【グアテマラ】世界一美しいアティトラン湖の周りに点在するマヤの村を巡る

こんにちはグアテマラ在住のKamomosiです。今日は世界一美しいと言われたアティトラン湖の周囲に点在するマヤの人々の村々を巡る旅をご紹介します。

目次

世界一と謳われた美しい湖と緑豊かな大自然

グアテマラで最も訪問された観光名所の一つアティトラン湖はソロラ県にあります。グアテマラシティから4時間ほどのところにある湖は浜名湖の倍の大きさがあります。季節や風向きにより水の色が変化する様は世界一美しいと言われた所以かもしれません。 約84,000年前の噴火によりできたカルデラ湖は深さは341メートルもあり、中央アメリカで最も深い湖です。湖のほとりには、アティトラン、トリマン、サンペドロララグナの火山が鎮座し、地球のダイナミックな活動をうかがい知ることができます。周囲の豊かな森に入ればそこは多種多様な鳥の楽園です。最近ではめっきりと少なくなってしまったケツアルも観察されるようになりツアーも人気が出始めています。

今も色濃く残るマヤの文化

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湖周辺に点在する村々の住民の多くはマヤ文明の末裔です。人々は昔ながらの暮らしを今も大切にしています。各村には古くからの習慣や文化が色濃く残り、驚きに満ちた経験をすることができるでしょう。

しかしグアテマラが抱える問題の1つ、貧困もまた現実としてあり、別の視点で私たちが考えるきっかけとなるはずです。教育、医療、経済、インフラなど、まだまだ多岐にわたる分野で援助を必要としている彼らのために様々な団体が活動しています。村で地元民と暮らしをともにしながら日々活動するボランティアメンバーは地元ならではの情報に精通しています。彼らはうちの宿にきてくれた際に色々と地元ならではの情報を教えてくれます。

今日はそんなローカルな情報も交えながら湖周辺の情報を紹介します。

周るべきは4つのエリア

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エリアを4つに分けました。本当はもう少しゆっくり巡ってもらえると良さがもっとわかると思うのですが、今回は少し欲張って「パナハチェル、ソロラ」「サンタカタリナ、サンアントニオパロポ、サンルカストリマン」「サンティアゴアティトラン」「サンペドロラグナ、サンフアンララグナ・サンマルコス」に大別しました。

各エリア間の移動は地元の人々の大切な足となっているボートが便利です。湖面を渡る風を受けながらパノラマを堪能できます。パナハチェル~サンペドロララグナの直通便(25分)がQ25、その他の村間がQ10~Q25です。

隣接する村間はピックアップと言われるトラックの荷台に地元の人々とともに乗って移動するのも楽しい経験になるでしょう。

1. パナハチェル、ソロラ

パナハチェル

パナハチェルは湖周辺では一番賑やかな町です。観光の拠点にもよく、各村へのアクセスが便利です。観光客が多く滞在するこの場所は周辺のおみやげなどを購入するにも便利で、火曜日金曜日には民族衣装の古着市が立ちます。掘り出し物も多くグアテマラ各地の衣装が見られる見所の1つです。イベントも頻繁に開催され、有名なカフェやレストランもありナイトライフも楽しみたい人にはオススメです。

ソロラ

ソロラはソロラ県の州都です。この町は男性の民族衣装が有名で町を散策しているとそこかしこで見かけることができます。金曜日には市が立ち、町の中心にできた市場は多くの人で賑わいます。高台には湖を一望できるレストランがあり、目抜き通りを散策しながら登って行き、ちょっと一休みをするにも絶好です。

2. サンルカストリマン、サンアントニオパロポ、サンタカタリナパロポ

サンルカストリマン

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サンルカストリマンは地元の人が穏やかに暮らす観光地化していない静かな村です。火金日曜日には市が立ち、村が活気づきます。日曜日は特に大きな市となりパロポへの直通のボートが営業するので移動にも便利です。のんびりとした村ですが、ここにはホテルトリマン(三つ星ホテル)があり、部屋からは湖が一望でき、レストランではハチドリとともにランチを楽しむことができます。このレストランはホテル内の敷地でオーガニック野菜を栽培してそれを提供しています。野菜たっぷりのパスタがオススメとのこと。旅のちょっとした贅沢を味わうにはとてもいい場所です。

