たびこふれ

歴史好き、街歩き好きの方はぜひ!上海「武康路」散策のすゝめ

記事投稿日:2019/06/08最終更新日:2019/06/08

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上海の観光スポットと言えばどこが思い浮かびますか?

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上海で候補に挙がる有名な観光地と言えば挙がるのがこんなスポット。主な旅行ガイドに掲載されている場所ですね。 でも、中には上海の有名観光地は既にコンプリート済だし、他にどこか面白いスポットはないかな?と探されている方もいらっしゃると思います。

そこで今日は歴史好き、街歩き好きな方にぜひとも訪れて頂きたい「武康路」散策ツアーをご紹介します。旧フランス租界の趣たっぷりなこの通りを歩いて、一味違った上海をお楽しみ下さい。

目次

「武康路」はどこにある?

上海の中心部から西南西に行った場所にあります。地下鉄最寄り駅では地下鉄10、11号線「交通大学駅」、地下鉄10号線「上海図書館」が最寄りになります。

武康路はフランス租界内を通る全長約1.2kmの道です。武康路の旧名は福開森路(中国語でフーカイセンと読みます)。当時上海に在住していた、アメリカ人宣教師Ferguston氏が資金を出し、1907年にこの道を整備したことから名づけられました。その後、この道沿いは富裕層が住む洋館や高級マンションが立ち並び、フランス租界随一の閑静な高級住宅街となりました。

では武康路散策スタート!この記事では武康路の南端から北上していくルートでご紹介します。

武康路のシンボルマーク「武康大楼」

武康路散策の始まりは、武康路と言ったら外せない必見スポット「武康大楼」。上海関連のサイトや本で、この独特な建築の写真を見たことがある方も多いと思います。

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以前は武康大楼周辺に電線が張り巡らされており、写真を撮ると必ず電線が入っていたものですが、近年電線を地中に埋める工事をし、2019年春に工事完了。今は武康大楼のすっきりとした姿が見れるようになりました。

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まさに「威風堂々」の4文字が頭に浮かぶような、上海フランス租界時代建築の代表的存在です。

武康大楼は1924年に建てられた歴史ある建物です。旧名称は「ノルマンディーアパートメント」。フランスの金融投資会社「万国貯蓄会」が出資し建設。上海租界時代を代表する名建築を多数手がけた、ハンガリー人・ヒューデック氏が設計しました。完成後に入居した住民のほとんどは外資系企業に勤める役員クラスの欧米人でした。

現在も市民の住居となっており、建物内部は非公開。もし表の入り口が開いていたら、中を少し覗き見ることができます。この床のマークは何を現しているのでしょうか・・・?

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武康大楼の部屋は南向きで、北側に玄関ドアと中廊下が設置されています。日本のマンションでは一般的な部屋の作りですが、中国伝統の風水の考え方では、自宅玄関が北側にあることは望ましくありません。武康大楼は外国人が設計したので、そのような伝統的な風水の考え方にとらわれず建てられたと考えられています。

また、武康大楼は上海で最初の外廊式公寓(公寓:マンションの意味)です。外廊式公寓とは、共用の外廊下からマンション内に入る作りのマンションを指します。このように、武康大楼は当時の上海において画期的なマンションでした。

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武康大楼

  • 住所:上海市徐汇区淮海中路1850号
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩9分

武康路散策ツアー、スタート!

では武康大楼を正面から見て左を走る「武康路」を実際に歩いていきます。

武康路の道沿いには至る所に歴史的建物があります。その多くが上海租界時代の全盛期である、1920年代・1930年代に建てられました。散策時は周りをよく注意しながら歩いてみてください。時折、建物入り口にこのような「優秀歴史建築」と書かれたプレートが貼られていて、その建物がいつ建てられたのか、何に使われていたのかなどが紹介されています。

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こちらはかつてのイタリア総領事公邸。1932年築です。地中海式風の建築とされ、上海市内にはこの建物を含め2か所しか現存していないそうです。

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ギリシャ風の柱が特徴的な洋館。1920年代建築です。こちらはかつては民国時代の政府高官の住まいでしたが、現在は多世帯が暮らす集合住宅になっています。上海はこのような洋館が市内各所にあります。

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こちらは「ロミオ式テラス」の愛称で呼ばれています。あのシェークスピアの作品「ロミオとジュリエット」の物語でジュリエットがロミオと愛を語らうイメージにぴったりなテラス、の由来からこう呼ばれています。なんともロマンチックですね!

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まるで城壁のような外観です。この内側には広大な庭が広がっているはず・・・。想像が膨らみます!

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こちらは開普敦公寓(ケンプトン・アパートメント)。1940年築。イギリスの設計会社が設計し、完成後はその設計会社もこちらに入居しオフィスとしても使われていました。モダンな設計です。

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こちらは見事な装飾が施された洋館入口。民国時代の政府幹部がかつて暮らしていた邸宅です。

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これらの写真は全て武康路の散策時に撮影しました。実はこの写真は武康路沿いの建築の一部。他にも趣のある建物や景色はたくさんあります!足の向くまま面白いな、と感じる建物をどんどん見ていきましょう!

