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宮殿だけじゃない!フランス・ヴェルサイユの街の歩き方教えます。マルシェからおすすめプランまで!
ヴェルサイユの観光は「ヴェルサイユ宮殿だけ」と思われがちですが、宮殿以外にも見どころ、歩きどころ満載のヴェルサイユの町。ぜひ丸一日、または一泊してヴェルサイユの街を楽しんでみてください。街を歩くとパリとは違ったフランスの人々や食べ物、お店に出会え、昔と今を上手に取り入れているフランス、フランス人の魅力が垣間見られるかもしれません!
目次
ヴェルサイユってどこ?地名?
日本で「ヴェルサイユ」っと言うと「ヴェルサイユって町の名前なの?」「宮殿の名前だけじゃないの?」とよく聞かれます。
ヴェルサイユ宮殿で知られるヴェルサイユはパリから約20km南西にある人口約8万6千人の『市』で、市内には3つの駅がありパリ市内からは最短約15分で行くことができます。
フランスの普通の「市」なのでヴェルサイユ市内には市役所、病院、学校、スーパーもあり宮殿の側で今も普通に人々が暮らしています。
日本の京都のような感じだと思います。
町歩きの魅力
ヴェルサイユには、宮殿につながる大通りが2つあり、宮殿を背に左側はサン=クルー通り、右側をパリ通りと言い、宮殿の目の前にあるルイ14世の像の前のパリ通り沿いには17世紀から18世紀の建物が今も建ち並んでいて、その建物を修繕・修復して、ヴェルサイユ観光案内所、ヴェルサイユ市庁舎、裁判所、県庁、警察、高校、住居などの建物として現在も使われています。
ルイ13世の時代、狩猟のために立ち寄って開かれた町。歴史を調べてから歩くとますます興味深く、想像を巡らせながら歩くことができます。
歩道も広く高い木がそびえている通りが多いので歩きやすく、歩くだけでも中世にタイムスリップしたような雰囲気が味わえます。
マルシェ(市場)
ヴェルサイユのノートルダムのマルシェは週3日(火、金、日)午前中(7:00~14:00頃)に開催されます。
フランス国内でもトップクラスの歴史と規模のマルシェなので、地元の人はもちろん近隣やフランス国内の観光客も多くいつも活気にあふれています。
ヴェルサイユのマダム達は今なおこのマルシェを社交場のような感覚で楽しんでいて、小綺麗な服装のマダム達がカゴバッグやカートを引きながらぞろぞろ集まり買い物をしながらおしゃべりをしています。
マルシェの場所はマレシャル フォッシュ通り(Rue du Maréchal Foch)とパロワス通り(Rue de la Paroisse)の交差したところで、Place du Marchéと呼ばれていて、ちょうど漢字の『田』のような形の場所です、マルシェの開催時は車両はバス以外は進入禁止になり、その漢字の通り4つに区切られた場所で野菜や果物、肉、魚、チーズ、お花などたくさんの市場がでます。
そしてちょうどこの『田』を囲うように石造りの建物があるのですが、これはルイ15世時代に完成した歴史ある建物です。
この建物の中には屋内のマルシェがあり、月曜以外の火曜日から土曜日の7:00~19:30、日曜は7:00~14:00頃まで新鮮な野菜、果物、魚、肉を始めちょっとしたお惣菜、アジア食材、イタリアン食材、ワイン、お菓子、チョコレートなどの食材がなんでも揃います。
ただ見ているだけでも楽しく、美しく、果物や野菜は1つ、100gからでも量り売りしてくれるので、新鮮な果物で腹ごしらえをしながら町歩きを楽しめます。
市場の周りには飲食店や小さなお店もあるので、マルシェの開催日に合わせて町歩きするのも楽しいと思います。
火、金、日曜日以外の日や、午後も食品以外のマルシェがあり洋服、靴、雑貨、アクセサリーなど、何かしら市場が出ているので掘り出し物が見つかるかもしれません!
Marché Notre-Dame
- 住所:Carrés Notre-Dame 78000 Versailles
小さな専門店
日本ではだいたいスーパーやショッピングモールで買い物をしていますが、ここでは魚は『魚屋』肉は『肉屋』とそれぞれ専門のお店で買い物をするのが一般的。
もちろん郊外には大型ショッピングセンターやモール、スーパーもありますが、まだまだそれぞれの専門店(日本の商店街のような感じ)での買い物が主流のようで、便利なショッピングモールでの買い物よりも、昔ながらの商店街で、あえて時間をかけて買い物をすることを逆にとても楽しんでいるように思います。
中世のままの建物を改装している店舗なので、お店の中の建物や間取りも面白く、興味深く、入口が小さいので小さなお店かと中に入ると奥が長いお店だったり、間口以上の空間が中では広がっていたり、2階があったり、中庭があったり。建築に興味がなくても、ついつい探検したくなってしまいます。またそれぞれが専門のものだけを売っているのでお店を見学するだけでもとても面白いです。
パン、ケーキ、手芸、籠、アクセサリー、お茶、帽子、チョコレート、靴屋さんなど。ほとんどのお店はチェーン店ではなく個人店なのでそれぞれどのお店も個性的で魅力がありいつも長居してしまいます。
小さいお店は購入目的がないとなかなか入りにくいのですが、一言「ボンジュール」と声をかけてお店に入れば、快く見学できるので入ってみてください。
おすすめプラン
おすすめプランは、
- パリから朝、電車に乗りヴェルサイユに到着
- ヴェルサイユの町のカフェでプチデジュネ(朝食)
- その後マルシェ、屋内マルシェ両方を見学しながらフラフラ歩くと、あっという間にランチタイム
マルシェで買った果物や野菜とパン屋さんで買ったサンドイッチなどをテイクアウトして、ヴェルサイユ宮殿のパークを散歩しながら芝生やベンチでランチタイム。宮殿と庭園は有料ですが、パークは無料でセキュリティーチェックをすれば誰でも入れます。宮殿側からではなく、トリアノンパレスホテル側にある入り口がヴェルサイユパークの入り口になります。
羊やヤギ、牛、馬が放牧されていて広大な公園の中をどこまでも歩けます。
パークでランチタイム、休憩と散歩の後は、町に戻ってショッピング。
もちろんパークの中をひたすら歩き回るのもおすすめですが、本当に広いので、履きなれた靴やスニーカーがおすすめです。
ヴェルサイユのお土産やさん、スーパーはパリよりも基本的に少し安いので(もちろんモノ・場所にもよりますが)掘り出し物やお土産、素敵なものが見つかるかもしれません。
パリ行きの電車は大体15分に1本の割合で出ているのでディナーまで満喫して20時にヴェルサイユを出ても21時にはホテルに戻れます。
ぜひ宮殿以外のヴェルサイユの町も楽しんでみてください。
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Madame Villars
- 日本(東京)→フランス(パリ西部)→中国(内陸)→現在フランス(パリ西部)在住4年目。アンティーク、ウインドーショッピング、フラフラ歩き、ヨガ、探検、新発見好き。