に落ちるという物語が歌われています。
そこに、登場する街並みやお店は、すべてゴールウェイで撮影されました。ゴールウェイの街の雰囲気や人々の陽気な感じがよく描写されています!
>>>エド・シーラン『ゴールウェイ・ガール』のミュージックビデオ(日本語訳)はこちら
ゴールウェイの街の魅力・観光スポットなどを紹介!
筆者がゴールウェイを観光で訪れたのは、ちょうど国際アート・フェスティバルが開催されている7月のことでした。ボランティアやホームステイなどをしながら、約1ヶ月間滞在しました。
実は、女子のひとり旅で、少し寂しい旅になることを覚悟していました。
しかし、ホームステイを終えてから日本に帰る数日間のあいだに、ホステルで陽気なスペイン人の女の子に出会い、一緒に観光することに!おかげで、思いがけず楽しいゴールウェイ観光ができました。
観光客や地元民に人気のショップ・ストリート
ゴールウェイの街の中心地アイル・スクエア(Eyre Square)からウィリアム・ストリートを抜けて、約2~3分の所にある、ショップ・ストリート(途中からはハイ・ストリートにつながっている)は、観光客や地元のストリート・ミュージシャンに人気のスポットです。
インスタ映えしそうなアートスポットもあり、カメラを片手に歩いている観光客も少なくありません。
ストリートのいたるところで、ミュージシャンが演奏しています。
銅像かと思い通り過ぎようとしたところ、何か異変に気づきました。
1ミリも動かないで銅像かと思いましたが、良く見ると生身の人間でした。すばらしい集中力!
視界の隅に入ってきたストリート・ミュージシャン。一瞬、本物かと思いきや、今度は壁画でした!
薬局の広告ですが、かなりユーモア感あふれる広告です。
小さな裏路地にいたるまで全てが石畳ですが、整備されているので、サンダルでも歩きやすかったです。
夜になると、パブでアイルランドの伝統音楽の生演奏が始まります。この演奏はセッションと呼ばれており、ショップ・ストリートを歩いていると、セッション(Traditional Irish Session)の看板が出ているので、観光客でも見つけやすかったです。
アイルランドの伝統音楽を聴いていると、不思議と体の中からぽかぽかと温かくなってくるのを感じます。この日は肌寒かったので、心も体も温まりました。
コリブ川沿い
ハイ・ストリートを海の方角へ歩き続けると、巨大なコリブ湖から北大西洋に流れこむコリブ川の終点にたどり着きます。
このコリブ川沿いは、歩けるように整備されており、散歩には最適です。中世の雰囲気が残るコリブ川周辺は観光客も少なくリラックスできるので、優雅なひと時を過ごしたい方にはとてもおすすめの観光スポットです。
川辺にはたくさんの樹木や花が植えられており、通行人を和ませてくれます。
中世の景観を大切に残しながら、全体の雰囲気を壊さないように、モダンな建物がデザインされているのが分かります。
スパニッシュ・アーチ
ゴールウェイは、中世にスペインやフランスとの交易で栄えた街です。それもそのはず、当時この街を支配していたのは、12のノルマン系商家と2つのアイルランド系の商家でした。アイルランドには、今でも、フランス系ノルマンの血を引く人がたくさん暮らしています。
当時、スペイン・フランス交易におけるアイルランドの玄関口として知られていたのが、このスパニッシュ・アーチです。街のいたるところにも、当時の建物が残されています。
このアーチは、1755年のリスボン地震の際に津波が押し寄せ、一部が崩壊したと伝えられていますが、今は完全に修復された状態で、一般に公開されています。
- 住所:2 The Long Walk, Galway
- 営業時間:24時間開放
- 定休日:年中開放
- 入場料:無料
- URL:https://www.galwaytourism.ie/the-spanish-arch/
ゴールウェイでおすすめのグルメ・スポットは?
ショッピングや街歩きに疲れたら、美味しいゴールウェイの料理を堪能したいですよね。そんな時におすすめの、休憩スポット&レストランを2つご紹介します。
キングス・ヘッド・ビストロ
ゴールウェイといえば有名なのが、北大西洋でとれる地元産の生牡蠣です。キングス・ヘッドでは、時季によって生牡蠣がメニューに付け加えられる場合も。また、国産牛を使用した柔らかなリブアイ・ステーキや、地元産の海鮮で作りこんだチャウダーも見事です。
筆者も1度だけ行ったことがありますが、落ち着いたお店の雰囲気のおかげで、周囲に気を遣うことなくリラックスできました。
800年の歴史ある場所で、当時に思いを巡らせながら、お酒を嗜むのも良いですね。ハイ・ストリートにあるので、アクセスが良いメリットも!
- 住所:15 High St, Galway, H91 AY6P
- 営業時間:11:00~22:00
- 定休日:年中無休
- お値段:少し高め
- URL: https://www.thekingshead.ie/food
ジャングルカフェ
ゴールウェイの中心地から北東に2分ほど歩いた場所にあるジャングルカフェは、まるで都会に突如現れたオアシスのような、緑あふれるカフェです。
口コミの評価も高く、比較的いつも混んでいる人気店です。
メニューは、ヘルス志向が感じられる色彩豊かなカフェ・フードからスームージーまで豊富に用意。すべて良心的なお値段で提供してくれているので、気軽に立ち寄れます。
- 住所:29 Forster St, Galway
- 営業時間:月~土8:00~18:30 日9:00~18:00
- 定休日:年中無休
- お値段:低め
- URL: https://www.facebook.com/JungleCafeGalway/
夏に開催されるゴールウェイ・アート・フェスティバルに行ってみよう!
