貴重品はどう管理する?ハワイのビーチを安全に楽しむ7つのポイント

日系人や日本からの移住者も多く、現地の方々のフレンドリーな姿勢や開放的な南国の雰囲気などから、安心・安全な場所だと思いがちなハワイ。バカンスとして、ハワイのビーチでのんびり遊びたいと考える方もいるでしょう。

でも実は、ハワイは窃盗などの軽犯罪の発生率がとても高いことをご存知ですか?窃盗はビーチでも起こりやすく、気を抜いていると貴重品が盗まれてしまうなどのトラブルも起こり得ます。

残念なことですが、窃盗のターゲットになっているのは観光客であることも事実です。せっかくの楽しいハワイ旅行を台無しにしないためにも、ハワイのビーチで安全に楽しむ方法と貴重品の管理について、7つのポイントをご紹介します。

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ハワイのビーチで気をつけたい!こんなところにも犯罪の罠が!

南国パラダイスという言葉がぴったり合うハワイのビーチ。一見すると平和で犯罪には無縁のように思えますが、実態はそうではありません。

貴重品の盗難は日常茶飯事だと言われていますし、夕暮れから夜間にかけては、より重度の犯罪に巻き込まれる可能性も高くなるため、ビーチの暗がりなどへはむやみに出歩かないようにと注意されています。

ハワイのビーチはどれだけ安全もしくは危険なのでしょうか?

ハワイのビーチにおける「盗難」被害数は、アメリカ全体の平均と比べて多い

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<写真はイメージです。出典:Pixabay(CC0)>

たくさんの観光客、海水浴客とライフガード、マリンアクティビティ業者などがそこら中にいて、衆人環視の環境下であるように思えるハワイ。

特にワイキキのビーチは非常に賑わいますが、たくさんの人の目があるからと言って、決して犯罪が抑制されているわけではありません。

2023年9月時点で確認できるAreavibes(※)のデータによれば、ハワイのビーチでの盗難発生件数は、10万人当たり3,080件になっています。これは、ハワイ全体での10万人あたり2,435件、アメリカ全体での10万人当たり1,954件に比較して、高い数値だということがわかります。

ビーチに限定した場合、重度の犯罪はデータが取れないほどに少ないものの、貴重品が盗まれるリスクは非常に高いと言えます。

参考:Areavibes

※編集部註:AreaVibesとは、アメリカで暮らしやすい地域について情報提供を行うWebサイトのこと。犯罪発生件数も含めた総合的な住みやすさをスコアリングしています

貴重品管理のため、レンタカーの車上荒らしに要注意!

車そのものの盗難や車上荒らしも、ハワイではアメリカの他州より頻繁に起きていることをご存知でしょうか?

ハワイは開放的で平和なイメージだから、車も窓を開けっぱなしておいて大丈夫......なんて思っていると、とんだトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。

実際には、FBIの犯罪データに基づいたハワイにおける車の盗難被害の多さについて、ハワイ現地メディア「khon2」でも報道されているほどです。

たとえば、ワイキキのホテルからノースショアやカイルアなどにあるビーチへレンタカーで出かける場合は、駐車する場所に注意し、車もしっかりと施錠、そして外からでも車内の見えるところに、貴重品や高価なものを置かないように気をつけましょう。

また、派手な車や高級車は狙われやすいとも言われています。犯罪者にとって盗みやすい、もしくは金目になると思われるものは車も含めて身につけないようにするのも、一つのリスク回避策です。

ニュース出典:khno2

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ビーチに出かける時、貴重品を管理する3つのポイント

ここまではハワイのビーチにおける犯罪の多さや、移動時の注意について紹介しました。では、実際に貴重品を管理するにあたり、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

実は、ハワイのビーチには一部を除き日本の海の家のような施設や、コインロッカーなどは備え付けられていません(※)。これを踏まえた上で、貴重品管理の方法を3つご紹介します。

※編集部註:2018年4月、ワイキキビーチには「アロハロッカーズ」というロッカールームが誕生しました

ポイント1:貴重品をなるべくビーチに持っていかない

ビーチで盗難などの被害を避けるためのベストな方法は、そもそも貴重品をビーチに持参しないことです。 旅行者必須のパスポートやクレジットカード、現金だけでなく、携帯電話やカメラ、屋外スピーカーなどの音楽関連機器、時計などすべてが貴重品に含まれます。

ハワイの美しいビーチの写真や動画を撮影し、砂浜で音楽を聴きながらのんびりしたい、という気持ちも分かるのですが、盗難のリスクがあることを念頭に置いておきましょう。また、ブランドバッグや高価なビーチバッグなども狙われやすいので注意してください。

ポイント2:できれば荷物番・見張り番を絶え間なく

「せっかくビーチに来たのだから、みんなで一緒に海に入って楽しみたい!」そんな気持ちは十分にわかります。でも、ビーチチェアと荷物だけが残され、誰もいなくなった場所とその荷物を守ってくれる人はどこにもいません。

