【2025年】これからフランスへ行く人必見!パリの公共交通機関の新料金!

パリ地下鉄駅

<TOP画像:パリのメトロ表記 ©KanmuriYuki>

フランス、パリのメトロ・バス・トラム料金が2025年1月2日から大きく変わりました!

幾通りもの値段が存在したこれまでと比べると、はるかに分かりやすくなった新しい料金体系を紹介します。これからフランスへ行くご予定の方はどうぞご一読ください。

目次

パリの交通機関

パリのバス
<パリのバス ©KanmuriYuki>

フランスの首都パリとパリを取り巻くイル・ド・フランスには、メトロ(地下鉄)・バス・RER(郊外急行列車)・トラム(路面電車)などの交通網が張り巡らされています。交通機関の大半は、RATP社が運営管理しています。

これらの交通網が及ぶ範囲は、1区から20区までに行政区分されるパリ市内はもとより、近隣の県に所在するシャルル・ド・ゴール空港やオルリー空港、また観光地でいえばヴェルサイユ宮殿やディズニーランド・リゾート・パリにまで及びます。

メトロ、RER、トラムの交通網

路線図

路線図

注*この地図の一番外側の黒く塗られた部分は、イル・ド・フランス外となり別料金です。

新しいチケット:一回券は2種類

RER列車
<RER列車©KanmuriYuki>

2025年1月2日から始まった新料金。観光客が一番使うのは、一回ずつのチケットと、1日~数日間有効なパスでしょう。これまでは、行き先や利用交通手段によって値段が幾通りにも分かれていた一回券ですが、2025年1月からは主に2種類に限定されました。

メトロ・電車・RER券:2.5ユーロ

有効時間は2時間。イル・ド・フランス内の地下鉄、RER、電車、急行トラム、モンマルトルの斜行電車に乗ることができます。

たった一駅しか乗らなくても、パリからヴェルサイユまで大移動しても、同じ値段です。4歳から10歳未満の子供向け半額チケットが存在します。

バス・トラム券:2ユーロ

有効時間は1時間半。イル・ド・フランス内のバスやT11、T12、T13以外のトラムに乗ることができます。

移動の距離の如何にかかわらず、一律2ユーロです。4歳から10歳未満の子供向け半額チケットが存在します。

*注意*地下鉄⇔バスなどの乗り継ぎの際には、それぞれのチケットが必要になります。

空港行きは別チケット

シャルル・ド・ゴール空港駅
<シャルル・ド・ゴール空港駅 ©KanmuriYuki>

イル・ド・フランス内の移動は、上に書いた2種類のチケットでほぼどこにでも行けますが、ただ一つ例外があります。それが空港です。パリの北方ロワシーにあるシャルル・ド・ゴール空港も、パリの南方にあるオルリー空港も上記のチケットでは行くことができません。

空港から、あるいは空港への移動には、空港チケットが必要です。

空港チケット(線路専用):13ユーロ

有効時間は2時間。このチケットで乗ることができるのは、イル・ド・フランス内の、地下鉄、電車、RER、トラム、オルリーヴァルなど、線路上を走る乗り物すべてです。

シャルル・ド・ゴール空港もオルリー空港もこのチケット一枚で行くことができます。4歳から10歳未満の子供向け半額チケットが存在します。

*ただし、オルリーバスやロワシーバスといった線路上を走らない乗り物には乗ることができませんのでご注意ください。

オルリーバスチケット&ロワシーバスチケット:13ユーロ

オルリーバスやロワシーバスに乗るには、それぞれの専用チケットが必要です。こちらも値段は13ユーロです。ただし、該当するバス片道にのみ有効で、往復には使えず、乗り換えや途中下車もできません。また、子供向けの割引チケットは存在しません。

