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古き良き姿が消える前に見て欲しいキューバ!旅の醍醐味、日本とは対極の非日常的な世界観を堪能できます
初めまして。Miyukiです。
私は2012年に日本を離れ海外を約30か国巡っており、現在は中米のニカラグアのオメテぺ島にて執筆しています。旅に求めていることによっておすすめの国は変わりますが、今回は皆さんにできるだけ早めに訪れて欲しい国としてキューバを選びました。
社会主義という日本とは対極のシステムで、教育も大学迄無料、医療費も無料(薬代は別途)国民への食料配給制度もあり、通貨もなんと2種類存在します。さらにアメリカとの交流が長い間途絶えていた国。こんな個性的な国なかなかありません。2015年7月にアメリカとの国交が回復して既に4年ほど経ち、唯一無二のオリジナリティー溢れるキューバも少しずつ変化が起きています。
古き良きキューバが、アメリカナイズされ完全に姿を消し去る前に見ておきたいと思いませんか?旅人ならではの好奇心を多いにくすぐられ、私は1週間程滞在しましたが、時間をかけてでも行く価値がそこにはありました。
目次
- 日本と対極にある社会主義国と配給制度
- 自由に使えないインターネット事情
- ホテルでは無くキューバ人の家に泊まる
- タイムスリップした様なフォトジェニックな街並みとクラシックカー
- ローカルトラック、カミオンに乗る
- 2種類の通貨が存在!?
- 事前準備が必須な物とおすすめの物
- まとめ
日本と対極にある社会主義国と配給制度
日本は働いたら働いた分収入を得られる資本主義国家ですが、キューバ は国民が皆平等である社会主義国家。
買い物に行くと良くわかりますが、店内の照明が薄暗く、商品の陳列もただ置いているだけというなんとも素朴な雰囲気。日本だと陳列一つとっても手に取ってもらえる様に工夫を凝らしますが、どれだけ売っても売らなくても収入が一緒ということは、切磋琢磨・競争する必要もない訳で、あまり飾り立てる事をしなくなる様です。
照明も必要以上に明るくせず、過剰包装もせず、言うならば無駄を一切省いたシンプルな店内。日本の様に店内に入るワクワクした高揚感という物は無いけれど、環境には優しい。
国民の平均給料は約2,000円程ですがキューバ には必要最低限の食料が手に入る配給制度があり、病院も学校も無料で最低限生きていくことができるため、ホームレスも見かけません。
治安もとても良く、首都ハバナは殺伐とした危ない空気感は皆無。夜でも安心して歩けました。収入は日本に比べると驚く程少ないですが、陽気で音楽がかかると踊りだすという、まさにラテン文化のノリが至る所で見られました。
キューバ人の「現状を受け入れて人生を楽しむ」という姿は、常に上へ上へと目指すことを求められる日本人も、少し立ち止まって純粋に人生を楽しみ、心のゆとりを持ったほうがいいのではないかと思わせてくれます。
自由に使えないインターネット事情
キューバでは、2018年12月からようやく国民の携帯電話からインターネットが繋がる様になりましたが、それでも高額で規制もあります。
私達旅行者がネットを使用する際は、街で売っているETECSAのWi-Fiカードを購入して、Wi-Fiスポットがある場所に行かなければなりません。それが公園であることが多いため、公園では皆下を向いてインターネットを使っているなんとも不思議な光景。
たまにはネットの情報をお休みするのも頭の休息になり旅に集中できると思い、私はネットを使用しないという選択をしました。今では当たり前に海外でも不自由無くネットを使っていますが、ネットが使えないことで旅人同士のコミュニケーションをする機会が増え、旅の良さを改めて実感できました。
Casaという地元の人の家に泊まる
キューバでぜひ試していただきたいのは、地元の人の家に宿泊するという経験。
ハバナ市内には無数にCasaがあるので、町歩きをしながら気に入った雰囲気の家に泊まるのもありだと思います。目印としては家の前に碇(イカリ)のマークのサインがあるのでそれを目印に行くのみ。キューバ人の生活を垣間みられるので本当におすすめ。
タイムスリップした様なフォトジェニックな街並みとクラシックカー
まるで、クラシカルな映画のセットの中にいる様な錯覚に陥る程美しい色合いの街並み。
年季の入った味のあるシックな色合いの建築物にクラシックカーの組み合わせは、アート好き、写真好きはもちろん、そうでない方も何時間でも歩いていられる景色が広がっています。どこの国にもあるスタバやマックも今の所ありません。変化の最中にあるからなのか、国に躍動感があり、ハバナ市内では飽きることなくずっと町歩きをしていました。
ローカルトラック、カミオンに乗る
旅の移動では皆さん何を使いますか?タクシー、電車など色々あると思いますが、キューバではカミオンと呼ばれるトラックがおすすめです。
私はハバナ市内から世界文化遺産にも登録されている、ラム酒と葉巻が有名なビニャーレス渓谷へ行くのにカミオンを使いました。ごついトラックに横並びで揺られること約3時間。
行きはゆらゆら地元の人に混じりカミオンに乗って、ビニャーレス渓谷では馬に乗り、帰りのハバナまではクラシックカーでハバナ市内まで戻り移動も満喫!
2種類の通貨が存在!?
キューバでは外国人用の「CUCクック」と住民用の「CUPモネダ」という2つの通貨が流通しています。
1つの国に2種類の通貨が存在している珍しい国。観光客用の価格と住民用の価格が存在し、それを区別と感じるか?差別と感じるか?興味深いところです。
事前準備が必須な物とおすすめの物
- 30日以内はビザ不要。入国に必須なツーリストカードを東京のキューバ大使館で取得又は郵送してもらう(その際には航空券とホテルの予約手配を完了しておく必要がある)
- 海外旅行保険証明書。私の場合はクレジットカードでの英文の証明書を発行してもらい持参しました
- インターネットがままならない国なので事前に行きたい場所の下調べ
- スペイン語の翻訳アプリ
- Wi-Fi無しでも使える地図のアプリ「maps.me」
まとめ
長きに渡って自国の体制を維持し、物質に囚われず国民皆が平等である生活をしている姿は、対極の世界観で生活している私達に改めて自身の日常を見つめさせてくれました。
どんどん変化していくキューバ 。数年後にはどの様に変わっているのか。もう一度訪れたいと思わせてくれる国です。
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Miyuki
- Life is a journey of transformation of consciousness!2012年インドから始まり、独りで暮らす様に世界各地を巡ってます。Body,Spirit,Beauty,Artをメインにリサーチしながら活動中。今まで行った国は30カ国で今は中米におり、これから南米方面を巡ります。