ミラノ・アレーゼの巨大モール「イルチェントロ」へ行ってみました!

200店舗を超えるテナントが入居する巨大ショッピングモールが、ミラノ郊外の街「アレーゼ」にあるという情報をキャッチしたので行ってみました。実は200店を超える、というサイズ感はヨーロッパでも最大級だそう。イタリアにあるというのがちょっと意外です。

どんなお店が揃っていて、どんな風に過ごす人が多いのか、また、ミラノ中心部からこのショッピングモールへのアクセス方法を併せてご紹介したいと思います。

目次

1. アルファロメオミュージアムと一緒に1日中みんなが楽しめる

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アレーゼの街は、もともとアルファロメオの本社工場があった場所として、ファンの間では有名でした。ミラノから40分ほどで行けるということもあり、観光のついでに行ける気軽さも魅力、という情報を耳にしたことがあったのですが、実際には移動のコツを掴まないと簡単にはいけません。

アルファロメオ博物館(Museo Storico Slfa Romeo)のご紹介はまた別の記事で行うことにして、今回はアレーゼへ"ほぼ確実に"迷わず、公共交通機関を使って行ける方法をご紹介しますね! ちなみに、アレーゼの巨大ショッピングモールの名前は「IL CENTRO(イル・チェントロ)」といいます。

ここから歩いて行ける距離に、2015年リニューアルオープンしたアルファロメオの博物館があるため、子供から大人まで飽きずに1日を楽しく過ごせる、ミラノ郊外の穴場とも言える場所なのです。

2. ミラノ中心部からアレーゼへ行く方法を解説!

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私はメトロのDuomo(ドゥオモ)駅から出発しました。まずは「Rho Fiera(ロー・フィエラ)」を目指します。チケットは往復で5ユーロ。メトロ「M1」で向かいます。

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<※編集部註:写真の掲示板左上にM1~M5の案内が出ています。>

このときは、無事にチケットを買えたと思って安心したのですが、出てきたチケット(?)は印字が薄すぎて一抹の不安を感じます。

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<印字が薄すぎるチケット(?)>

まぁ、こんなもこともあるでしょう。と思いながら改札に通そうとすると......。入らない。ビミョーに大きすぎて入らないのです。駅員さんに「これ、なんかおかしいよ」と言うと「だってそれ、レシートだもの(笑)」と言われてしまいました。

というのも、レシートとは別に本当のチケットが出てくるのには、結構な時間差があるのです。「えっ、じゃあ私の買ったチケットは?」と思い、焦って券売機に戻って行くとまだありました。

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こちらが往復のチケットです。よかったよかったと一安心し、今度はすんなり改札を通過。

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メトロは日本の地下鉄とほとんど同じです。むしろ、わかりやすいかもしれません。Duomoを出発点として終点がRho Fieraです。ちなみにRho Fieraは展示会などが行われるため、ビジネスでイタリアを訪れる人はご存知の駅かもしれません。

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電車がやってきました。ちなみに電光掲示板に出ている「treno per Rho Fiera」は「ローフィエラ行きの電車」ということです。「per」は英語の「for」にあたります。

3. バスのチケットは地下鉄のチケットと一緒に買うべき!?

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終点まで行く人は、そんなにいないみたいです。電車を降りたら標識に従って移動しましょう。写真右端がバスのアイコンです。ただし、その前に地下鉄を降りたらすぐに「バスのチケット」を買わなくてはいけません。 私はここでとっても困りました。

まさか、地下鉄のチケットとバスのチケットが同じ券売機で売っていると思わず、「バスのチケットはバス乗り場の近くにあるもんでしょう」と勝手に想像し、そのままバス乗り場に向かってしまったのです。

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Rho Fiera駅は駅構内が広くバス乗り場まで出るのも遠いので、ちょっと不安になるかもしれません。バス乗り場も見つけにくい、と不評のようですが、基本的にバスのアイコンを目指していけば見つかります。 バス乗り場に着き、運転手さんに「バスのチケットを買いたいんですけど」と申し出ると「え?ここでは売ってないよ」とまさかの返答。バスの中でバスチケットを売ってないなんて!と思いますが、イタリアでは売ってたり売ってなかったり。

バスのチケットを求めてウロウロ......

