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世界一のコーヒーをいかが?グアテマラの小さなカフェのコーヒーの話
こんにちはグアテマラ在住のKamomosiです。今日は日本では口にすることのできない美味しいグアテマラコーヒーのお話をします。
コーヒーの産地として世界中に知られるグアテマラ。標高差と気候はまさにコーヒーを産出するためにあるような国土に恵まれ、有名コーヒーショップでもプレミアムが付いています。グアテマラには多くのコーヒー農園があります。中には信じられないほど美味しいコーヒーを栽培する小さな農園があるのです。小さな農園はロット数が少ないため、たとえ美味しいコーヒーであっても輸出できない場合があります。こうした地元で消費されるコーヒーの中に珠玉の味が隠れています。
今日紹介するのはそんなコーヒーを提供する小さなカフェのお話です。
目次
- 小さなカフェの物語
- 最高級のグレードのコーヒー
- 小規模だからこそ手をかけられる こだわりの天日干しはフルーティな香りの秘密
- 世界一のアイスコーヒー
- カフェの名は「Café Las Marias」そしてもう一つのお勧めチーズケーキ
小さなカフェの物語
そのカフェはサン ファン ラ ラグーナという小さな村にあります。手作り感たっぷりのその建物はちょっと見ただけではわからないような可愛らしいものです。座席はテーブルが2つだけ。村の中心から少し離れた場所にひっそりと隠れるように小さな看板を出しています。
店のドアに付いた紐は呼び鈴。引っ張ると中から店主のマルコが優しい笑顔で迎えてくれます。あいにく今日はマルコは不在でしたが代わりに娘さんが可愛らしい笑顔で迎えてくれました。
一歩店内に入るとコーヒーのいい香りに包まれます。小さな焙煎機はこの辺りではあまり見ない物。彼の性格をあらわすようにピカピカに磨かれています。2階へ上がるとまるでお伽の国に迷い込んだような可愛らしさ。小さなカウンターの中にはマルコのこだわりを感じる器具が並べられています。
よく使い込まれたそれらからマルコのコーヒーへの愛情が伝わってくるのです。壁に貼られた写真には奥様と娘さんがコーヒー農場で働いている姿が。家族思いの優しいマルコ。座った瞬間からコーヒーの物語が始まるようなステキなカフェです。
最高級のグレードのコーヒー
サンファンの標高は1,500m。
グアテマラのコーヒーの品質は標高で定められています。
最高級グレードの産出地であるアティトラン。その一つであるサンファンも主要産業はコーヒーです。
標高差を利用したコーヒー農園が数多くあり、山地の利と長年培われてきた人の知恵がフルーティーでありながらコクのある味わい深いコーヒーを育んでいます。
マルコが手塩にかけるコーヒーもサンファンで大切に育てられています。
小規模だからこそ手をかけられる こだわりの天日干しはフルーティな香りの秘密
マルコのコーヒーはフィンカと呼ばれる自家農園で栽培されています。
収穫量は決して多くはありませんが、よく手入れされたコーヒー畑から採れたコーヒーは粒が大きく張りがあります。
コーヒーは通常豆の外側にある果肉を取り去ってから1週間ほど乾燥させます。
でも、マルコはあえて果肉をつけたままで天日で乾燥させるのです。時間は通常の2倍から3倍もかかりますが、これこそが口にした時のフルーティさの秘密なのです。
果肉の甘みを存分に吸った豆は焙煎されてもその香りを失う事なく、まるで熟成されたワインのような芳香を放つのです。
世界一のアイスコーヒー
このカフェのイチオシはアイスコーヒー。
僕がこれまで飲んだアイスコーヒーの中でも飛び抜けた美味しさ。世界一のアイスコーヒーだと言い切ってしまいます。
ワイングラスに注がれた褐色の液体は階下から運ばれてくる時からその香りを感じる事が出来るでしょう。目の前に置かれたコーヒーから立ち昇る香りは、それがコーヒーなのかと思うほど。
一口含んだ瞬間誰もが驚きます。コーヒーの概念を覆す程です。喉越しは確かにコーヒーですが、口の中にあるとき、それは明らかにワインのようなフルーティな飲み物なのです。
24時間かけてゆっくりと抽出されたコールドブルード。皆さん一様に「コレがコーヒーなんですか?」と質問されます。僕はこの瞬間がたまらないのです。
ホットももちろんあります。
5種類の淹れ方から選べます。
目の前で淹れてくれるマルコの所作はまるで茶会のよう。その所作を見ているだけで美味しいことがわかります。
どこまでもコーヒーを愛するマルコの気持ちがこもったコーヒーを飲みながらのゆったりとした時間は最高の旅の思い出になること請け合いです。
カフェの名は「Café Las Marias」そしてもう一つのお勧めがチーズケーキ
出来れば人には教えたくないこのカフェの名前は「Café Las Marias」グアテマラにお越しの際は是非立ち寄っていただきたいものです。
あいにくマルコは留守でしたがいつもと変わらないアイスコーヒーと娘さんが淹れてくれたアエロプレスを楽しみました。マルコ直伝の腕は若いのになかなかのもの。
「えっ、もうビデオとってるの」と照れ臭そうにしていますが、コーヒーの説明はしっかりとしてくれました。
以前来た時はマルコに厳しく教えられていましたが随分と成長したものです。
奥さんが「今日はチーズケーキがあるわよ」とにっこりと教えてくれました。ここのもう一つのオススメはこのチーズケーキ。クリーミーで濃厚な味わいのスイーツもまたとっても美味しいのです。
いかがでしたでしょうか。今日はガイドブックに載ることのない珠玉のカフェの1つを紹介しました。
グアテマラにはまだこのようなカフェがあるのです。
コーヒー産出国にありながら決して世界のコーヒー通が口にすることのない最高級のコーヒーのお話でした。
Cafe Las Marias
- 住所:San Juan La Laguna
- 営業時間:月曜日〜土曜日 7時45分~20時00分、日曜日 8時00分~15時00分
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kamomosi
- 日本を出発して5年、旅の途中で宿をやることになりグアテマラで3年。グアテマラの魅力にすっかりはまっています。