バレエ鑑賞デビューするなら今!!たぶん世界で一番安くバレエが見えるオペラハウスは、ここキエフにある!!

せっかくヨーロッパ旅行に来たのだから本場のオペラやバレエを見たいなんていう人も多いはず。ですがミラノのスカラ座やパリのガルニエ宮なんていう超有名な劇場で観たら数万円する座席もざらにありますし、そもそも敷居が高そうなイメージがあって行きにくいなんて思っていませんか?

そんな時はヨーロッパの東に位置するウクライナでしたら、チケットも安くて気軽に行くことが出来ます。今回は首都キエフで2回ほどバレエを見ましたのでそのことをレポートしたいと思います。

目次

チケットの取り方

では、いざ行ってみようとなった際にチケットはどこで買えるのかというと、今はインターネットで購入するのが一般的です。キエフのオペラハウス(正式名称:タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立歌劇場)で行なわれるスケジュールはすべて公式サイトで確認することが出来ます。

キエフは主な歌劇場がここしかありませんし、2日に1回は何かしらの演目を行っているので、調べるのも簡単で自分の予定にも合わせやすいと思います。またこの月は日本でも有名な「仮面舞踏会」や「ドン・キホーテ」など馴染みやすい作品もたくさんありました。

では実際にチケットをサイトから買ってみましょう。

まずは行きたい演目が決まったら、タイトル下にある【Buy a ticket】のボタンを押下します。

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次に座席指定の画面に変わりますので、ここで自分の席を選びます。こちらの演目は50から600UAHの席があり、もちろん1階中央寄りの席は高額で、遠くに行けば行くほど安くなります。

オペラハウスは奥行きはない代わりに高低差がかなりあるので階層が高く安いチケットは上から舞台を見下ろす形になりますので注意が必要です。「白鳥の湖」など群舞(フォーメーション)を見る演目ならいいですが、そうでないなら2-3階にある200UAHくらいの席をおすすめします。
(※2019年6月現在1UAH=約4円ですので、それでも1,000円以下で見ることが出来ます。)

さて、席を選んだら画面下の【ORDER】というボタンを押下すると、名前等を入力する箇所が出てきますのでここで自分の名前を入れます。もし複数枚購入した時も代表者1名の名前のみを入力します。そして、最後に【Make payment】のボタンを押下するとクレジット情報を入力する画面に変わりますので、そこでクレジット番号等を入力すれば終了です。

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しばらくすると先程入力したメールアドレス宛にEチケットのPDFファイルが送られてくるので、当日はそのPDFをスマホ等で見れる状態にしておけば、印刷する必要もありません。

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いざ、キエフのオペラハウスへ

オペラハウスの場所はというと「Volodymyrska St, 50」という住所で最寄り駅はメトロ3号線の「Zoloti vorota駅」になります。

ウクライナ国立歌劇場はモスクワのボリショイ劇場、サンクトペテルブルグのマリインスキー劇場などと並び「旧ソ連の3大劇場」と称されているほど歴史と伝統があるのです。中央の正面入口に入ると背広を来た紳士的な係員からチケットをチェックされるのですが、ここでは予約の際にメールで送られてきたPDFファイルをスマホ画面でスキャン出来ればOKでした。また名前の確認等もありませんでした。

外からは分かりにくかったのですが、中は4階建てになっていて1~2階はシャンデリアだったり内装だったりが豪華でしたが、3~4階は比較的質素な造りになっていました。

各階にはお酒が飲めるカウンターがあり、お菓子や軽食やらをこちらで食べることが出来ます。

さて開演の10分前になるとブザーがなってホールへの扉が開きました。扉の前にいた係員にチケットを見せ案内された席は...。遠い...。私が買ったチケットは50UAHのものだったので見れないこともないのですが席に座ると舞台の下半分は切れてて見えなかったです。しかもなかなかの高低差でかなり見下ろす形に...。

ピット部分にいるオケの人達はよく見えるのですが(笑)。でもそんな不安もなんのその、実際にバレエが始まるとみんな空いてる席に移動していたので、私も少し見やすい席に移動して無事に鑑賞することが出来ました。

感動の演目!その内容は!?

