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【スウェーデン】幸せを運ぶ馬、ダーラナホースの工房へ
目次
ダーラナホースとは?
スウェーデンを象徴する民芸品、ダーラナホース。スウェーデン語ではDalahäst(ダーラへスト)と言います。スウェーデン中部ダーラナ地方で約400年前に子供用のおもちゃとして作られたのがきっかけでスウェーデン全土に広まり、現在ではスウェーデンを代表するシンボルとして世界中で親しまれている置物。
ダーラナホースにはダーラナ地方の伝統的な花模様、Kurbits(クリビッツ)が描かれているのが特徴。その優しい曲線と鮮やかさから「幸せを運ぶ馬」としても知られています。
ダーラナホースの小さな工場があるNusnäs
ストックホルムから電車で約3時間のFalun(ファールン)から車で1時間ほどの、のどかな村Nusnäs(ヌースネス)。Nusnäsは人口1,000人弱の小さな村で、手つかずの自然と褐色色の家々が美しい場所です。そんな時間がゆっくり流れる村の一角に、ダーラナホースの工房が2軒隣接しています。
今回訪れたのは、90年以上同じ製造方法でダーラナホースを作り続けているというNils Olsson Dalahästarという工房。
工房の入り口に向かう地面にも馬の模様が!ダーラナホースへの想い入れが伝わってきます。
工房前には大きなダーラナホースのみならず、ニワトリや豚のオブジェも。子供から大人まで人気の記念撮影スポットとなっていました。
世界に一つだけのダーラナホースが作られる工房
いよいよ工房の中へ。
最初に目にしたのは木からダーラナホースの型を作る工程。電動のこぎりで大まかに切られたダーラナホースの型を職人さんが手作業で綺麗な形に修整していました。
ここでしか手に入らないダーラナホースのアウトレットコーナーも発見。自分で色を塗ったり、日本へのお土産としても喜ばれそうですね!
こちらは塗装コーナー。ここでダーラナホースのベースとなる色を施します。普通の木材から褐色色だけではなく、水色やピンク、そして白などの上品な色を身にまといお店で売られているダーラナホースに変身していく過程です!
ちなみにダーラナホースは立っている馬の形が一般的。しかし工房では、座っている馬、ダーラナ豚、ダーラナ鳥など 珍しいタイプの作品も見ることができ、とても興味深かったです。
職人の絵付けを間近で見られる
こちらは最後の工程、絵付けが行われる部屋。職人さんのTシャツも、さらには背景のカーテンや壁も馬柄で微笑ましくなりました。
絵付けは全て手作業なため、色合いや模様が一体一体微妙に違っておりオリジナルのダーラナホースに出会えるはず。追加料金がかかりますが、希望すれば名前や記念日などもダーラナホース本体に書いてもらえますよ!
職人さんが手作業で一体一体細かい模様を描いている時は静かに...と思いきや同じ部屋ではダーラナホースの絵付け体験が行われていました。
子供達も思い思いに斬新な絵柄を描いて満足げな様子。自分だけのオリジナルデザインで良い記念になったことでしょう!(※2019年11月現在、絵付け体験は終了)
工房に併設されているショップもおすすめ!
工房にはショップも併設されており、可愛らしいダーラナホースグッズから実用的な小物や雑貨まで購入することが可能。豊富な品揃えで目移りしてしまうほどたくさんの魅力的な商品がズラリ。
セール品も多数販売されており、空港やデパートで買うよりもお得に買い物ができるチャンスです!
数えきれないほど、大量なダーラナホースに圧倒されます・・・。色や大きさも様々で3cmから75cmまで好みのダーラナホースが見つかるでしょう。
置物だけではなく、ダーラナホースが描かれたミトンやエプロンそしてテーブルクロスなど実用的な商品も豊富!
豊かな自然環境とダーラナ地方の伝統を守り続ける職人から生まれるダーラナホース。工房を訪れてからスウェーデンの窓辺によく飾られている可愛らしい置物というイメージから、ダーラナ地方の歴史と伝統を刻む工芸品に変わりました。
スウェーデンのダーラナ地方に来た際にはおすすめの観光スポットです。
Nils Olsson Dalahästar
- 住所:Edåkersv. 17、792 77, Nusnäs, SWEDEN
- TEL:+46(0)250-372 00
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KANAE.T
- 宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!