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村から少し離れた場所にはチーズ、アイス等の乳製品の直売所パルマがあり、グアテマラの乳製品を楽しむことができます。

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サンアントニオパロポ、サンタカタリナパロポ

パロポと名前のつく村は2つ並んでいます。サンアントニオパロポはパロポ焼きで有名な村で、多くの工房がありパロポでしか採取できない土からできた焼き物はかわいらしい絵付けと合間って観光客にとても人気があります。村の丘には教会があり展望がよく、インスタグラム等にもよく載っている観光スポットです。

サンタカタリナパロポは青い民族衣装で有名な村です。村の中心の家々の壁は青でペイントされていてちょっとした人気スポットにもなっています。とても静かな村で、迷路のように入り組んだ道を気ままに歩けばマヤの人々の暮らしを垣間見ることができます。パナハチェルからも近くアクセスも比較的いいのですがそれが仇となって集客ができないと悩んでいました。アメリカのボランティアが村おこしのために村の家々を民族衣裳の色に塗る事を思いつき集客力がで始めたこの村、こうした地道な活動の成果を見ることも観光とはちょっと違った視点でグアテマラのことを知るきっかけになればと願ってやみません。

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3. サンティアゴアティトラン

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鳥の刺繍の民族衣装とマシモンの村として有名なサンティアゴアティトラン。この村の民族衣装はまるで図鑑のように散りばめられた様々な鳥の刺繍が施されています。凝ったものになると仕上げるまでに半年から10ヶ月もかかるものも珍しくありません。その芸術性の高さから額に入れてインテリアとして飾る人もいるほどです。こうした手仕事を大切にする暮らしが代々受け継がれていることもグアテマラの魅力の1つです。丁寧に仕上げられた刺繍が施されたポーチやバックに目移りしてしまうでしょう。

そしてマシモンは土着信仰の神様です。スペインの侵攻により多くのグアテマラ人はキリスト教に改宗してしまいましたが土着信仰もひっそりと息づいています。見た目はふざけた人形やマネキンの姿をしたマシモンですが願い事が叶うということでひっきりなしに人が訪れています。

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4. サンペドロララグナ、サンフアンララグナ、サンマルコス

サンペドロララグナ

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穏やかで人が優しいサンペドロララグナはスペイン語学校の多い村です。綺麗な庭にある小さな東屋で先生とマンツーマンで習うスペイン語、そして週に何回か開かれるアクティビティーは旅のいい経験になるでしょう。ホームステイも充実しており、地元の人の生活を肌で感じることができます。

サンファンララグナ

サンファンララグナは織物と染色の村。糸紡ぎと天然草木染が有名なこの村はサンペドロにもまして穏やかで多くのアルテサニアが店を出しています。村おこしのためにデザイナーや技術者の指導が入り製品のクオリティーの高さはこの辺りで一番です。

サンマルコス

サンマルコスは近年ヒッピー文化が色濃くなった村として人気があります。ヨガなどのアクティビティーが催されバックパッカーも多く訪れています。ここには美味しいジェラート屋さん、チョコレート屋さんがあり周辺で活動するボランティアの憩いの地にもなっています。

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最後に

各エリアを巡るには周遊型、滞在型でも好みに応じたスタイルで巡ることができます。村々を移動しながらの周遊型は村ごとの雰囲気を楽しむことが、そして滞在型は1日の終わりをのんびりと過ごすことができます。

いかがでしたでしょうか。自然豊かな環境とマヤの文化に触れる4日間の旅を紹介しました。

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kamomosi

日本を出発して5年、旅の途中で宿をやることになりグアテマラで3年。グアテマラの魅力にすっかりはまっています。

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