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【イギリス】ティー(紅茶)タイムには色んな「形」にトライ!
いきなりですが、これは何でしょう?
正解は、紅茶のティーバッグです。日本でティーバッグといえば、 小さめの長方形の小袋に、ひもがついているものが主流かと思います。その手のものも、イギリスでももちろんあるにはあるのですが、こちらのスーパーマーケットなどでティーバッグを購入した場合、多いのは断然ひもなし派なのです。そして 出会うティーバッグの種類にも、色々なものがあります。
目次
一番王道?な丸形
まずはオーソドックスな丸型。その代表選手は、人気の紅茶ブランドのひとつ、Tetley(テトリー)。青いパッケージが目印です。そのほか、PB(プライベートブランド)商品を展開している大手スーパーマーケットでも、一番スタンダードなティーバッグには丸型を採用しているところが多いようです。
こだわりのピラミッド型
こちらは同じくメジャーな紅茶ブランド、PG Tips(ピージー・ティップス)の代名詞ともなっているピラミッド型ティーバッグです。お湯を注いだ時に、ティーバッグの中で茶葉がより活発に動き回ることができるため、より美味しい紅茶が味わえる、とのこと。パッケージでもその姿が見られるPGブランドの宣伝キャラクター、編みぐるみのMonkeyくんは根強い人気を誇っています。
やぶらないように気をつけて!長方形
こちらは二つ繋がっている場合が多く、使用時には真ん中に入っている線から一つずつ切り離して使います。著名人の中にもファンが多いことで知られるYorkshire Tea(ヨークシャー・ティー)や、日本でもおなじみのTwiningsの箱売りなどで採用されている形です。日本で、ひとつひとつ個別包装されているティーバッグに慣れ親しんでいると、箱をあけるといきなり二つ並びの長方形のティーバッグがそのままがさっと入れられている図には、最初はおののくかもしれません。
ひもなしティーバッグを使った紅茶の入れ方
ひも付き同様、カップにティーバッグを一つ入れ、お湯を注ぐだけ。一人分にティーバッグひとつ使用が基本です。より美味しくいただくためには、ティーポットの使用が推奨されています。カップで入れた場合ひとつ面倒なのは、ひもがついていないため、スプーンなど、ティーバッグを取り出す道具が何か必要となってしまうこと。とはいえ、こちらでは強者も多く、最後までティーバッグを入れたまま飲んだり、熱いのも気にせず、指でティーバッグをつまんで出したり、なんていうのも日常茶飯事です。皆さん、なるべくお茶の成分を絞り出そうと、スプーンやら指やらで押しまくってからティーバッグを取り出しています。ティーバッグを取り出したあとのスプーンがあちこちに転がっているのも、オフィスのキッチンでよく見る光景だったりします。
賢い機能付きのひも付きティーバッグ
もちろん、こちらでもひも付きのティーバッグや、個別包装のティーバッグも存在しています。中には、上記の「お茶成分の絞り出し」作業を楽にしてくれる画期的なデザインのティーバッグも存在します。ひもの持ち手部分を真ん中で二つに割って、ひもを左右に引っ張れば、自動的にお茶を絞り出してくれるという優れもの!
ただのティーバッグと思いきや、実はよく熟考された、アイデア商品なのです。
おまけ:「ビルダーズ・ティー」って何?
ところで、イギリスで暮らしていると、「お茶どう?何がいい?」「ビルダーズ・ティーをお願い!」なんて会話を耳にすることがあります。ビルダーズ・ティー(builder's tea)とは、口語で、建築現場で働く人たち・大工さんたちが休憩中に好んで飲むような、濃い目に入れた紅茶のこと。そこへミルクも砂糖も多めに入れていただきます。その名に反して、今日ではビルダーさんたちはあまりビルダーズ・ティーは飲まない、なんて話も聞きますが、言葉は今でも普通に使われています。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。