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フィギュアスケート大国ロシアで、スケートを楽しもう
ロシアへ来たことがない人が、イメージするロシア。それは、「ロシアの冬は寒くて、暗い」。
そんなマイナスのイメージがあるロシアですが、寒いからこそできるスポーツ、日照時間が短くて暗いからこそ楽しめるスポットがあります。ロシアの冬を満喫するのには、赤の広場でスケートをするというのはいかがでしょうか?
モスクワ市内だけでも、赤の広場、ゴーリキー公園、ソコーリニキ公園、ВДНХ(ヴェー・デー・エヌ・ハー)、室内のリンクなどたくさんあります。その中でも、景色の良さ、アクセスの良さ、リンクの大きさなどから、赤の広場のスケートリンクを紹介します。
私が、ロシアに住む前に旅行で何度も来ている頃、赤の広場でスケートをしてみたいと思いました。
しかし、どうやってチケットを買うのか、靴はどうなっているのか、氷点下の中で靴を履き替えるのは嫌だとか、パスポートなどの貴重品をどうするのかなどいろいろ心配で、結局旅行で来ているときはスケートをしませんでした。
旅行前にあらかじめ知っていれば、できたなあと思うので、今回は、赤の広場のスケートリンクでスケートをする方法について紹介します。
目次
チケットの買い方
リンクの入り口が2か所あり、その横の切符売り場で切符を買うことができます。朝は9時30分から購入可能です。
曜日と時間によって、チケットの値段が違います。
平日の10時から15時30分までは無料でリンクに入ることができます。平日の16時以降は、400ルーブル、土日は全日500ルーブルという料金を考えると、平日の昼間はかなりお得です。
12月28日~1月8日まではお正月の料金になります。平日でも全日500ルーブルになり、休日祝日は全日600ルーブルになります。1月1日~1月8日までは休日か祝日なので、連日600ルーブルになります。また、新年を迎える大晦日の22時から元日の2時までは、2020年にちなんで2020ルーブルになります。2019年の時は、2019ルーブルだったので、西暦が入場料になるようです。
ロシア人は、スケートが好きな人が多いです。平日の昼間は無料となると、大人気です。450人までが入場できるリンクですが、天気が良くて混んでいるときは、希望の時間にすぐに滑ることができない場合もあります。絶対に赤の広場で旅行中にスケートをするという強い気持ちをお持ちの方は、9時30分の開場時刻に行くか、あらかじめネットでチケットを買うことをおすすめします。
施設
チケットを購入したら、入り口でQRコードをかざして中に入ります。このチケットは会場を出るときも必要なので、最後までなくさずに持っていてください。
トイレもカフェもあります。
そして、スケート靴を履く場所は暖房がきいている室内なので、外が氷点下でも大丈夫です。
鍵のついたロッカーもあるので、脱いだ靴や荷物などを預けることができます。このロッカーには、はいてきた靴などを入れるし、前の人がどう使ったか分からないので、汚れが気になる方は、ロッカーの下に何か敷くとか、後で捨てられる袋に入れて荷物を入れるなどの工夫が必要です。
自分のスケート靴があれば、それを履けばいいですが、旅行中となると荷物になるので、大人300ルーブル、子供(7歳~12歳)200ルーブルで借りられます。
貸し靴のチケットは、入場券を売っている切符売り場か、靴を貸し出すカウンターで買うことができます。
新シーズンごとにスケート靴はすべて新品になります。そして、除菌対策として、靴下の上からはいて靴を履くようにと足カバーも渡されます。
靴を借りるときに、サイズが日本のようにセンチメートルになっていないため、戸惑うと思います。私は23cmで、36という大きさの靴をお願いしました。また、普段は23cmでも厚手の靴下を履いたりすれば、サイズが変わるので、一度試してみて、合わない場合は、カウンターへもう一度行って交換してもらうといいです。
借りるときに、スケート靴のデポジット料金として、一人2,000ルーブルを預けます。2,000ルーブルがない場合は、パスポートを預けます。
子供たちもこのリンクで滑ることができるので、子供用の補助具の貸し出しもあります。こちらは、300ルーブルで借りられます。
滑ってみよう
ロシア人は、皆さん上手にすいすい滑ります。
平日は無料だから、ちょっとした散歩にと自分のスケート靴を持って運動に来ている人たちもいます。老若男女問わず、みんなよく滑ります。中心でスピンをしている人もいます。人それぞれなので、えっちらおっちら滑っている私を見ると、周りの人が通り道を開けてくれたり、助けてくれたりします。
しかし、今回膝にサポーターをして滑っているおばさんを見かけました。完全武装だなあと思いましたが、練習中の子供たちのスケートに巻き込まれて、不意に転倒した少年は、膝から落ちて、膝を氷に強打していました。それを目の前で見てしまうと、用心に越したことはないと思いました。その後も少年は平気で滑っていて、若者だから大丈夫だっただけで、大人だと大怪我につながる可能性もあると思いました。
もし、旅行中に大怪我になってしまったら、せっかくの旅行が台無しになってしまうため、怪我だけには十分気をつけください。
1時間滑走時間があった後、30分間は整氷時間になります。
そのため、整氷直後は氷の状態がいいです。屋外のリンクなので、その日の天候に左右されますが、1時間も滑走していると、氷は削られ、凹みに足をとられることもあります。
また、冬の日照時間が短いモスクワですが、太陽が出て晴れると、氷に反射して日焼けをします。紫外線が気になる方は、晴天の時は、日焼け止めも忘れずにした方がよさそうです。
滑走後は、スケート靴のひもを始めと同じ状態に縛ってから返します。デポジット料金(または、パスポート)を受け取り、出口のゲートに向かいます。出口で、入場時に使ったチケットが必要です。ここでも、QRコードをかざして出ることになります。チケットは最後までなくさずに持っておいてください。
夜はライトアップされたリンクで滑ることができます。夜といっても夕方4時くらいには暗くなるので、それほど遅くない時間でもライトアップを楽しめます。曇り空の時などは、昼間でもライトがついています。
最後に
恋人同士でも友達同士でもお一人様でも十分楽しめます。寒い時期はスマホやカメラの電池の減りが早いので、その点にお気をつけください。グム百貨店や歴史博物館、クレムリンなどをバックに写真を撮るのも思い出になるので、スケートができそうであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
基本情報
- 住所:Red Square, Moscow, 109012
- 電話番号:+7(495)788-4343
- 営業日時:11月30日~3月1日まで毎日9時30分より入場可能
- 滑走時間:10:00~11:00、11:30~12:30、13:00~14:00、14:30~15:30、16:00~17:00、17:30~18:30、19:00~20:00、20:30~21:30、22:00~23:30
- 最寄り駅:アホートヌイ・リャト(地下鉄赤い線)、ティアトラリナヤ(地下鉄緑の線)、プローシャチ・レヴォリューツィー(地下鉄青い線)
- HP:http://gum-katok.ru/?lang=en
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チェブラーシカ
- 高校3年生の時に好きになったロシア。音楽、文学、歴史、美術、バレエ、料理、ロシア人気質などに興味をもちました。でも、ロシア語を専門に学んだことはありません。ロシアが好きでいろいろ知るうちに、2016年12月にロシア人男性と結婚し、2017年4月からロシアに住むことになりました。普通のガイドブックには載っていない情報をお届けします。