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日本との繋がりも深いサハリン(樺太)に初上陸!観光にグルメにとたっぷりご紹介します!
みなさん、「サハリン」と聞いてどこだかすぐに想像できますか?歴史好きの方なら「樺太(からふと)」と言えばわかるでしょうか?
日本から2時間ほどで行けるロシア極東に位置し、「日本から一番近いヨーロッパ」とも言われるサハリンを2019年4月に訪れましたのでご紹介させていただきます。
>>>「サハリンと日本の歴史」について詳しくはこちらから(NPO法人 日本サハリン協会公式サイト)
目次
- サハリンの基本情報
- 成田空港から「オーロラ航空」にてサハリンへ!機内食もご紹介します♪
- サハリンで必要な電子ビザの申請方法
- サハリン州の州都「ユジノサハリンスク」に到着!
- 観光地1. ロシア正教 大聖堂
- 観光地2. サハリン州立 郷土博物館
- 観光地3. レーニン像
- 観光地4. サハリン州 鉄道博物館
- 観光地5. 樺太神社跡の旧参道
- 観光地6. 北海道サハリンセンター
- 大型クルーズ船も寄港する港町「コルサコフ」
- カニの名産地「ウズモーリエ」
- グルメ1. ビーフストロガノフ
- グルメ2. オハスープ
- グルメ3. 最後はやっぱりカニ
- 帰りの空港までの途中で立ち寄った市場とショッピングモール
- まとめ
サハリンの基本情報
まずは簡単に、サハリンの基本情報をおさらいしましょう。
- 人口:約49万人(2018年1月時点)
- 面積:約8.7万平方キロメートル(北海道と同じくらい)
- 州都:ユジノサハリンスク市
- 民族:ロシア人 82.3%、朝鮮人 5.0%、ウクライナ人 2.4%、タタール人 1.0%、ベラルーシ人 0.6%など(2010年時点)
- 気候:ユジノサハリンスク市の平均気温は1月で氷点下9~15度、8月で16~20度程度
【気候は在ユジノサハリンスク日本国総領事館公式サイトより、その他は北海道サハリン事務所データ(サハリン現地レポート)より引用】
また、言語はロシア語で、通貨はロシア・ルーブルが使用されています。
成田空港から「オーロラ航空」にてサハリンへ!機内食もご紹介します♪
今回、成田空港からユジノサハリンスク(サハリン州の州都)までオーロラ航空を利用しました。なんとたったの2時間10分でロシア、ユジノサハリンスクに到着です!
成田空港からソウルまでが2時間20分程ですから、あらためてこんなに近いのか!と驚きと感動がわいてきました。
どんな機体なのか気になりましたが、エアバス社の飛行機でした。128名乗り(2019年4月現在)の立派な飛行機でしたよ。
機内食も、軽食ですがちゃんと出ます。飛行時間が短いので軽食で十分です。
機内食のメニュー
- カニカマ?酢の物
- チーズ
- ツナサンド一切れずつ
- クリームクロワッサン
- チョコレートケーキ
機内ではEDカード(出入国カード)が配られるので、到着までに記入します。ロシア語と英語表記でした。残念ながら日本語の表記はありませんでした。。。
サハリンで必要な電子ビザの申請方法
サハリンは電子ビザ適用地域のため、今回は電子ビザを事前に申請しました。
全てウェブ上で出来るので、とっても簡単便利でした。
- 電子ビザ取得に関する注意事項はこちらから(在ユジノサハリンスク日本国総領事館公式サイト)
- 電子ビザ取得に関する注意事項はこちらから(在日ロシア連邦大使館公式サイト)
- 電子ビザ申請書入力画面はこちらから(ロシア外務省領事局)
サハリン州の州都「ユジノサハリンスク」に到着!
両替について
ユジノサハリンスク空港(ホムトヴォ空港)はとても小さくわかりやすいので、迷うことはなさそうです。到着ロビー内には、スタンドカフェ、両替などありました。
ただし、ロシアの通貨「ルーブル」への両替は日本出発前にしておいたほうがレートなどが良いようです。逆に帰国の際の再両替は日本ですると大変レートが悪くなるため、現地で使い切るか現地での再両替がおすすめです。
日本車がたくさん走っています!
市内までは車で30分程度で到着です。驚いたことに日本車比率が異常に高い!!
