イタリアは魅力がいっぱい!中でも私がローマに惹かれた理由を解説します!

イタリアは、旅行先として安定した人気を保っています。ですが、「なんでイタリアって人気なの?」とか「行ったことないからイマイチイメージが湧かない」という方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、23歳(記事執筆時)の私が初めてイタリアに出会った頃のことや、最終的にローマに1年留学するまでのことをお話ししながら、イタリアの魅力に迫っていきます。

目次

1. 私がイタリアの魅力に惹かれた理由、それは「ローマ」

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<コロッセオ。撮影:ゆうさん>

イタリアと言えば「ファッション」「スポーツ」「食文化」といったものが人気ですが、私は「ローマ」に惹かれました。と言ってもこれだけではあまりに抽象的で、その魅力をイメージしづらいかもしれません。では、私とローマはどのように繋がってきたのか、具体的にお話しします。

初のイタリア旅行で、ローマに惹かれる

私とイタリアの出会いは高校1年生の頃、家族旅行でローマを訪れた時でした。私は小さい頃から、勉強が好きなほうでした。特に歴史や地理などの科目が大好きだったので、それ以前の海外旅行でも興味を持っていろいろな場所を見ていました。

ただ、まだ幼かったため、それが熱心な情熱にまで結び付くということはありませんでした。ですが初めてローマを訪れ、自分の足で街を歩いた時、私は衝撃を受けたのです。

2000年以上も前の古代遺跡が、ローマには今も残っている......。

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<フォロ・ロマーノ。撮影:ゆうさん>

ローマにはコロッセオやフォロ・ロマーノの遺跡、パンテオンといった、これまでに見たこともないような歴史ある建築物が並び、壮大な風景に私は度肝を抜かれました。

約2000年前に建てられたものたちが今日までこうして残っているだけでなく、この建築物を遺したローマ文明は小さなイタリア半島から端を発し、ヨーロッパ全土を支配するほどの圧倒的な影響力を持っていたのでした。それまで比較的リゾート地への海外旅行が多かった私にとって、ローマの景色は特に強く印象に残りました。

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2. もっとイタリアやローマのことや魅力について知りたい!

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<コロッセオの中。当時高校1年生だった私には、本当にボロボロに見えました。撮影:ゆうさん>

この旅行の時、高校1年生だった私の中に「もっとこの国のこと、特にその中でもローマやローマ帝国のことを知りたい」という明確な思いが沸き上がってきたことは、今でも覚えています。

今日ではボロボロになってしまったコロッセオは、誰が戦っていて、どんな風に使われていたのか。あのフォロ・ロマーノはどんな場所だったのか。また、観光する中で、何度も耳にしたカエサルやアウグストゥスとはいったい誰なのか。私の興味は尽きませんでした。

帰国後、私は塩野七生さんの代表作「ローマ人の物語」を購入し、紀元前7世紀頃から帝国滅亡とされる4世紀末までの歴史をこの本からじっくり学びました。

忙しい合間の読書が幸せだった

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<愛読書だった『ローマ人の物語』。撮影:ゆうさん>

比較的勉強に力を入れている高校に通っていた私は、日々の予習・復習に追われ、なかなか趣味の時間が取れないこともありましたが、『ローマ人の物語』だけは通学時間に読み続けていました。言うなれば、イタリアの存在が私の心のオアシスだったのです。

3. ローマ帝国の歴史は、知れば知るほど面白い!

カエサルが今から2000年以上前に、のちの歩兵にも通ずる完璧な作戦を活用し、次々と伝説的な勝利を収めたこと......初代皇帝アウグストゥスにはアグリッパという腹心がおり、彼の治世を陰ながら支えたこと......当時のローマの社会は思っていたほど血なまぐさくなく、人間味あふれる楽しい人々がいっぱいいたこと......。

どれも知らないことばかりで新鮮でした。日本でずっと生きてきた私にとっては、全く違う世界を覗いているかのような時間でした。

イタリアの研究に集中できる大学を選択

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<ヴィットリアーノ。撮影:ゆうさん(出典:BUONO!IITALIA)>

そうこうしているうちに高校3年生となり、大学受験シーズンへ突入しました。紆余曲折あったものの、最終的には大学のイタリア語学科に合格。いろいろ悩んだ末、「将来必要な英語だけでなく、自分が好きなイタリアやローマのことをもっと極めていこう!」と決意して入学しました。