毎年7月に、約2週間も開催されるゴールウェイの国際アート・フェスティバルでは、街中のお店や施設が会場となり、盛り上がります。アートのみならず、お笑い芸人などによるトークショーや子供向けのイベントなども開催されているので、参加者の満足度も高いようです。
筆者も、上記で紹介した「キングス・ヘッド・ビストロ」で開催されたお笑いイベントに参加。その時にホームステイしていたお宅のキッズたちと一緒に参加したのですが、一番前の特別席に座らせてもらえました。しかも、トークショーでは、アイルランドではとても有名なお笑い芸人が話しかけてきてくれました!
ゴールウェイを観光中に、日本とは違うアイルランド独特の"お笑い"を体験できるなど想像もしていなかったので、貴重な思い出です。
ゴールウェイは、今年2020年は、EUによって「ヨーロピアン・オブ・カルチャー」に指定され、クロアチアと同時開催で盛大なカルチャー・イベントが予定されています。
- ゴールウェイ国際アートフェスティバルの公式サイト: https://www.giaf.ie/
- ヨーロピアン・オブ・カルチャー公式サイト:https://ec.europa.eu/programmes/creative-europe/actions/capitals-culture_en
ゴールウェイでお土産を買うのにちょうど良いお店は?
ゴールウェイの観光も一通り終えたら、そろそろお土産を買いたい!という方もいらっしゃるでしょう。
ゴールウェイの街にはさまざまな専門店がありますが、一番便利なのは、「アイル・スクウェア・センター」(Eyre Square Centre)です。
このショッピングモールには、ファッションからビューティー、雑貨屋さんまでありとあらゆるジャンルのお店が入っているので、お土産探しには困りません。フードコートもあり、1日中快適に過ごせます。
- 住所:Eyre Square, Galway
- 営業時間:月~水曜8:30~19:00 木・金曜8:30~21:00 土曜8:30~19:30 日曜10:15~19:00
- 定休日:年中無休
- URL: http://www.eyresquarecentre.com/
ゴールウェイの天気は?
ゴールウェイの天気は、冬は、雨や嵐の日が多くあまりおすすめできません。
夏は、晴れの日も多く日本より少し涼しいぐらいです。私は、薄手のカーディガンやフリースを一枚持参しましたが、肌寒いときはすぐ羽織れるので、おすすめです。
ちなみに、ゴールウェイの平均気温や天気については以下をご覧ください。
- 春3月~5月:4℃~15℃ 3月は晴れが多いですが、4月~5月は雨が降る日もあります。
- 夏6月~8月:10℃~20℃ 25℃以上になる日もありますが、肌寒い日も多いです。
- 秋9月~11月:5℃~17℃ 9月は一番観光客が多い時季です。11月になると、嵐の日が増えるので注意。
- 冬12月~2月:3℃~9℃ 北大西洋に面しているので、この時季は、嵐の影響を直に受けます。
ゴールウェイへのアクセス
ゴールウェイへは、アイルランドのほとんど全ての主要都市から、バスや電車が乗り入れています。各空港から直接アクセスする場合は、バスが便利です。
ダブリン空港からのアクセス
シティ・リンクというバスを利用すれば、空港から直接ゴールウェイの中心地に行けます。所要時間は、片道2時間30分~3時間程度。料金は時期によって異なりますが、21ユーロ~(約2470円)となっています。
その他の国際空港からのアクセス
この他、コーク空港やシャノン空港からのアクセスが可能です。コーク空港からの所要時間は、車で約3時間、シャノン空港からは車で約1時間半ほど。バスや電車でのアクセスは、直通がありません。
ダブリン市内からのアクセス
シティ・リンクは、ダブリン市内から乗ることも可能です。その場合、料金が少し安くなります。また、電車でのアクセスも可能で、その場合は、ダブリンの中心地から少し離れた場所にあるヒューストン駅まで、市内バスまたはルアス(路面電車)で移動しなくてはなりません。
日本からアイルランドへのアクセス
日本からアイルランドへは、直行便が出ていないので、ヨーロッパの各空港から乗り換える必要があります。主な中継地点は、ロンドンのヒースロー空港、フランスのシャルル・ド・ゴール空港、オランダのスキポール空港などが挙げられます。
これらの空港からは、ダブリン、コーク、シャノンといったアイルランドの国際空港へのアクセスが可能なので、旅程と予算に合わせて空港を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、音楽とアートの街ゴールウェイの魅力を、観光スポットやグルメ・スポットなどと一緒にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ゴールウェイは、ストリート・ミュージシャンで溢れ、活気ある港町です。観光で、現在進行中のアイルランド文化に触れたい!という方は、ぜひゴールウェイを訪れてみてはいかがでしょうか?
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Maroon
- アイルランド在住のトラベル・ライター兼YouTuber。アイルランドから「アイルランドの田舎暮らし」の面白さを発信しています。現地では、ネイリストやネイル講師としても活動しています。