たびこふれ

豊洲市場でマグロのせりを 間近で見学してきました!

記事投稿日:2019/02/02最終更新日:2019/06/20

Views:

00310_190102_001.jpg

<豊洲市場水産卸売場棟でのマグロのせり。参加するのは漁師や漁協などから販売を委託され、せりを行う「卸売業者」と、せり落としたマグロを市場内で売る「仲卸業者」、せり落としたマグロを市場外で一般消費者に売るスーパーや加工業者などの「売買参加人」>

東京都中央区の築地市場が83年の歴史に幕を下ろして東京都江東区の豊洲市場に移転し、オープンしたのは2018年10月11日のこと。それから3ヵ月が経過した2019年の1月15日に水産卸売場棟のマグロせり見学デッキが一般公開されると知り、直前に取材させてもらいました。7年ほど前、職場近くの築地市場で午前5時に並び、マグロのせりを見学したことがあったのですが、そのときの体験を思い起こしながら、築地市場での見学体制と豊洲市場はどう違うのかレポートしたいと思います。

00310_190102_002.jpg

00310_190102_003.jpg

00310_190102_004.jpg

<新交通ゆりかもめ「市場前駅」と直結している豊洲市場。見学デッキでのマグロのせり見学は改札を出て案内表示に従って7街区の管理施設棟(写真上段)3階へ。「PRコーナー」(写真中段)前で集合する。そこから水産卸売場棟(写真下段)の2階へ通路を歩いて移動。この「見学者通路」からは休市日を除いて誰でもマグロのせりを見下ろせる>

目次

安全、確実にマグロのせりを見学できるようになった新体制

00310_190102_005.jpg

<見学デッキからマグロのせりを観る。ガラスの上部が空いていて、せり場の空気に直接触れられる。そのぶん冷気に包まれるため、充分に防寒対策をしていきたい。天井近くに並んでいるのが2階の見学者通路の窓>

マグロのせり見学に関して、豊洲市場で大きく変わったことは大きく2点あります。ひとつは早朝に並ばなくても7街区の水産卸売場棟2階「見学者通路」から誰でもせりが観られるようになったこと。築地市場では見学を希望する当日の午前5時に晴海通り近くの受付場所へ行き、見学待ちの列に並ぶ必要があったうえ、見学者数も限定で先着順でした。しかし、ここ数年は外国人観光客ですぐに定員いっぱいになることもあり、午前3時半には外で待つ観光客もたくさんいたようです。午前5時に到着しても入れなかった悔しい経験を自身でもしているので、確実に見学できる新体制は画期的だなと嬉しく思いました。

もうひとつの変化は、せりのフロアそばに見学デッキが設けられたこと。事前申込・抽選制にはなりますが、当選した人はドキドキして早朝に並ぶことなく、この見学デッキから築地市場時代と同じように、せり独特の活気に満ちた雰囲気を間近に感じることができます。しかも、見学者通路を経由して向かう見学デッキは安心してアクセスすることが可能。築地市場時代は見学の前後、小型運搬車の「ターレ」が走り回るなかを移動しなくてはならず、ぼんやり歩いていると事故に遭う危険性がありました。その心配が皆無になった新環境。築地市場時代より安全になったぶん、見学希望者が増えそうな予感がします。

マグロの匂いと、ざわめきが臨場感たっぷりに伝わる見学デッキ

00310_190102_006.jpg

<せりの前に切り口の色をライトで確かめ、厳しく品質や鮮度をチェックする仲卸業者と売買参加者。ここには体長3m、重さ400kgにもなる最高級品のクロマグロ(本マグロ)をはじめ、世界中の海で獲れた約5種類のマグロが集まる。広いフロアを埋め尽くすマグロの大きさと数に見学者はまず息を飲むだろう>

見学デッキに立ったときの第一印象は売買されるマグロの多さ。広い空間を埋め尽くさんばかりに巨体が並ぶさまは壮観です。「こんなにもマグロが獲られ、毎日取引されているのか!」と圧倒されました。見学デッキはせり場の地面から少し上に位置しているため、築地市場のときより全体を見渡すことができます。視界が大幅に広がったため、スケール感もいっそうと感じられるようになったのです。マグロだけでなく、せりに参加する人の全体数もよく把握できるようになりました。マグロを食べる人のために、まだ都市が眠っている夜明け前の早朝から集中力と緊張感をもって働いている人たち。真剣さや、ざわめき、活気がマグロの匂いとともに見学デッキ内へ存分に伝わってきます。体感する臨場感が半端なかったです。

00310_190102_007.jpg

<より良いマグロを経験から判断して選び抜く。背中で語るプロフェッショナルの仕事ぶりが格好いい!>

せりの高いテンションに興奮!

00310_190102_008.jpg

<鐘を高らかに鳴らしての合図のあと、あちこちでせりが始まる。見学デッキでは10分交代での見学になるが、タイミングによってはデッキから遠い位置でせりが行われるかもしれない。双眼鏡や単眼鏡を持参すると、役立つだろう>

午前5時45分ごろから「チリンチリン」と大きな鐘の音が聞こえてきました。いよいよ、せりの始まりです。見学前、私はてっきり1ヶ所でせりが行われるのかと想像していたのですが、広大なフロアを卸売業者(せり人)が移動しながら呼びかけ、買い手である仲卸業者、売買参加者が片手の指で購入したいマグロの値段を指で示します。わずか数秒の驚異的な速さで次々とせり落とされていくマグロ。パッパッと示す指のサイン「手やり」を見定めて一番高い値段を示した人を落札者に決定。卸売業者はいったいどんな動体視力をしているのかと、魔法を目の当たりにしているような不思議な気持ちになりました。全身を揺らしながら呼びかける卸売業者の動きにも興奮させられます。見学者はいっきに高まるテンションの熱気に触れ、胸が熱くなることは必至です。世の中にはさまざまな仕事がありますが、こうした瞬時の真剣勝負の世界で日々、生きている人たちがいる。そのことを知るだけでも、見学デッキに立つ価値があると私は強く思います。

00310_190102_009.jpg

<どの買い手がいちばん高い値段を示したか見極める卸売業者。せり試験に合格した後、せり人に登録した人がせりの仕事に就くことができる>

QRコードで読み取れる公式ガイドが便利

00310_190102_013.jpg

<スマホで読み取れる豊洲市場のガイド。7街区管理施設棟の入口や水産卸売場棟の見学者通路など所々に読み取るためのQRコードが掲示されている>

マグロのせりを見学する前に、スマホで読みとっておきたいのが、「豊洲市場へようこそ! Toyosu Market Guide」。見学に役立つ専門的な情報が満載です。とくに、世界中のどの海からどんなマグロが豊洲に集まってくるのか、市場内でどのような人たちが働いているのか、「手やり」の見方についての情報は知っていると知らないでは、見学の印象がかなり変わってくると思います。ぜひ、活用してみてください。

東京都中央卸売市場豊洲市場

住所:東京都江東区豊洲6-6-1

電話(代表): 03-3520-8205

マグロの見学デッキ・せり見学時間:午前5:45~午前6:15(10分毎の交代制)
HP (豊洲市場の見学について): http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/kenngaku/

プロフィール画像
この記事を書いた人
ヤスヒロ・ワールド
  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • LINE シェア

記事投稿日:2019/02/02最終更新日:2019/06/20

Views:

東京のアクセスランキング

    © 2017 TabiCoffret Co.,Ltd.