大学に入ってからは日に日にイタリアのことが好きになっていきました。仲間と切磋琢磨しながらイタリア語や地域社会のことを勉強したり、学園祭でイタリア語の劇をやったりする中で、歴史という観点で見ることの多かったイタリアの違う面がどんどん見えてきました。

4. 留学を控え、2度目のイタリア訪問でローマの魅力に惹かれる

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<ミラノのドゥオーモにも行きました。撮影:ゆうさん>

大学1年生の冬、再び家族でイタリアを訪れました。前回と違いただの旅行ではなく、自分が3年生になった時に1年間留学する街を決める目的もありました。

選んだ先はフィレンツェ、ヴェネチア、ミラノとどれも超有名な街。どの街も非常に素晴らしく、また訪れたいと思える場所でした。ですが、私の中でこの3都市はどれも、「留学したい、住みたい」というほどの感情を起こさせるものではなかったのです。

「なんで俺ってイタリアが好きなんだっけ?」

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<ローマの街並みは今も昔も変わらずそこにありました。撮影:ゆうさん>

その時もう一度、「なぜ自分はイタリアが好きになったのか?」という疑問に立ち返りました。答えは簡単で、初めて降り立ったローマでの感動が、自分の中で大きかったからです。

私はイタリアという国そのものよりも、ローマという街の歴史や、コロッセオなどの歴史的建造物が好きでした。そして何より、そのローマに自分がいるということが大好きだったのです。そのことに気づいた私は、ローマに留学したいと考えるようになりました。

初めてのローマ旅行の際、私はイタリア語を知らず、英語でのコミュニケーションで、観光客として滞在しただけでした。ですが、イタリア語やイタリアの社会のことを学んだあとで自分の大好きなローマを訪れたら、もっと新しい発見や魅力に気づけるのではないかと考えたことも、理由の一つです。

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<道は渋滞していてうるさいけれど、またそれも良い味を出しています。撮影:ゆうさん>

たった一回、高校生の時に訪れたローマの雰囲気や歴史がここまで私を惹きつけたということには、自分自身驚きます。しかしローマの歴史が綿々と続く様子や、首都に誇りを持ったローマっ子たちの気概を見れば、私の選択は良いことだったと思うことができます。

イタリア人はイタリアという国よりも、ローマやフィレンツェといった街や州への帰属意識が強いとされています。私がイタリアに先行してローマを好きになったのも、かなり「イタリア的」と言えるかもしれませんね。

5. ローマでのホームステイは一生の宝物

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<ホームステイ先のホストや親戚たちとの一枚。撮影:ゆうさん>

このように私は留学先にローマを選択し、国立のローマ大学に通いながら1年間ホームステイを経験しました。そこで私は、自信満々なローマっ子たちのかっこよさに触れ、ローマなまりのイタリア語を学びました。時には深夜に飲み歩いて、世界遺産であるサン・パオロ教会のそばをみんなで歌いながら通ったりすることも......短期の旅行では味わえない、いろいろな経験をしました。

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<1年間暮らした私の部屋。撮影:ゆうさん>

もちろん、楽しい経験ばかりではありませんでした。差別的な言動に出会い、傷ついたことは数多くあります。それでも私は、高校1年生の時にローマへ興味を持ったことを後悔したことはありません。

6. ローマ好きが興じてイタリアの魅力にハマった私が考えていること

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<ローマの親友たちと深夜に飲み、コロッセオの前で撮った写真。撮影:ゆうさん>

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものです。私は高校時代にローマを大好きになった経験から、イタリア語を学び始め、現在ではイタリアで就業するうえで必要な語学試験にも合格できるほどになりました。

また、ローマを中心としたイタリア各地にたくさんの友達ができました。ホームステイ先の人たち、大学の友人、偶然クラブで会ったお姉ちゃんなど......私にとってローマは、第二の故郷になりました。きっと社会人になってからも、ローマには年に1回は行かないと寂しくなってしまいそうです。

2019年現在は社会人として活動していますが、いつかイタリアの社会問題を解決できるようなビジネスモデルを作りたい、と考えを膨らませています。

最後に

私の大学生活がイタリアへの愛一色になるきっかけを作ったイタリアの首都、ローマについてお話ししました。歴史や文化、都市など、「行きたくなるきっかけ」が多彩にあるのがイタリアです。ぜひあなたも、「イタリアに惹かれる理由や魅力」を見つけてみてくださいね!

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ゆうさん

イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!

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