お得なパスは2種類

レトロなメトロ駅表示
<レトロなメトロ駅表示 ©KanmuriYuki>

毎日あちこちの名所を見て歩く予定の場合は、1日券を買った方がお得でしょう。特に地下鉄もバスもRERもトラムも利用予定の場合は、1日券を持っていれば、制限時間や乗り換えを気にする必要がありません。

1日券:12ユーロ

ナヴィゴ・ジュール(Navigo Jour)と呼ばれる1日券は、指定の日時のみ利用可能な1日券です。つまり、朝から使っても午後から使い始めても、翌日には無効となります。

このチケットは、地下鉄、RER、電車、トラム、急行トラム、バスなどすべての交通機関で用いることができます。ただし、空港へは行くことができません。また、子供用の割引チケットはありません。

このナヴィゴ・パスには、1週間券(31.6ユーロ)と、1か月券(88.8ユーロ)も存在します。ただ、発売期間が限られているので、短い滞在の観光客向けではありません。

1日、2日、3日、5日券:29.9~76.25ユーロ

パリ・ヴィジット(Paris Visite)と呼ばれるパスは、イル・ド・フランス全域のほか、空港へも何度でも行くことができます。こちらは、1日券(29.9ユーロ)のほか、2日券(44.45ユーロ)、3日券(62.3ユーロ)、5日券(76.25ユーロ)と四種類あります。

このパスは4歳から10歳未満の子供を対象とした割引パスもあり、それぞれ半額となっています。

チケットの買い方

チケット購入のできるアプリ
<チケット購入のできるアプリ(下段真ん中と右)©KanmuriYuki>

チケットはメトロやRERの駅などにある窓口、券売機でも買えますが、たいてい長い行列ができているのが常です。そこでおすすめしたいのが、スマートフォンのアプリです。

アプリには、IDF mobilitésとBonjour RATPのふたつがあり、どちらでもチケットを購入することができますし、そのままスマートフォンで改札を通ることもできます。

IDF mobilitésの画面
<IDF mobilitésの画面 ©KanmuriYuki>

上に書いたチケットやパスはいずれもスマートフォンでの購入が可能なものです。どちらのアプリも英語とフランス語の切り替えが可能です。例えば上は、IDF mobilitésの画面。一番下にあるpurchase(購入)を選ぶと、このような画面が出てきます。

IDF mobilités購入手続き画面
<IDF mobilités購入手続き画面 ©KanmuriYuki>

チケット購入画面

<IDF mobilités パスの種類選択の画面 ©KanmuriYuki>

携帯アプリをそのまま切符のように使う場合は上のon my iPhoneを選びます。すると、このように、どの切符を買いたいかという選択画面が出てきます。

Bonjour RATPも使い方はまったく同じです。また、どちらのアプリも、A地点からB地点までの行き方を検索すると、リアルタイムでおすすめのルートを調べてくれます。

検索画面
<アプリはルート検索にも使える ©KanmuriYuki>

例えば、上は、パリ北駅からヴェルサイユ宮殿までの移動ルートを検索して出てきた(検索時点での)お勧めルートです。

昔の紙チケットはもう無効?!

もうすぐ消えてしまう紙チケット
<もうすぐ消えてしまう紙チケット ©KanmuriYuki>

パリの交通機関からは、今年中に紙のチケットが無くなる予定です。以前買った回数券の残りを持っていらっしゃる方!今年中なら使用可能です。来年からは使うことができなくなる予定ですので、ご留意ください!

バス内の改札機一例の機器
<バス内の改札機一例 @KanmuriYuki>

バス内の改札機は昇降口近くの機器
<バス内の改札機は昇降口近くにあります@KanmuriYuki>

これまでよりわかりやすくなった料金体系ですが、まだガイドブックなどには書かれていないでしょうし、ウェブにも古い情報の方が多いようですから、戸惑う方も多いと思います。この記事がお役に立てば幸いです。

(冠ゆき)

関連記事

フランス」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『フランス』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Rankingフランス記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

プロフィール画像

冠ゆき

山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!