通りすぎる車はほとんど見覚えのある車ばかりで、しかも右ハンドル。どうやら日本の中古車が広く流通しているようです。よく見ると日本のナンバープレートの位置に無理やりロシアの横長プレートをつけたような車まであります。土地柄、4WDの車も多く見かけました。
日本の国内旅行をしている感覚になりますが、交通ルールは右側通行ですので、何とも言えない違和感が。。。
他にも、コンビニのビールに日本語のラベルが貼られていたり、
日本統治時代に盛んだった製紙業の旧王子製紙の跡があったり、日本との歴史を感じられる場面がいくつもありました。
それではなかなか情報が少ないところですので、主な観光地をご案内していきます。
観光地1. ロシア正教 大聖堂
勝利広場にある2003年にできた大聖堂です。ひときわ大きな建物ですので、どこにいても目立ちます。
内部のイコンは色彩、装飾ともに素晴らしく必見です。
観光地2. サハリン州立 郷土博物館
サハリンの歴史や風土など幅広く展示されている博物館で、日本の樺太庁博物館の建物を利用しています。
日露時代の国境の標石やアイヌの鎧、動物のはく製に恐竜の化石などもあり、かなり幅広い展示がされています。
昔のサハリンでの生活がわかる貴重な展示が多く、個人的にはかなり興味深かったです。
観光地3. レーニン像
ユジノサハリンスク駅前のレーニン広場にある「レーニン像」。どーんと巨大な像で、思わず「おおきい!」って言ってしまいます。
ソビエト連邦(ソ連)の初代指導者であるレーニンの生誕100周年を記念して建てられました。
<かつてレーニン広場にあり、現在はドリンスクにあるレーニン像>
元はもっと小さな像があったそうですが、そのときの像は現在、ドリンスクの町に移設されています。
観光地4. サハリン州 鉄道博物館
名物館長?で有名な「サハリン州 鉄道博物館」。日本統治時代の写真や資料が多く残され、鉄道ファンでなくても興味深いです。中はこじんまりしていますので大人数では大変かも。。。
観光地5. 樺太神社跡の旧参道
栄光広場の横から山の方へ伸びる、日本統治時代の樺太神社跡の旧参道。
昭和天皇が皇太子のころに植樹されたこともあるそうです。
観光地6. 北海道サハリンセンター
ガガーリン公園入口付近に立つ北海道センター。
日本とロシアの文化、スポーツ交流や建築技術など、都市開発プロジェクトに協力しています。
1階にはツーリストセンターがあり、旅行者にはうれしい情報がもりだくさん。困った時など大変助かります。
大型クルーズ船も寄港する港町「コルサコフ」
ユジノサハリンスクから車で南へ1時間ほど行ったところにある港町「コルサコフ」。
日本統治時代は大泊(おおどまり)と呼ばれ、あの宮沢賢治も訪れたとか。最近では大型クルーズ船も寄港しています。
カニの名産地「ウズモーリエ」
ユジノサハリンスクから北へ車で2時間半ほどいったところにある小さな町「ウズモーリエ(ブズモーリエ)」。
ここは「カニの町」として有名で、各地から買い出しに来るほど。町にはカニの露店がならび、新鮮な海の幸が(大きさによりますが)1,000~2,500ルーブル(=1,700~4,300円/2019年5月換算レート)程度で買うことができます。
ここからはおまけ情報ですが、カニ市場の横に小さなパン屋さんがあります。
ライ麦パンがおいしくて有名だそうなので、1つ買ってみました。
ずっしりとした重量感ですが、中は柔らかく風味も非常に良かったです。1週間ほどもつそうなので、ぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。
カニ・ライ麦パンと紹介しましたので、他にもサハリンで食べたおいしい食事をいくつかご紹介します。
グルメ1. ビーフストロガノフ
これは説明不要のロシアの代表的肉料理ですね。
牛肉をたまねぎ、マッシュルームなどと煮込み、サワークリームを入れたものですが、日本ではトマトやデミグラスソースを入れたものもあるようです。
程よい酸味で絶品でした。
グルメ2. オハスープ
ロシアには代表的なスープ料理「ボルシチ」をはじめスープ料理が数多くあるのですが、今回は「オハスープ」をいただきました。
いろいろな魚介類を入れ、塩・コショウで味を調えたスープですが、正式なレシピはなく、もともとは漁師さんが釣った魚をその場で料理したものだそう。
いろいろな魚の出汁が出て、素朴ながらも複雑な味がします。身も心もあったまるやさしい味でした。
グルメ3. 最後はやっぱりカニ
ロシアでは、タラバガニなどおおぶりで食べ応えのあるカニが好まれるそうで、私が大好きな毛ガニはあまり食べないんだとか。あとカニみそも!
日本人からすると、もったいない!もっとカニの魅力はあるのに!という感じですが、そこはお国柄でいろいろあるんだなと思いました。
でも、出てきた料理はついつい食べ過ぎてしまうくらいてんこ盛りで、見た目もバッチリ。味はもちろん絶品ですよ。
あと、茹でたカニなら日本へ持ち込みが可能です。市場などで冷凍のカニを保冷パックに入れて持ち帰る方もいました。
帰りの空港までの途中で立ち寄った市場とショッピングモール
市場
市場には海鮮はもちろん、果物、お菓子、お酒類も売っており、見て回るだけでも楽しい市場です。
ショッピングモール
ショッピングモールは日本にもあるような感じですので、慣れた感じで買い物できて便利です。空港には小さな免税店しかありませんので、買い忘れた時や大量購入のときはおすすめです。
店内には洋服から雑貨、ブランド品や食品コーナー、フードコートもあります。日本のラーメンのお店もありますよ。
まとめ
サハリンはまだまだ馴染みのないところではありますが、日本からとても近く歴史的にも非常につながりの深いところで、人々も非常にあたたかく優しく迎えてくれます。
横断歩道、信号機などが少なく、道路を横断しなければならない時に少しでも渡りたそうな素振りをすると、必ず車は止まってくれます!人を大切にする、ホスピタリティあふれるサハリンの人々の人間性が感じられます。
食事も海鮮料理をはじめロシア料理はどれも口に合うものばかりですので、安心して滞在できます。
ぜひまた訪れたいところです。次回はハイキングなどネイチャーツアーがいいかな。
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