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LGBTの祭典!プライド・イン・ロンドン・パレード2018
記録的な暑さが続く2018年7月のロンドン。その熱波がさらに強まるようなイベント、プライド・イン・ロンドン・パレード(Pride in London Parade 2018)が、今年は7月7日の土曜日に開催されました。
目次
プライド・パレードとは?
毎年この時期に世界各国で開かれているプライド・パレードとは、いわゆるゲイ・パレード。ひとことで言えば、LGBT、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の文化を讃えるイベントです。ロンドンのプライド・パレードは、ヨーロッパでも一、二を争うほどの規模で、BBCなどの報道によれば、2018年は3万人を超える人々がパレードに参加し、沿道で声援を送った人々の数は100万人にもおよんだとのこと!
パレードのルートは?
スタート地点は、メリルボーン地区のポートランド・プレース。そこからオックスフォード・サーカスを通り抜け、リージェント・ストリートを南下。そのままピカデリー・サーカス、トラファルガー広場を経て官庁街のホワイトホールに至るというコースです。ロンドン市長サディク・カーン氏の号令とともに12時に出発したパレードは、17時まで賑やかに繰り広げられました。
トラファルガー広場から南へと続く、パレード終了地点のホワイトホール周辺もすごい人出!パレード当日はロンドン中心街の多くの道路が通行止めとなり、歩行者天国が広範囲で楽しめるという特典もありました。下は普段ならタクシーやバスでいっぱいの通り、ストランドの様子です。ちなみにこの日ばかりはショップやオフィスビルにも、こぞってレインボーカラーの装飾があしらわれていました。
パレードの参加者たちは?
民間企業や公的機関に慈善団体、大学などの教育機関、そしてもちろん個人によるグループなど、ありとあらゆるタイプの参加グループが、思い思いの演出で練り歩きます。ブリティッシュ・アーミー、ロイヤル・ネイビー、ロイヤル・エアフォースも凛々しい制服姿で登場していました。
マーチング・バンドにダンサーに、山車にプラカードに、と、耳にも目にも刺激的なパレード参加者たちに対して、自らもレインボーカラーをまとった街頭の見物人たちが声援を送りつづけるという、なんとも熱い午後でした。
メイン会場はトラファルガー広場
特設ステージの設けられたメインイベント会場のトラファルガー広場周辺には、数日前からレインボー・フラッグがいっぱい。ステージ上では、ロンドン・ウェストエンドからのミュージカル音楽が奏でられたかと思えば、タレント・ショーのPride's Got Talentの司会者や優勝者たちが登場したり、Sophie Ellis-BextorやAlexandra Burkeといった人気シンガーがパフォーマンスを行ったりと、パレードの始まる前から、パレード終了後まで、こちらの会場も大いに盛り上がっていました。
今年のパレード開催日は、たまたまサッカーのワールドカップ・ロシア大会でイングランドが準々決勝に登場する日にあたっていました。。そのため、トラファルガー広場周辺でも、あちこちからイングランド代表チームの応援歌、「Three Lions (Football's Coming Home)」を大合唱する人々の声がふいに聞こえてきたりして、お祭りムード一色の一日となっていました。
トラファルガー広場
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。