私は今回2回ともバレエを見たのですが、まず最初の日はバレエの代名詞として名高い「白鳥の湖」。白鳥の湖はロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽で「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」と共に3大クラシックバレエの1つと呼ばれています。

映画「ブラック・スワン」のテーマになっていたり、TVとかでもお馴染みの純白のチュチュがあったりとかなり有名ですね。

第2幕の一糸乱れぬ白鳥たちの群舞は上から見ると本当にきれいでした。そして上半身はゆっくり動いて優雅に見えるんですが足を見ると常に細かく動いていてまさに白鳥を思わせるような動きです。

次に出てきた黒鳥は王子を惑わす悪魔の娘なのですが、なんと主役の白鳥と同じバレリーナなのです。こちら全く性格の違う2つの役を1人で踊り分けなくてはならずとても高い技術要求される役のようでした。

そして最後の第4幕では悪魔と王子との戦いがダイナミックに表現されていて、ラストに向けてオーケストラの音楽もかなり盛り上がっていました。

そして2日後に見た演目は、こちらもチャイコフスキーの「眠れる森の美女」。

今回も同じような場所の席でしたが、全体的にお客さんが多く少し混んでいるようでした。

こちらは前回の「白鳥の湖」と比べてカラフルで華やかなテーマがありました。

有名な「お姫様が糸を紡ぐ紡錘で指を刺し眠りにつくシーン」です。

森の精霊に誘われてお城に眠るお姫様の元に行く王子様。予めウィキペディア等で予習してある程度ストーリーを知っていると今がどの場面か分かるのでオススメです。

最後の第3幕では王子様とお姫様の結婚で無事ハッピーエンド!!シンデレラや長靴をはいた猫、赤ずきんちゃんなどもお祝いのダンスをしていてとても賑やかで、小さい子でも楽しめそうです。

当日の服装、注意事項は?

事前に調べた情報では正装をして行った方が良いとかありますが、少なくとも今回のような後ろの席ではジーパンやTシャツでも全く問題ありませんでした。また入り口で「タンクトップや短パン、サンダルは駄目」と注意書きがありましたが、中に入ってみるとサンダルの人も数人いたので入場を断られることはないといった印象でした。

上映時間は作品にもよりますが大体3幕~4幕の構成で、全体で3時間程度にもなります。ですが、幕間に1回or2回ほど20分前後の休憩時間があるのでその間にトイレなど行けます。また22時を回るとメトロは運行していますが、バスなどは終電のところもありますので帰宅の際は気をつけてください。

後ろの席では上映中もみんなバシバシ写真を撮っていました(もちろんフラッシュは無しで)が、1階の前列では後ろの人に迷惑になるので控えた方が良いでしょう。あと、1回目に行った時はネットで買ったチケットを印刷して持って行ったのですが、2回目は持って行かずにスマホの画面だけでも問題ありませんでした。

まとめ

日本で見たら1万円ほどしてしまうバレエも、ここウクライナならなんと数百円で見ることが出来てしまいます。最初は値段も安かったのと席も後ろの方だったのでそんなに期待はしていなかったのですが、実際に観てみたら生の臨場感を肌で感じ普段音楽に全く関心のない私でも十分感動しました。また、バレエはほとんどセリフもないので言葉が分からなくても問題ありませんし、個人的にはオペラよりもロシアのお隣りということもあってクオリティが高いと思います。

まだ一度もバレエ公演を観に行ったことのない方は是非このキエフで鑑賞デビューしてはいかがでしょうか?

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DAITABI

日本で8年間働いていた会社を退職し、子供の時からの夢であった世界一周に2013年11月に出発!!ありきたりな観光名所よりもローカルなエリアを発掘することが大好きで、現在東ヨーロッパを中心にさまよい中。安宿や街歩きなどを中心にお得な情報も紹介できればと思っています。

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