筆者の知人には海に入っている間、なんと近くで買ったビーチパラソルとビーチサンダルを盗まれたという人もいるほどです。

複数のメンバーで出かける場合は、できれば誰かが荷物とともに見張り番として残るようにして、交代で海を楽しむことも大切です。

ポイント3:どうしても持参したい貴重品は防水バッグに入れて肌身離さず

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<貴重品をコンパクトにまとめられる防水バッグは、ハワイのビーチを楽しむための必需品です(2018年1月筆者撮影)>

ワイキキを歩いていると、水着にバスタオル一つを抱えてビーチへ向かう、欧米からの観光客の姿をよく目にします。

なぜでしょう、日本人を含めたアジアからの観光客よりも、欧米からの観光客の方が手ぶらで、身軽な服装でビーチを楽しんでいるように感じられます。

彼らはそれこそ、携帯電話やお金は一切持たず、ホテルのルームキーもフロントに預ける、もしくはルームキーのみを防水バッグや水着のポケットに入れるなどして、ビーチへやってくるようです。

とはいえ、記念写真を撮りたい方もいらっしゃると思います。そんなときは、ホテルの金庫の鍵やルームキーと一緒に、スマートフォンも防水バッグに入れて、常に肌身離さず持つことをおすすめします。

ハワイ全体で、貴重品管理に役立つ4つのテクニック・アイテム

ビーチでの貴重品管理について理解したら、今度はハワイ滞在中全体の貴重品管理についても考えてみましょう。なるべく犯罪のターゲットにならないように振る舞うためには、どうしたら良いのでしょうか?役立つテクニックやアイテムを、合わせて4つご紹介します。

ポイント4:とにかく、貴重品はなるべく持ち歩かずホテルに

繰り返しになりますが、ビーチへ出かける時だけではなく、オプショナルツアーに参加する時、レストランへ行く時など、いつでも貴重品はなるべく持ち歩かないようにすることが、最大の予防策になります。

ホテルの部屋に備え付けられている鍵のかかる貴重品入れを利用する、ホテルのフロントと交渉して金庫に管理してもらうなどして、なるべく貴重品を持ち歩かないようにしましょう。

ポイント5:ホテルの客室でも二重の警戒を

ホテルで貴重品を管理することをおすすめしてきましたが、1つ残念なお話があります。それは、ホテルのグレードによる信頼度の違いです。

一流ホテルや超高級ホテルであれば、スタッフやセキュリティ体制は信頼できるものですが、少しリーズナブルなホテルとなると、その信頼度もガタっと下がることは否めません。

客室に貴重品を残す場合は、まずは室内の誰もが目に付くところへそのまま置いておかないことが大切です。最低限でもスーツケースの中に入れ、鍵をかけておく、または室内の貴重品入れの中に入れて施錠しておきましょう。

さらに安全性に万全を期したい場合には、スーツケースにワイヤー錠をつけて固定しておくことも考慮してください。

ホテルの信頼度が心配な方は、口コミサイトなどを活用して幅広く情報収集を行う、もしくは安心できるホテルの客室を確保している旅行会社のプランを活用することも検討してみてください。

ポイント6:ビーチへ行く時には使い古したバッグを持参

ハワイに住む筆者がビーチへ出かける時は、いつも使いまわしのスーパーやショップなどのビニール製バッグに、最低限の荷物を入れて持っていくようにしています。ABCストアやSafeway、LongsDrugなどのバッグがおすすめですよ。

ポイントはずばり、高価に見えないバッグを持参すること。おしゃれなビーチバッグやポーチは、それだけで盗難の対象になってしまう可能性があります。現地の人から見て「どこにでもあるもの」「安価に買えるもの」を意識して、ビーチ用のバッグを選んでみましょう。

ポイント7:ポケット付きの水着やサーフパンツを選んで

ポケットがある水着を選ぶのも大切です。ファスナー、マジックテープ、ボタンなどが付いていて、きちんと閉めることができるものにしましょう。

開きっぱなしのポケットが付いた水着では、ビーチで遊んでいる時にふいに落としてしまい、そのまま海底や砂の奥深くへ......という事態になりかねないからです。ポケット付きの水着はメンズしかないかと思いきや、女性用も販売されています。機能性と好みのデザインのバランスを考えて準備してみましょう。

ホテルのルームキーやカードなどを、防水のジップロックバッグなどに入れてポケットに入れておけば、常に肌身離さず持ち歩くことができて便利ですよ。

安全に見えるハワイのビーチですが、残念ながら誰もが犯罪のターゲットになり得る可能性が潜んでいます。せっかくの旅行を台無しにしないためにも、貴重品はできる限り持ち歩かず、もしその必要がある場合は最低限の数で、しっかりと管理を怠らないようにしたいですね。

<執筆:ヒューレット秦泉寺 明佳>

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