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【モデルコースつき】お財布にやさしい!学生向けフィレンツェ観光プランと買い物のコツ
「花の都」と呼ばれ、旅をした人を魅了してやまないイタリアの街・フィレンツェ。
私がフィレンツェへ旅行したときは、卒業旅行かな?と思うような学生さんを多数見かけました。長い歴史を持つ都市でありながら、若い方もよく足を運んでいます。
この記事では、卒業旅行などで「一度はフィレンツェに行ってみたい!」と考えていらっしゃる学生さんに嬉しいおすすめ情報やプラン、おいしいレストランなどをまとめてご紹介します!
モデルコース形式でご紹介しますので、ぜひ観光プランの参考にしてみてください!
目次
- 09:00 朝のポンテ・ヴェッキオとアルノ川沿い散歩
- 10:00 ミケランジェロ広場
- 11:00 サンタ・クローチェ聖堂
- 11:30 シニョリーア広場
- 12:00 レプッブリカ広場
- 12:30 ランチ
- 13:15 ジョットの鐘楼
- 14:00 ドゥオーモ
- 15:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
- 16:00 おやつタイム
- 16:30 中央市場
- 17:30 お買い物タイム
- 19:30 もう一度ミケランジェロ広場へ
- 20:00~ ディナー
- ホテルで...写真をチェックして就寝
フィレンツェの観光基本情報
まずは、フィレンツェを観光するにあたって、気になる治安と言語について解説しましょう。
気になるフィレンツェの治安は?
慣れない海外旅行で、最も気になるのは治安面かもしれません。フィレンツェはイタリアの主要都市、例えばローマやナポリなどに比べると非常に安心して散策できます。また、市内は全て徒歩で観光することができる分、バスや電車などでスリに遭うリスクも少ないと言えます。
夜(23時過ぎなど)になるべく1人で出歩かない、夜に細い路地を歩かないなど、基本的なことに注意していれば問題ありません。
イタリア語は?
海外旅行に行く際の、もう1つの不安は「言葉が通じるかな?」というものだと思います。フィレンツェは観光都市として、多くの観光客を受け入れることに慣れているため、英語は問題なく通じます。安心して旅行してください。
英語も心配......という方は、なるべく日本人が働いているお店(意外といくつかあります)などを事前に調べておくとよいでしょう。
ただ、挨拶などをイタリア語ですることができると、やはりちょっと相手もうれしい気持ちになるはずです。Ciao(やあ)、Buongiorno(こんにちは)、Buonasera(こんばんは)などは覚えておくと良いかもしれません。
お財布に優しい!フィレンツェモデルコース
次に、フィレンツェの観光モデルコースを簡単にご紹介します。私自身がそうだからこそひしひしと感じることですが、大学生って基本お金がありませんよね?(笑)。ですので、なるべくお財布事情を思いやったコース選定をしてみました。
まずは前日にフィレンツェに到着し、1泊休んで、次の日の朝からの観光を始めましょう!
※編集部註:記事で紹介されているスポットをもとにマップを作成しました。ご参考になれば幸いです
09:00 朝のポンテ・ヴェッキオとアルノ川沿い散歩
まずは朝のポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)に向かいます。ここには貴金属を扱うお店が非常に多く、いつもは人に溢れ活気が満ちていますが、まだ朝の時間帯だとお店はどこも閉まっていたり、開店準備をしていたりします。普段は人が多くてなかなかいい写真が撮れない場所なので、コースの最初に持ってきました。
そのまま橋を渡り、ボーボリ庭園やミケランジェロ広場がある側まで行きます。そこからゆっくりとミケランジェロ広場へ向けての散策を楽しみましょう!
この辺りも対岸に比べれば人が少ないので、アルノ川や、遠くからのヴェッキオ橋などを独り占めすることができるはずです。
10:00 ミケランジェロ広場
フィレンツェといえば、多くの人がここからの景色が見たくて訪れるはずです。アルノ川沿いから少し急な坂道を上って着く先にあるミケランジェロ広場。中心にはミケランジェロのダヴィデ像のレプリカが置かれています。
この広場からの景色は、まさに写真で見た通りの素晴らしさ!フィレンツェのドゥオーモやジョットの鐘楼などを見渡すことができるのはここだけです。
実は今回紹介するコースにでは、もう一度ミケランジェロ広場を訪れることになるのですが、それについては後述します。まずは、フィレンツェを彩るオレンジ色の屋根と、青い空のコントラストを楽しんでみてください!