情報もりだくさん!武康路旅行インフォメーションセンター

ここで、武康大楼でのおすすめ立ち寄りスポットをいくつかご紹介します。

武康大楼から武康路を北上し、歩いて5分足らずの場所に「武康路旅行インフォメーションセンター」があります。

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中には武康路がある上海市徐汇区内の優秀歴史建築の模型と写真が展示されています。模型も写真も見ていて楽しかったです。アートセンターも兼ねており、時期によっては絵画や写真の展示会が開催されています。

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付近の観光パンフレットや地図、おすすめ観光コースの案内資料も無料で手に入ります。読書コーナー兼休憩コーナーもあり、椅子に座ってゆったりできます。中国旅行にうれしいきれいなトイレもあります。武康路を散策する際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

武康路旅游咨询中心

  • 住所:上海市徐汇区武康路393甲
  • 電話番号:021-64335000
  • 営業時間:9:00-17:00、年中無休
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩10分

武康路散策の目玉スポット「巴金旧居」

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武康路沿いの建物は現在も住居やオフィスとして使われているところがほとんどで、基本的に内部は非公開。外観からその姿を伺う事が多いです。やはり内部も見てみたいもの。こちらの「巴金故居」は内部が公開されている貴重な建築です。

巴金(ばきん)は中国の有名な作家、社会活動家です。若い頃は反封建闘争に参加するも、文革時代には迫害を受けて妻子と離れ離れの生活をおくるなど、波乱な人生を歩みました。この旧居は巴金が晩年を過ごした自宅で、リビング、書斎、寝室など、当時の状況をできる限り再現した形で残されています。

見学は無料ですが館内は写真撮影禁止。その為、内部の写真をこの記事でご紹介できませんが、巴金の人生や作品の紹介、愛用品や蔵書が展示されています。見る価値がある場所ですので、是非ご参観ください。

巴金故居

  • 住所:上海市徐汇区武康路113甲
  • 電話番号:021-64335000
  • 営業時間:9:00-16:30 ※月曜休み
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩6分

ちょっとひと休み!武康路エリアオススメカフェ&レストランはここ!

散策をすればお腹も減るし、休憩もしたい!武康路沿いのオススメカフェ&レストランをご紹介します。散策の合間に適宜組み込んで、休憩&腹ごしらえなさってください。武康路は上海租界エリア随一のおしゃれスポット。どのお店も雰囲気は抜群です!

1. Peet's Coffee

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アメリカ系コーヒーチェーン店。スターバックスの創始者がこのPeet's で働いたことから「スターバックスの師匠」とも言われています。物価の高い上海において良心的なお値段、かつ本格的なコーヒーが頂けるという点で、コーヒーにうるさい筆者が自信を持ってオススメするお店の1つです。

【Peet's coffee 皮爷咖啡(武康店)】

  • 住所:武康路378号
  • 電話番号:136-51814956
  • 営業時間:7:30-21:00
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩9分

2. % Arabica(武康路店)

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京都発のコーヒーショップ。写真映えするシンプルなデザインが受け、瞬く間に上海の「网红店(ネットでブームになった店)」になり、オープン間もない頃は2~3時間待ちすらあったほどの人気がありました。現在はそれほど並ばずに買えます。

【% Arabica(武康路店)】

  • 住所:武康路374号1階(武康庭という庭園風の敷地を中に入った奥の奥にあります)
  • 電話番号:173-01693358
  • 営業時間:9:00-19:00
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩9分

3. LOKAL

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中国に住む欧米人御用達カフェ&レストラン・Wagasグループが運営するカフェ。平日の午前中は比較的空いていますが、時間帯によってはかなり混むのでご注意を。朝8時から夜9時まで営業していて、モーニング、ランチ、アフタヌーンティー、ディナーとどの時間帯でも楽しめるのがいいところ。この日は天気がよくなかったのですが、晴れた日のテラス席は気持ちがいいですね。

【LOKAL(武康路店)】

  • 住所:武康路202号
  • 電話番号:021-54665890
  • 営業時間:7:00-21:00
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅3号出口徒歩9分

4. RAC BAR&Coffee

中国のクチコミサイトでエリア人気No.1のカフェ。こちらも時間によってはかなり混みます。

武康大楼から武康路を北上し、武康路と安福路が交わるところにある為、散策の最後に寄ることをおすすめします。こちらのお店のコーヒーも美味しいことはもちろん、オススメメニューはクレープ。デザート系クレープ、お食事系クレープどちらも人気です。

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日曜は早めの18時に閉店ですが、他の曜日は夜11時まで営業しておりバーとしても使えるお店です。

【RAC cafe】

  • 住所:安福路233号1幢
  • 電話:136-36595172
  • 時間:8:00-23:00(日曜のみ18:00閉店)
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅1号出口徒歩15分

以前たびこふれ「上海おすすめカフェ3選」でも紹介したお店です。記事はこちら:https://tabicoffret.com/article/76379/

5. 功徳林

上海老舗の素食レストラン。素食とは殺生をした食材を使わない精進料理の意味です。そのため、こちらのお店には肉・魚を使ったメニューはありません。

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上海エリアの料理らしい、甘味がしっかりした醤油ベースの味付けメニューで日本人にも食べやすいと思います。動物性脂肪がなく、あっさりした食事ができます。お財布にも優しいのもいいところです。写真に大きく写っているメニューは「炒面(焼きそば)」、大豆たんぱくを使って作った「素鴨」です。

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【功徳林】

  • 住所:五原路303号
  • 電話:021-64718909
  • 時間:8:30~20:30
  • アクセス:地下鉄10号線上海図書館駅1号出口徒歩11分

おわりに

今回の記事は武康路を南から北に向かった場合をイメージしてご紹介しましたが、武康路を北から南下しながら散策するのももちろん楽しいです。

武康路の全長は1km強ですが、見どころを回ってゆっくり、じっくりの散策ですと1時間半くらいはかかります。これにお食事や休憩タイムを入れて半日弱を目安にスケジューリングして頂ければと思います。 あなたも武康路散策で素敵な建物や景色を発見してください。

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記事投稿日:2019/06/08最終更新日:2019/06/08

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