基本的に、よくバスに乗る人はタバッキ(キオスクのようなお店)で回数券を買うのがオススメです。一回券もタバッキに売っています。タバッキは「T」と買いてある看板が目印です。 このとき、(タバッキでバスのチケットが買えることは)私も知っていた情報でした。

そのため「まぁ、地上のどこか、もしくは駅構内にタバッキがあるに違いない」と、やはり勝手に想像し(これがイタリア観光では危険なのです)地上を見渡してみたのですが、ちょっと大きそうな飲食店があるだけ。 「きっとあそこに売ってるに違いない」と、また勝手に想像して結構な距離を歩いて行きました。

結果フレンドリーなお姉さんが「バスのチケット?ごめんね、うちでは売ってないの。地下鉄の駅に売ってるわよ」と教えてくれました。 地下鉄の駅からここまで来たので、当然もし分かりやすい場所で販売されていれば見つかるはずなのですが......。それが見つからなかったから、ここまで彷徨ってきたんだよね......と心の中で思います。

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<券売機の画面。どれがバスのチケット購入ボタンか、わかるでしょうか?>

結局ウロウロし続け、改めて地下鉄の駅員さんに聞くと「え、それだよ」と地下鉄の券売機を指されました。なんと、バスと地下鉄が同じ券売機!!「EXTRA URBAN」と書いてあるのがバスです。「BUS」という単語が一つもない不親切さに笑えてきますが、駅員さんは親切。「1.6ユーロのチケットを買うんだよ」と教えてくれました。

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これは事前に知らなかったら、まず分からないのではないかと思います。今度イタリア人とお話する機会があったときは、「(EXTRA URBANでは分かりにくいので)券売機にBUSの文字をどこかに入れて欲しい!」と言っておこうと、心に誓いました。

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<こちらがバスのチケット。>

せっかくここまでスムーズに来られたのに、バスチケットのおかげで小一時間足止めです。地下鉄のチケットと、見た目はほぼ同じ。同じ券売機から出てきたのですから、当たり前といえば当たり前ですが。

ややこしい券売機

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ちなみに、これは電車専用の券売機。なので、ここでバスチケットは買えません。私は「コレかもしれない」と思い、ここで発券している女の子に「ここ行きたいんだけど、どうやっていったらいいの?」と聞いてみました。

その子はわざわざGoogleマップで調べてくれた上、この券売機でバスのチケットが売っていないか調べてくれたのですが(つまり、地元のイタリア人でも完全に理解していない恐ろしいバスチケットシステム!)結局、「バスのチケットはタバッキね。でもこの近くにはないかも......。」という回答でした。

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こちらは、かれこれ4往復ぐらいした駅構内です。ガランとしていてちょっと怖いですよね。日本で言うと、展示会がないときの東京ビッグサイト的な雰囲気です。 物売りの人がいましたが、私があまりにもウロウロしているので不思議そうに見られてしまって、ちょっと恥ずかしい思いをしました。

彼に聞いてみてもよかったのですが「バスチケット?売ってやろうか」とか言われ定価の何倍かで売られたりしたら嫌だな、と思って話しかけなかったのです。

【関連記事】

4. 地下鉄駅を出たらバスは「561」番へ

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乗り場に来たら「561」番のバスに乗ります。不定期的に看板の掲載内容は変わるかもしれませんが、アルファロメオミュージアムの看板は常設なのではないかと思います。とにかく、「561」が来たらバスチケットを持って乗り込みましょう。

そして印字機にチケットを通して印字するのを忘れずに。コレを忘れてしまうと、発覚した場合罰金です。「イルチェントロ」と、乗るときに運転手さんへ告げておくとより安心です。「チェントロだよー」と教えてくれますよ。