11:00 サンタ・クローチェ聖堂
広場からの坂を下って、市街地寄りのポンテ・グラッツィエ(グラッツィエ橋)を渡り、右手に曲がると見えてくるのが、サンタ・クローチェ聖堂です。
かのアッシジの聖フランチェスコの意志によって建築されたといわれる聖堂であり、その中でも非常に重要な意味を持つ教会です。ファサード(教会正面部分の装飾のこと)は非常に精巧なつくりになっています。
また、私たちでもよく知っている、ガリレオ・ガリレイやミケランジェロなどのお墓が安置されている教会でもあります。入場料は5ユーロですので、歴史に興味のある方は入ってみてもいいかも。
11:30 シニョーリア広場
<シニョリーア広場をパノラマ撮影で>
次は、サンタ・クローチェ聖堂を背にして、まっすぐ歩いていくと5分程度で到着するシニョリーア広場に行ってみてください。
このシニョリーア広場は、フィレンツェの歴史・政治の中心として今日まで君臨し続けており、市役所として使われているヴェッキオ宮殿は、外からであっても一見の価値ありです。
ヴェッキオ宮殿を左手にして写真を撮ると、インスタ映えしますよ!
12:00 レプッブリカ広場
レプッブリカ広場は共和国広場という意味で、高級ホテルやブティックがあったり、メリーゴーラウンドが出ていたり、とてもにぎやかです。正午になると、かなり多くの人がいるかもしれません。
立ち並ぶお土産屋さんや革製品屋さんをぶらぶら見ながら、歩いていきましょう。ヨーロッパ各地を旅してみた私としては、広場でのんびりと時間を過ごすことはとても意義のあることなんです。
その場にいる人々の行動に目を向け、演奏者の奏でる音に耳を傾け、自分は広場の椅子に腰かける。そういう何気ない記憶って、意外と後々まで残るものなんですよ。広場にいるだけなので、お金がかからないのもありがたいですよね(笑)。
12:30 ランチ
そろそろお腹がすいてきた頃かもしれません。レストランに入るのもよいですが、パニーニを買って外で食べるランチも安くて楽しいですよ!
パニーニの中身はバラエティに富んでいるので、好きな具を選び、スーパーで買ったビールを広場で飲むだけで、最高のランチタイムに早変わりです!
お酒を飲むのが好きな人は、お土産として栓抜きを買っておくと、飲みながら街も歩けて楽しいです(スリには注意を!)。
その他に、安いけど絶対に満足できる、ランチにおすすめなお店もご紹介します。
ゴッツィ(Gozzi)
マンマの味が楽しめる大衆的なお店。昼しか営業していない。トリッパ(牛の胃袋)の煮込みがおいしい。
トスカネッロ(Toscanello)
ドゥオーモから近いのが魅力的。
※編集部註:「イル・パニーノ・サンタ・マリア・ノヴェッラ(Il Panino Santa Maria Novella)」、「ピッツィッケリア・アントニオ・ポッラティ(Pizzicheria ANTONIO PORRATI)」もおすすめランチ店として紹介していましたが、閉業したため削除しました
13:15 ジョットの鐘楼
入場料は15ユーロと安くはありませんが、「ここに入らずして、そして塔をのぼらずして、フィレンツェに来た意味はない」と断言できるほど、ここに入ることには価値があります。
長い長い階段を上り続けると、鐘楼の最上部に到達します。そこからの景色はまさに「絶景」。何枚写真に収めても足りないくらい、ずっとここにいたい、と思う素晴らしい景色です。
ドゥオーモが左手に入るようにしてシャッターを押しましょう!
14:00 ドゥオーモ
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂こと、ドゥオーモにも、先ほどの15ユーロのチケットで入場することができます。豪華絢爛な装飾に導かれるようにしてクーポラ(円蓋形になっている箇所)の下に来ると、その天井のフレスコ画にもっと驚かされるはずです。
それは、この世のものとは思えない美しさ。椅子に腰かけたり、少し歩いたり、いろいろと見る角度を変えながら、時間をかけて楽しむべき場所ですよ!
15:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
ドゥオーモから再びまっすぐ、7~8分くらい歩くとサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂に着きます。広場自体もとても整然としていて美しいのですが、注目すべきは教会のファサード部分と、内部のステンドグラス。こんな写真が撮れてしまいます。
ちなみに、この写真を私のInstagramにアップしたら、この聖堂の公式アカウントに写真を使っていただくという光栄に預かりました(笑)。
16:00 おやつタイム
歩き回って疲れた頃だと思うので、少し休憩しましょう。街中にある、普通のカフェに入って、イタリア式のエスプレッソ(Espresso)と何か甘いパンなどを注文すると良いのではないでしょうか。
ちなみに、カウンターではなく座席にすると、テーブル代もかかってしまう(2ユーロ程度)ので、安く抑えたい方はカウンターがおすすめです。
16:30 中央市場
<日本人の店員さんがいるお店で、いろいろと助けてもらいましょう!/撮影:ゆうさん>
一通り観光が終わったら、少しお土産タイムにしましょう。聖堂から徒歩5分のところには、フィレンツェで食品系のお土産を買うなら一度は訪れてほしい中央市場があります!
