公開日:
最終更新日:
【イタリア】冬のブレッサノーネに行ってみよう!
Bressanone(ブレッサノーネ)、あまり知られていない街かもしれません。北イタリアのボルツァーノからさらに40km程北に行ったところにあります。オーストリアのインスブルックからも80kmで、イタリアとオーストリアの国境の町では、人口は2万人です。
私は、昨年の夏にたまたま立ち寄って、そのエレガントさに恋してしまいました。第1次世界大戦まではオーストリアでしたので、今でも多くの人がドイツ語を話します。
目次
メルカティーノ・ディ・ナターレ
トレンティーノ・アルトアディジェ州は、クリスマス時期のメルカティーノ・ディ・ナターレが人気で、12月は多くの観光客で賑わいます。ボルツァーノ、メラーノ、ブレッサノーネ、ヴィピテーノなど、イタリアのメルカティーノ・ディ・ナターレの発祥の地でもあります。
メルカティーノ・ディ・ナターレの歴史を紐解くと、アルザスとドイツのいくつかの街の名前が出てきます。ストラスブルグ、ドレスデン、ニューリンベルグなど、12月6日のニコラ聖人の日の名を取って、サン・ニコラのメルカティーノと呼ばれていたそうです。1517年のプロテスタントの改正から聖人の名前は取られて、クリスマスマーケット(メルカティーノ・ディ・ナターレ)と言われるようになりました。
イタリアでの歴史は比較的新しく、1990年にボルツァーノ、ブルニコ、ブレッサノーネ、ヴィピテノ、ブルニコ、メラーノの5カ所で開催されるようになりました。
ブレッサノーネでは2019年、11月29日から1月6日まで開催されていました。
大聖堂の前の広場で、薪をした暖かい光に包まれて、クリスマスならではのクリスマスツリーの飾り付けや、暖かい靴下を売る露店が、ここならではの雰囲気を醸し出していました。
クリスマスのマジック、ライトショー
ブレッサノーネならではの催しもあります。
毎年この時期に、ヴェスコヴィレ宮殿の中庭で、ライトショーが行われます。今年は、ポルトガルのジョバンニ3世から、オーストリアのマッシミリアーノ2世に贈呈された象が、インドから旅をしてブレッサノーネにやって来たという実話で、光と音、冷やっとした澄んだ空気の中、宮殿に映し出されるストーリーは、ファンタスティックです。上演時間は約20分。1日3回上演(17:30、18:30、19:30)ですので、早めに行くか、予約が必要です。
もしくはオンラインで:https://www.brixen.org/en/events/best-of-soliman-s-dream.html
ご当地名産美味しい物
ホットチョコレート、フルーツティー(ドライフルーツで入れたお茶)などで体を温めようと注文すると、可愛らしいマグカップ付きで6ユーロ。Bressanoneと入っていて、思い出になります。
軽食には、麦のスープ。長時間ストーブで煮てあるので、トロトロで美味しい!
甘い物なら、ストラウベン(strauben)グラッパを入れ込んで練ったパスタを渦巻場に絞り出して、フライにした物です。
ブレッサノーネに行ったら(ワイン好きな方へ)
アルトアディジェ州はワインの産地。ワイナリー巡りが楽しい場所でもあります。
ブレッサノーネのエノテカ(ワイン屋さん)で、私のお気に入りのお店はこちら。その名もVITIS(ヴィティス)ぶどうの木という意味の学術語です。南チロル(この辺り)のワインがたくさん(500社取扱)置いてありますので、色々と飲み比べできるのも嬉しいです。
エノテカとレストランが併設しているので、ちょっとお洒落なお食事もできます。
何より置いてあるワインの種類が多いのと、お洒落な内装が魅力的です。
VITIS(ヴィティス)
- 住所:Vicolo del Duomo 3 Bressanone
- URL:http://www.vitis.bz/en/vitis.html
関連記事
Rankingイタリア記事ランキング
-
西村明美
- 食の街パルマに住んでいます。パルマの習慣、美味しいものをお伝えできれば嬉しいです。