実はもっと簡単な行き方がありました

帰り道は元来た道を戻っていくだけなので簡単ですが、バスチケットにご用心です!さらに、ミラノ中央駅からはイルチェントロへ行きのシャトルバスも出ていて料金は5ユーロ。なので、結局私が行った行き方よりも安い、簡単、ということになりますね。

あんなに頑張ってバスチケットを買ったのに、後からシャトルバスがあるということを知ってトホホという気分になりましたが、身をもって勉強になりました。そのため、冒険気分が味わいたい人は地下鉄とバスでも行けますよ、というご案内となります。

参考:IL CENTRO公式サイト|HOW TO GET TO IL CENTRO(外部サイトに遷移します)

5. アルファロメオミュージアムから徒歩でも行ける

私が訪れたのは1月だったので、アルプスの山々に雪がガッツリ積もっているのを見ると北イタリアへ来たなぁ、という実感がわきました。そんな景色を遠目に見ながら、イルチェントロの方向に歩いていきます。アルファロメオミュージアムとは、歩いて10分もかからないぐらいの距離です。

なお、アルファロメオミュージアムで降りたいときは、バスで「アルファロメオ」と言うと同じように運転手さんが教えてくれます。個人的には、先にアルファロメオミュージアムへ行くのがオススメです。

なぜなら、イルチェントロでは買い物してしまう可能性があるから。そして、アルファロメオミュージアムは予想以上に広いので、大荷物を持ってウロウロするのは嫌ですよね。

6. イタリアのリアルショッピングスポットを散策!

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アレーゼのイルチェントロは、観光客よりも現地のイタリア人が断然多い印象でした。高級ブランドも数店舗入っていますが、ブランド中心というよりもイタリア人のリアルなショッピングスポットというイメージです。

とは言え、イタリア人のリアルなお買い物の様子や、現地で人気のお店たちを見ているだけでも楽しめますし、日本にはまだ入ってきていないファストファッションブランドの店舗もあるので、思いがけないお気に入りに出会えるかもしれません。

ちなみに、イタリア人からも人気の店はなんだろうと思って観察してみたのですが、まだイタリアでは店舗数が少ないケンタッキーが人気。世界共通の、あのいい匂いがしましたよ!

店舗数は200以上、飲食店は25店舗!

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冬場は屋内スケートリンクがあったり、イベントが行われていてとても賑やか。幸せそうな家族の日常だな、というイメージです。そして、見逃せないのが巨大スーパー。お土産を買うのにもいいですし、見ているだけでも食いしん坊な人にとってはたまらない空間です。

イートインできるコーナーや、持ち帰りが充実しているお惣菜屋さんもあるので、気に入ったものがあったら買ってみましょう!

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こういうタイプのワゴン式?もしくは、スタンドタイプのタバッキもあるのですね。ここで帰りのバスチケットを買っておきましょう。私は行きであんなに苦労したのに、帰りのことをすっかり忘れていて、またバスのチケットを求めて店内をウロウロする羽目になりました。もしくは最初の時点で、地下鉄駅の券売機で往復分のチケットを購入しておくか、ですね。
※編集部註:先述の通り、シャトルバスで帰る方法もあります。

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食いしん坊にとって、旅先でのスーパー探訪はテンションが上がる瞬間のうちの一つではないでしょうか。見たことのない調味料や、パッケージのデザインが可愛い缶詰......。私はスーパーに寄るといつも色々なものを買い込んでしまうので、ものすごく荷物が重くなってしまいます。

公式サイトでは、入っている店舗などをまとめてチェックできるので、ぜひ見てみてくださいね。イタリア人が普段着ている服やメイク用品を知りたい方はもちろん、子供服におもちゃ、スポーツショップも充実しているので、何かしら欲しいものを見つけることができると思います!

基本情報

  • 名前:イルチェントロ(IL CENTRO)
  • 住所:Lainate/Arese, 20020 Arese, Italy
  • 営業時間:[毎日]9:00-22:00(フードコートなど一部施設は営業時間が異なります)
  • 休業日:クリスマス、元旦、イースター
  • 公式サイト:https://centroilcentro.it/en/

※最新情報は公式サイトをご確認ください

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yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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