二子玉川でイギリス発祥5kmの無料ランイベントに参加してきました！

パークラン（Parkrun）とは？

パークランは、2004年にロンドンのブッシ―パークという場所で始まりました。毎週土曜日の午前中（イギリスなどのヨーロッパは午前9時、日本やアメリカの夏が暑い地域は7時半もしくは8時スタート）に行われている無料で参加できる5kmのランイベントです。

現在は世界20か国以上に広がり、発祥の地イギリスでは800か所近くで毎週開催されています。参加の年齢制限はなく、大人がいっしょにいれば子どもや赤ちゃんもで参加できます。また、犬連れOKのコースもイギリスでは多くあります（要確認）。

ジョギングが趣味と言う人が多い海外で、ランナーたちを魅了するパークランの人気の秘密のひとつは「オンラインで記録をすべて管理できる」というところにあります。オンラインで一度登録すると世界中のどのパークランに参加しても、結果をひとつのアカウントで保存することができます。そのため現在までに何回パークランに参加したか、自己記録は何分かなど続けることへのモチベーションにつながるのです。

「パークランめぐり」という旅のスタイルまで登場

＜イギリス、ハーコートヒルパークランのスタート風景＞

パークランには中毒性があると言われるほどの人気で、現在では走ることが趣味の人が「ランニングのトレーニングの一環としてパークランに参加するだけでなくさまざまなスタイルで楽しまれています。中でもイギリスでは「パークランめぐり」というパークランに行くことを目的とする旅のジャンルすら存在しています。これは26文字あるアルファベットのすべての文字からスタートするパークランを走る、いわばスタンプラリーのようなものです。

例えば、

Ａ：Ally Park（アリー・パーク）、ロンドン、UK
Ｂ：Big Bay（ビッグ・ベイ）、ケープタウン、南アフリカ
Ｃ：Crissy　Field（クリシー・フィールド）、サンフランシスコ・アメリカ

のように、アルファベット順に行き先を決めパークランに参加します。行き先を海外ばかりにするとお金も時間も莫大にかかってしまうので、実際は自宅から日帰りもしくは1泊程度で行ける場所を選んでいく人が多いです。

こんな旅のスタイルが産まれるとは運営側も考えていなかったため、アルファベットによってはその文字から始まるパークランがあまりない場合もあります。例えば、イギリス国内でＱから始まるパークランはポーツマス近くにあるQueen Elizabeth（クイーン、エリザベス）ひとつだけなため、こちらのイベントはとくに観光地でも大都市でもない場所にも関わらずイギリス中のパークラン観光客が集まることで有名です。

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日本でもパークランが熱い！

＜二子玉川パークランのスタート前＞

日本では2019年に東京二子玉川の多摩川河川敷で最初のパークランが開催されました。現在は関東地方を中心に全国30か所以上で毎週土曜日朝8時に開催されています。

二子玉川パークランはインターナショナルだった

＜スタート直前の説明やウォームアップの様子＞

現在、イギリス在住の筆者家族ですが2023年4月の一時帰国中に、東京・二子玉川パークランに参加してきました！二子玉川駅から徒歩5分ほどの場所の多摩川河川敷で行われており、天候によりますが毎週50人から100人程度の方が参加されているようでした。

なんといっても驚いたのはここは日本とは思えないほどのインターナショナルさ！ボランティア、参加者のほぼ半数が外国人で、ランスタート前の準備体操やコースの説明もなんと日英の2か国語で行われていました。私たちを含めイギリスやオーストラリアなどからの観光客や、東京在住の外国人の方たちも多く参加されていました。イベント後には駅前のカフェで交流会もされているとのことだったので、英会話や国際交流に興味のある人にもおすすめのイベントかもしれません。

＜ゴール地点＞

家族3人で参加したランですが、日ごろジョギングをしている筆者はサッカー少年で身軽な小学生の息子を追いかけるのに精いっぱい（11歳以下は大人が伴走しないといけないため）。

予想外に自己記録を更新を達成しました。日ごろあまり走ることのない夫は、私たちからは5分以上遅れながらもイギリスからの別のパークラン観光客に励まされながら楽しく完走していました。

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走るだけではない、パークランの楽しみ方

＜「ナイスラン！」「サンキュー」のあいさつが爽快！＞

そもそも「走ることが嫌い、無理」という人もいるでしょう。パークランは、走らなくても参加しエンジョイすることができます。パークランは5kmですが完走する必要はありません。走りたいだけ走って途中でもとまってもOK、途中から歩くこともOKことも推奨されています。

もうひとつのパークランの楽しみ方は「ボランティア」としてランには出場せずに参加することです。世界中すべてのパークランはボランティアで運営されているイベントで毎週20名程度の人の手が必要と言われています。土曜日の朝「ナイスラン！がんばれ！」とランナーを応援するだけでも暖かい気持ちになれよい週末のスタートがきれるのではないでしょうか。