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ラオスの薬草を使ったサウナと種類豊富なお茶をご紹介します!
インドシナ半島の真ん中「ラオス」は、周りをタイ・中国・ベトナムなどに囲まれた海がない国。海はないけれど、国土の約7割ほどが森林や山岳地帯で、多くの民族がその山岳地帯で豊かな自然とともに暮らしてきました。
そんなラオスではハーブが豊富。食事にもたくさん使われていて、ひき肉にミントやパクチーを合わせた炒めた「ラープ」という料理や、「カオ・ピアック・セーン」という、うどんのような料理にも、生のミントやバジル、パクチーなどをたっぷり乗せて食べます。
目次
薬草を使ったサウナ
昔、産後の治療としても使われていた「薬草サウナ」。レモングラスやコブミカンの葉などさまざまな薬草をミックスし、薪をくべたかまどでぐつぐつと煮出し、その蒸気を直接送り込んだサウナ室に入って薬草の蒸気を浴びるといもの。
サウナ室の扉を開けると、目の前が真っ白。もくもくと白い蒸気に包まれてしばらくじっとしているとなんとなく目が慣れてきます。
薬草のいい香りに包まれて、暑さに我慢できなくなったら外へ。そうすると、暑い外の空気が涼しく感じて気持ちいい。水を浴びてまたサウナへと何度も繰り返していると、体が軽くなって、疲れが取れていくのがわかります。
さらに、サウナの後にマッサージやカッピングなどをすると、よりデトックス効果があるそうで、オススメです。
美容に最適な薬草サウナの効能
薬草サウナの効能には、産後女性たちの身体と、妊娠で大きく伸びた肌を元に戻すためにも良いというだけあって、サウナの後はお肌もツルツル。まわりを見れば、ヨーグルトやターメリックなどを使ったお手製のパックを体中に塗りたくっている女性たちにも・・・。健康のためだけでなく、美容(美白・美肌)の場所としてもラオス人に人気です。
最近では、薬草を使った産後治療を行わない人も多いですが、産後のラオス人女性を訪ねると、ベットの下に火鉢を置いて薬草茶を飲む習慣はあり、季節によっては40℃くらいになる気候の中、産後のお母さんの部屋はとっても暑いのにびっくりしたことがあります。
また、サウナの休憩所に置かれたやかんの中には、オリジナルブレンドの薬草茶がたっぷり入っているので、休憩する際はこれを飲みながら体の芯から温めて、疲れや悪いものを出していくのです。
お茶のいろいろ
他にも、ラオス人と話していると「お腹痛い時はこの葉っぱ」とか、「これは体にいいんだ」などと言って草木を煮出してくれることがあります。
街のオーガニック系のお店に行くと、青いお茶で有名な「ドーク・アンサン・ティー(バタフライピー)」や、「レモングラス・ティー」、「ソム・ポディー(ハイビスカス・ティー)」など、さまざまなハーブティーが並んでいます。また、最近では南部の高原地帯や北部の山岳地帯で生産されるオーガニックのお茶が人気で、緑茶や紅茶のほか、白茶などもあります。
1000年の木のお茶
1000年の木のお茶のというものもあり、日本では考えられないような大きく背の高いお茶の木から丁寧に手摘みした茶葉というものもあります。このお茶は、渋みが少なく甘みのある柔らかい緑茶で、ラオス人生産者曰く、二日酔いや疲れたときに飲むと元気になるんだとか。
ラオスのお茶はいろんな種類があってどれも美味しいので、私が日本へ一時帰国するときには、お茶をよく友人や家族へのお土産にもしています。
Ban Sabai Massage & Sauna
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T'Shop Lai & Gallery
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Hyma
- 三重県出身。2013年より現在までラオス在住。ラオス各地の昔ながらの手仕事に魅せられて、ラオスの手工芸品を日本へ紹介・販売している。「毛糸だま特別編集 世界手芸紀行」に、タイ・ルー族の手仕事について寄稿。「ゆったり流れる旅時間 ラオスへ」(イカロス出版)著作。