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世界一カラフルで危険なお祭り『ホーリー祭』がウクライナでも開催されていたので、行ってきた!!
インドやネパールなどの主にヒンドゥー教圏で行われるお祭りで、バックパッカーの間でも大人気な「ホーリー」と呼ばれるイベントがあります。私も死ぬ前に一度は行ってみたいと思っていたのですが、今いる場所がそこから遥か遠く離れている東欧のウクライナ...。で・す・が、今回旅中に知り合った友達から「キエフでもホーリーのお祭りがあるよ♪」という耳寄りな情報を元に行ってくることが出来たので、今回レポートさせて頂きます!
目次
ホーリー祭って何?
元々は、ホーリーの語源にもなったホーリーカーという女性の神様を祀った説や家に侵入してくるビシャーチャと言う悪魔を追い払うために汚物や泥を投げつけたのが始まりなど諸説ありますが、実際はそれらいくつかあるヒンドゥー教の伝承が合わさって今日の形になったと言われています。
そして、この「ホーリー」何をするかというと赤や黄色など様々な色の粉を相手の顔や服に投げつけたりこすりつけたりするのです。特に本家のインドでは身分によって階級を分けるカースト制度がこの時期だけは無礼講になったり普段は飲めないお酒が解禁されたりということで、日頃の溜まったうっぷんを晴らすガス抜きの意味もありかなり危険度が高くなっています。昨今ではこのデンジャラスなお祭りをマイルドに味わえるイベントとして世界各地でも行われていて、それがこのウクライナでもあったのです。
ウクライナ版ホーリーの様子
ウクライナの首都キエフで行われたホーリー祭、その名も「Festival of Colors Holi」。
ホームページはこちら↓↓
https://www.holi.in.ua/
開始時間は15時からでしたが、30分前に着くとすでに多くの人が入り口前に集まっていました。
そして、会場内に入ると中央に作られた特設ブースの上でマイクを持ったMCの女性が観客の人達を煽っていて、15時のイベント開始に合わせ、3.2.1...0のカウントダウンとともに待ちかねた参加者が一同に様々な色の付いたカラーパウダーを一斉に投げ合います。
もう100人以上の人たちがカラーパウダーを投げ合うものだから、最初は真っ白だったTシャツが一瞬の内に赤色が付き、次々に黄色が..青色が..緑色が..とキャンパスに絵が描かれるかのように自分の体に色が足されていきました。
知らない者同士が「ハッピー、ホーリー」と言って音楽に合わせたり写真を撮る瞬間に合わせたりしてカラーパウダーを投げつけますが、誰も怒る人はいません。むしろ汚れていくのを全員楽しんでいました。
1時間もすると、みんなつま先から頭まで潔癖症のお母さんが見たら卒倒しそうになるくらい汚れまくってます。(笑)
周りを見ると子供連れも大勢参加して、日本人の私が珍しいのかそのチビッ子達からも特にたくさん投げつけられてしまいました。そして限界まで楽しんだ私達は19時頃に会場をあとにしましたが、イベント自体はまだもう少しやっていたみたいでした。
最後は力尽きて倒れるの図...。
イベント会場は?入場料は?
場所は「Sholudenka St, 26」という住所にあるグランドが会場で、立地的にもキエフの中心地にあり中央駅からも歩いて30~40分といったところです。
入場料は事前にHPで購入した場合、1人119UAH(1UAHは約4円:2019年6月当時)、入場料とカラーパウダー5袋がセットになった料金は299UAH。当日会場で購入する場合は、入場料のみで1人150UAH、カラーパウダーとのセットはなしで単品で1袋50UAHだったので、事前にHPで買っておくとよいでしょう。
このような小さい袋に粉が入っていて当日購入する際は色を選ぶことが出来ますが、事前購入の5袋セットの場合はランダムな色が配られているようでした。また、本場インドのホーリーでは粉に安い薬品や体に悪い物が入っていたりと聞きますが、こちらは仮に口に入っても無害で色の付いた小麦粉といった感じです。
注意事項、当日の持ち物は?
入場の時に荷物チェックがあり、アルコール類やコーラなどのジュース類は持ち込み不可でしたが、水は持って入ることが出来ます。
このようなリストバンドを渡されますので、これを付けていれば再入場が可能です。また会場内には飲食コーナーもありますがどれも観光地価格で高かったので、近くのスーパーまで行くのもありだと思いました。(汚れた格好で行くのに少し勇気がいりますが...)
あと、当日に持っていった方が良いものはゴーグルです。実際に行ってみて分かったのですが、カラーパウダーを顔面にもお構いなしにかけられるので、目に入るとものすごく痛いです。なので思いっきり楽しみたい人はゴーグルやサングラス等の目を守るものは必須になります。また当然かなり汚れますので、どうせだったら捨てても良くて色が目立つホワイト系の服を来ていく事をオススメします。
私達は着替えを持って行き、帰りに汚くなったTシャツはゴミ箱に捨てました。(笑)
Lisova駅前のマーケットには60円のTシャツやハーフパンツなど激安な古着がたくさん売っていたので、無い人は事前に買っておいた方がよいでしょう。
まとめ
行ってみたら、地元の人たちのお祭りと言うよりも観光客や若い人たち向けの野外フェスティバルのような様相でした。本場インドのホーリー祭は女性の暴漢被害や街全体が会場になっていてカオスなレベルがとても高いので、まずは楽しく参加したいーという人にとって、こちらはとてもおすすめのイベントだと思います。また、夏のウクライナは季節的にも夕方には涼しくなりますし、物価もヨーロッパとは思えないほど安いので、ぜひこの機会に非日常の体験をしてみてはいかがでしょうか!?
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DAITABI
- 日本で8年間働いていた会社を退職し、子供の時からの夢であった世界一周に2013年11月に出発!!ありきたりな観光名所よりもローカルなエリアを発掘することが大好きで、現在東ヨーロッパを中心にさまよい中。安宿や街歩きなどを中心にお得な情報も紹介できればと思っています。