公開日:
最終更新日:
ベラルーシ・ミンスク郊外の「ドロズディ森林公園」と「ミンスク海」
今回は、ベラルーシの首都ミンスクの北西部にある「ドロズディ森林公園」と「ミンスク海」をご紹介します。ミンスクは首都でありながら緑が多く、また、坂が少なく、街の至る所にサイクリングロードが整備されているので、サイクリングに最適な街といえます。ミンスク市内から、今回ご紹介する「ドロズディ森林公園」と「ミンスク海」までも、サイクリングロードで行くことができます。水と緑にあふれるミンスクの魅力を、ぜひお楽しみください!
目次
- 首都ミンスクからのアクセス
- 水と緑の「ドロズディ森林公園」
- 海のない国ベラルーシの「ミンスク海」
- 自転車で近郊列車に乗ろう!
- ミンスク近郊の町「ザスラヴリ」
- ミンスク最大のレジャー・プール「レビャージ」に立ち寄ろう!
- まとめ
首都ミンスクからのアクセス
市内中心部から公共交通機関を利用する場合は、中心部からバスで約15分、終点「アクア・ミンスク」下車。最近、ミンスクにとても便利な「自転車シェア」が登場しました。スマホで簡単に利用でき、どこでも借りられ、どこでも返すことができるので、若者を中心に人気急増中です!普通自転車3,000台、電動自転車300台、電動キックボード250台がミンスク市内どこでも利用できるようになっています。
水と緑の「ドロズディ森林公園」
「ドロズディ森林公園」は、ミンスクでもっとも美しい公園と言われています。ミンスク中心部を流れるスヴィスロチ川の上流にあたる「ドロズディ貯水湖」という人工湖の湖畔にあります。「ドロズディ貯水湖」には、カモメ、カモ、白鳥などの野鳥が暮らしていて、夏には、あちこちでカモの親子を間近に見ることができます。公園内にはアスファルトの遊歩道が整備されているので、広大な森林公園でありながら、迷うことなく安心して散歩やサイクリングが楽しめます。
「ドロズディ貯水湖」の湖畔には砂浜があり、そこは水浴場になっています。砂浜にシャワー設備もあり、近くにバーベキューのための設備もあるので、家族や友達と浜辺で一日中過ごすことができます。ベラルーシ人はバーベキューが大好きで、夏場、よく水辺や森林でシャシリクと呼ばれる串刺し肉を炭火で焼いて食べます。ちなみに、家では料理はたいてい女性の仕事ですが、外でのバーベキューは、男性の仕事です。
「ドロズディ貯水湖」をさらに上流へ進むと小さなダムがあります。このダムで「ドロズディ貯水湖」が終わり、その先はふたたびスヴィスロチ川が続いていきます。森林に覆われた公園内には、いくつもの小川が流れ、段差を利用して作られた小さな人工の滝や橋があちこちに見られます。石やコンクリートで作られた人工の滝は、美しい芸術的な川の流れを演出しています。
結婚式の日に外で写真撮影をすることが多いベラルーシでは、週末、写真撮影のためにこの公園を訪れているウェディング姿の新郎新婦に出くわすこともあります。
公園内の橋を渡って川の対岸に出ると、広大な畑が広がっています。春、そこは見渡す限りの菜の花畑が広がっていて、一面黄色の絨毯で覆われます。もちろん、黄金の秋もこの森林公園の魅力の一つです。
海のない国ベラルーシの「ミンスク海」
「ドロズディ森林公園」をさらに上流へ進むと、通称「ミンスク海」と呼ばれる人造湖「ザスラヴリ貯水湖」につながっています。二つの貯水湖を繋ぐところに、長さ100メートルほどの水門があり、この水門の上を自転車や徒歩で渡ると「ミンスク海」へ出ます。水門近くには、ヨットなど水上スポーツが楽しめる専用施設があります。
「ミンスク海」は、夏場は日光浴や水浴を楽しむミンスク市民でにぎわい、海のないベラルーシで人気の水浴スポットとなっています。湖畔は砂浜になっていて、小さな波や貝殻もあり、海さながらです。ここでも、やはりカモが泳いでいます。「ミンスク海」は、鉄道駅からのアクセスが良好で、ミンスク中央駅から15分ほど近郊列車に乗って「ミンスク海」駅で下車、徒歩10分ほどで「ミンスク海」に出ます。ここも、浜辺にはバーベキューができる場所が設置されています。
自転車で近郊列車に乗ろう!
ベラルーシの近郊列車は、自転車とともに乗ることができます。自転車を折りたたんだりカバーをしたりしなくても、自転車をひいてそのまま列車に乗り込むことができます。ですから、往路は自転車で、復路は自転車とともに列車で市内に戻ることもでき、便利です。また、さらに列車で郊外へ足を伸ばせば、隣の町「ザスラヴリ」でベラルーシの民俗博物館や歴史的な教会などを見学することができます。
ミンスク近郊の町「ザスラヴリ」
ミンスク市内から近郊列車で約20分、「ベラルーシ」駅下車。ミンスク郊外の町「ザスラヴリ」は、駅前に民俗博物館があり、ベラルーシのかつての農民の暮らしを伝えています。民俗博物館「粉挽き小屋」は、その名の通り19世紀の粉挽き小屋と粉挽き職人の住居、そして離れにある鍛冶屋が博物館になっています。依頼すれば、英語の通訳者も手配してくれます。
町には、博物館のほか、16世紀に建てられた「変容大聖堂」があります。この大聖堂は、最初はプロテスタント教会として建てられましたが、宗教改革を経て17世紀にカトリック教会となり、その後、19世紀にユニエイト教会、ロシア正教会へと変容した歴史を持っています。
ミンスク最大のレジャー・プール「レビャージ」に立ち寄ろう!
ミンスク市内から「ドロズディ森林公園」へ向かう途中、バスで終点「アクア・ミンスク」で下車すると、そこにはミンスク最大のレジャー・プール「レビャージ」があります。レジャー・プール「レビャージ」では、屋内外に設置された15種類ものアトラクション・トンネルを楽しむことができます(屋外は夏季のみ)。隣接のホテル「アクア・ミンスク」に宿泊すれば、レジャー・プール「レビャージ」が無料で利用できます!
基本情報
- 施設名: Waterpark Lebyazhy
- 住所: Minsk, prospect Pobediteley, 120
- 営業時間:平日11:00~23:00、土日9:00〜23:00
- 定休日:年中無休
- 入場料:平日・大人約20ドル/3時間〜、子供約11ドル/3時間〜
- HP:https://waterpark.by/en/
まとめ
ミンスクでもっとも美しい公園と言われている「ドロズディ森林公園」と、海のないベラルーシで人気の日光浴・水浴スポット「ミンスク海」、いかがでしたでしょうか。雪のない季節は、どこでも利用できる「自転車シェアリング」で、なんといってもサイクリングがおすすめです。水と緑にあふれる自然の中で、心安らぐ非日常の世界を楽しんでみてください!
Rankingベラルーシ記事ランキング
-
Tamasan
- ベラルーシの首都ミンスクで夫と猫と暮らしています。「ベラルーシ愛」では誰にも負けない自信あり。