【台湾】食べる健康茶「擂茶(れいちゃ)」とは?体験するなら客家文化の息づく集落へ

擂茶 れいちゃ

独自の文化を持つ客家(ハッカ)民族の間で、古くから親しまれ続けている「擂茶」は、美容効果もあるといわれる食べるお茶。台湾各地にある客家人の集落のひとつ「美濃」で、「擂茶」のDIY体験をしてきました。

目次

「擂茶(れいちゃ)」とは?

「擂茶(れいちゃ)」とは、その名の通り雑穀や豆などを擂(す)ったものにお湯を注ぎ、レンゲでいただくお茶のこと。中国大陸から、アジア各地への移住を繰り返してきた民族である客家民族の間では、お客様をおもてなしする時に用いられ、古くは薬として飲まれていたこともある伝統的な飲みものです。

薬と言うと、何となく苦いものをイメージしがちですが、ほんのりとした甘みがあり食物繊維も豊富に含まれています。うれしいことに身体のほてりを冷ましたり、美容効果があるとも言われてる擂茶は、女性にうれしい、いいことずくめなお茶なのです。

客家民族が暮らす集落「美濃」へ

おしゃべりとともに、のんびりと楽しむのが擂茶の楽しみ方。雑穀や豆などをすり鉢でする擂茶体験を楽しむなら、客家文化の息づく集落まで足を運んでみましょう。台湾各地にある客家民族の集落ですが、今回は高雄にある「美濃(メイノン)」という風光明媚な集落へやってきました。こちらは、客家花布をあしらった雑貨や唐傘など、美濃名産品のお店が軒を連ねる「美濃民俗村」です。

美濃 メイノン

「美濃民俗村」の中にも「擂茶DIY」と看板を掲げる擂茶のお店があるのですが、今回DIY体験をしたのは、そこから少し離れた場所にある「美濃擂茶」というお店です。ここは、台湾南部で初となる擂茶のお店で、客家カラーいっぱいの店内では、伝統衣装に身を包んで記念写真を撮ることもできます。

美濃擂茶

いざDIY体験!

擂茶のDIY体験は、ひとり150元。お茶請けやキンモクセイのお茶もセットに含まれます。まずは、大きなすり鉢に入ったゴマ、お米、ピーナツを、油分が出てくるまでスリスリとすりつぶします。少量なのですぐ終わると思いきや、これが思ったより根気のいる作業で、うっすらと汗がにじむほどでした。

すり鉢に入ったゴマ、お米、ピーナツ

ときどき経過をチェックに来てくれる店員さんのOKが出たら、お次はアズキと、うぐいす色をした擂茶パウダーを投入し、またすりつぶす作業です。

擂茶パウダー

こちらは先ほどよりは、時間がかからずすぐに終わりました。出来上がったパウダーを、きれいに器へ移し、ここからがのんびりとしたティータイムの始まりです。

出来上がったパウダー

このパウダーを器にスプーン1杯ほど入れ、お湯を注ぎお好みお米のパフを入れていただきます。この時、初めはドロドロに近い濃い状態で味わってみてから、自分の好みの濃さを調節してみるのがポイントです。

ドロドロに近い濃い状態

すり鉢でするDIY体験は、それほど苦労をしたわけではありませんが、できた時の達成感とおいしさはひとしおです。緑茶ベースなので日本人にも親しみやすい味わいなので、身体も喜ぶ客家流健康茶を、ぜひ味わってみてくださいね。

「美濃民俗村」と「美濃擂茶」へのアクセス方法

「美濃」へは、高雄車站(台鉄高雄駅)からE25のバスに乗車し、約1時間半で到着します。

美濃民俗村

美濃民俗村

「舊茶亭(美濃民俗村)」バス停下車、徒歩すぐ。

  • 住所:高雄市美濃區中山路二段421巷80號
  • TEL:(07)681-7508
  • 営業時間:8:30~17:00(土日は8:00~18:00)

美濃擂茶

「成功路(美濃)」バス停下車、徒歩すぐ。

  • 住所:高雄市美濃區成功路142號
  • TEL:(07)681-8475
  • 営業時間:10:00~18:00

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ロータス

ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。

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