どれも価格帯は安くはありませんが、どこのお店も高品質なものを提供しています。日本人の方が働いているお店は特におすすめです。ちなみに中央市場のレストランやカフェは、完全に観光客料金なので、避けるのがベター。
17:30 お買い物タイム
<夕暮れのフィレンツェを見ながら、まだまだお買い物は続きます/撮影:ゆうさん>
大学の友達へのばらまき用お菓子は、恐らくスーパーにあるお菓子などでよいでしょう。中央市場で買うものはおいしいのですが、ちょっと高いので......。
チョコレートのお菓子バーチ(Baci)や、定番ビスケット ムリーノ・ビアンコ(Mulino Biano)などがおすすめ。また、イタリアではパスタも500グラムで1ユーロ程度ととても安いので、パスタ好きな友達にあげるためにいくつか買っていってもいいかもしれません。
フィレンツェは革製品などで有名ですが、どれも高級でなかなか手が出ないのが難しいところ。そこで私がおすすめしたいのが、Otisopseのアウトレットショップです。通常価格の30~70%くらいの価格で、オシャレな革靴を購入できます。
私も以前、夏用デッキシューズ2足と革靴1足を購入しましたが、3足合わせて120ユーロと、本革なのに驚くほど安かったです。安くて長く使えて、旅の思い出になる靴が手に入りますよ。ぜひ立ち寄ってみてください。
もしも旅行の目的がお買い物で、フィレンツェでいろいろなものを購入したいのなら、ぜひサルディの期間にフィレンツェやイタリアに来ることをおすすめします。サルディとはセールのことで、毎年6月~8月と1月などに設定されるこの期間中は、ほぼ全てのお店が25~70%程度のセールを実施します。
その期間は都市ごとにも異なりますし、毎年少しずつ変わります。予約前にそれもチェックしておくと、買い物が一層楽しめるでしょう!
19:30 もう一度ミケランジェロ広場へ
さて、身体も少し疲れてきたかもしれませんが、もうひと踏ん張りしてミケランジェロ広場へ。朝に加えて2回も訪れるべき理由は、夕暮れと夜景が美しすぎるからです。
太陽が降りるごとに街は色合いを変えます。夕暮れの赤、夜の光をどちらも見ることができるのは、おおよそ19:30~20:00くらいではないでしょうか。
20:00~ ディナー
待ちに待ったディナーです。夜に食べてほしいのは、ビステッカ(Bistecca)と呼ばれるTボーンステーキで、フィレンツェ名物の1つ。
予算目安は1人前30ユーロと高いのですが、個人的には、肉好きがこれを食べずにフィレンツェを後にすると、本当に後悔すると思います。食べた後にそう思うほどの味です。
そのビステッカを比較的安くかつおいしく楽しめるのが、ラ・カルボナータ・ディ・アントニオ・ポッラティ(La Carbonata di Antonio Porrati)。
とてもマイナーなのですが、フィレンツェ在住の友人に教えてもらったお店で、本当にクオリティの高さには驚かされました。ここであれば、ワインや付け合わせの野菜なども含めて1人40ユーロ程度で、大満足のディナーになるはず。
>>ラ・カルボナータ・ディ・アントニオ・ポッラティの公式サイトはこちら
その他にも、フィレンツェでディナーにおすすめなお店をリストアップしておきました。
アルマンド(Armand)
歴史のあるレストラン。オペラ劇場に近く、多くのサインが壁に所狭しと飾られている。パスタや、ミックスフライがおすすめ。
デ・ベンチ(De' Benci)
学生でも入りやすいレストラン。ビステッカが噛めば噛むほどうまい。
ランティコ・ノエ(L'antico Noe)
トリュフパスタが有名。
ホテルで...写真をチェックして就寝
ホテルに帰ったら、寝る前に今日1日撮った写真を整理して、その中でも素敵なものをいくつかSNSに投稿しましょう!
ちなみに、私が留学中の出来事なのですが、イタリア時間で寝る前(12時くらい)に投稿すると、全体的にInstagramでの"いいね"の数が多くなる傾向にありました。
意外と日本時間の早朝にも、SNSをチェックしているようなので、寝る前に素敵な写真をアップして、幸せな気持ちで1日を終えてみては?
最後に
お財布にやさしいフィレンツェ観光プランは、いかがでしたか?
卒業旅行シーズンは、憧れの場所へ行ける大きなチャンスです。このモデルコースや、安く抑えるコツを参考にしながら、イタリア・フィレンツェをお得に旅してみてくださいね!
※編集部註:当記事はライター執筆時(2018年9月)の情報です。最新情報は公式サイトなどをご確認ください
※写真撮影:ゆうさん。BUONO!ITALIA(ボーノ!イタリア)は、ライター・ゆうさんが運営するサイトです
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ゆうさん
- イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!