海外旅行のときの宿泊代の予算はいくらですか？家族旅行、卒業旅行、友達とバカンス、1人旅、ハネムーン、目的や予算によって宿の選び方は十人十色です。「快適に過ごしたいけれども5つ星ホテルには毎回は泊まれない・・」そんな時の選択肢のひとつに、思い切って安宿も候補にいれてみてはいかがでしょう。今回ご紹介する安宿はモロッコ、マラケシュ旧市街にある「Equity Point hostel」。世界遺産の中でリゾート気分を存分に味わえる隠れ家的な安宿です。世界遺産の街マラケシュと合わせて宿の概要を一緒にレポートします。

目次

• マラケシュってどんなところ？
• ベルベルとは？
• 空港から宿までの行き方
• マラケシュの安宿「Equity Point hostel」
• 宿の詳細
• 最後に

マラケシュってどんなところ？

ベルベル語で神の国を意味するマラケシュ。中世にはイスラム世界の中心として最も栄えた街のひとつ。マラケシュ旧市街には世界最大のスーク（市場）があり、中心地にあるジャマエルフナ広場の活気は今も中世に勝るとも劣らないエネルギッシュな人々で賑わってます。その変わらぬ文化的空間が評価され、無形文化遺産として世界遺産登録をされました。

ベルベルとは？

ベルベルとは北アフリカの先住民で、アフリカ最古の民族。モロッコ国民の半分はベルベル人で、ヨーロッパ各国にも300万人ほど住んでるといわれてます。アルジェリア移民の血筋を持つ、サッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダンもそのひとりです。その影響もあってモロッコでサッカーは大人気。

ジャマエルフナ広場

空港から宿までの行き方

ここでは空港からホテルまでの道のりと、マラケシュの町の雰囲気をお伝えします。まずはマラケシュ空港からジャマエルフナ広場へ向かいます。空港からジャマエルフナ広場までは約30分。交通機関はバスかタクシーの2択です。荷物や人数によりタクシーが便利ですが私はバスでジャマエルフナ広場へ向かいました。バスの切符は乗車時に運転手さんから購入します。強面で屈強な体の運転手さんでしたが、丁寧な対応と素敵な笑顔のおかげでこれから始まるモロッコ旅の期待をより高めてくれました。

空港からのバス乗り場、ほとんどの案内板には英語表記があります。

タクシ－利用の際は値段交渉を忘れずに！

ジャマエルフナ広場に着いたらスークを目指します。スークに入るとモロッコランプやバブーシュに美容のアルガンオイルなど、モロッコのかわいい雑貨たちがお出迎えしてくれます。

まずは宿に向かいましょう。スークは網目のようにはりめぐらされた迷路、一本道を間違えれば迷宮世界に迷い込んでしまいます。お買い物は荷物を置いて身軽な状態でするのがおすすめです。慣れてきたらあえて道に迷い込んでみるのもおもしろいですよ。ただし、現在地の把握やマップの確認は怠らないように。

スーク内で道案内をしようとしてくれる現地人がいます。一部の案内人は遠回りしたうえ高額のチップを請求してくることもあります。必要なければきっぱりと断わってください、すぐに去っていきます。

モロッコ人は親切で助け合いの文化が根付いてます。お買い物や何かしてもらったらシュクラン（ありがとう）と、現地語で感謝を伝えるのも大事ですね。すごく喜んでくれます。

ジャマエルフナ広場からスーク内を10分ほど歩いて、今回の目的の宿の入り口にたどり着きました。
左上に宿の名前が書かれた小さな看板がありますが、とても小さく見つけにくいです。

見つけられましたか？ここが目的の「Equity Point hostel」の入り口です。宿の扉が見えないので進むのに少し勇気がいりますが一度入ってしまえばなんてことありません。この先には安宿とは思えない景色が待ってます。さぁ、進んでみてください。

マラケシュの安宿「Equity Point hostel」

入り口を過ぎるととても気さくなフロントスタッフが迎えてくれます。館内の案内はもちろんのことですが、周辺の見どころも地図を広げて丁寧に教えてくれます。ベルベル語とフランス語が主体のモロッコ人、英語があまり得意ではない人が多いので、こちらが片言の英語で話しても全く恥ずかしくありません。英語に苦手意識がある方こそ、この機会にどんどん話してみてほしいです。館内の内装は白と茶色を基調としたモロッコの伝統建築に彩られてます。開放感のある中庭のプールは、日中の気温が高いモロッコには嬉しい設備。日が暮れたら屋上のカフェとバーを利用してみてください、マラケシュの夜景を眺めながらの一杯は、高級リゾートホテルと錯覚してしまうほど優雅な気分を味わせてくれます。朝食はパンケーキやフレッシュジュースがカウンターに並んで取り放題。これで1泊2000円以下で宿泊できたことが今でも信じられません。

宿の詳細

【宿泊タイプと料金】

部屋タイプはドミトリーです。「Equity Point hostel」のドミトリーは1部屋に４つの2段ベッドが設置してある共同部屋。今回の共同部屋で一緒になったのは欧米人2人と韓国人1人と私の４人でした。夜は一緒に屋上のバーで飲みながら、各国の穴場スポット情報を聞けたのは嬉しいですね。世界中に知人ができるのもドミトリーをおすすめしたい理由の一つです。

【立地】

・マラケシュ空港からジャマエルフナ広場までバスで30分
・ジャマエルフナ広場から徒歩10分
・売店まで徒歩１分

【宿全体の清潔度】

モロッコ人はきれい好きな人が多いです。宿はつねに清潔に保たれています。尚、モロッコでは水道水は飲めませんので気を付けましょう。

【シャワー・トイレ】

お湯は出ますが日本のシャワーに比べて水圧は少し弱いです。排水整備があまいモロッコなので水はけが少し悪いです。バスタブはありませんがそこはご愛敬。

トイレ事情はモロッコ全体にいえますが、トイレットペーパーを備えていないことが多いです。トイレットペーパはほとんどの売店で1ロールから購入もできます。

【宿のWi-Fi事情】

Wi-Fiは全館使用可能。ただし、フロントとラウンジから離れると微弱になるので、調べごとはラウンジでするのが良いです。

【セーフティーボックス】

共同部屋に欠かせない設備がセーフティーボックス。80ℓスーツケースが丸ごと入る鍵付きの箱が設置してあります。これがあれば共同部屋のドミトリーでも盗難の心配は無さそうですね。

Equity Point hostel
・住所：Derb El Hammam, Marrakesh 40000
・公式サイト：http://www.equity-point.com/our-hostels/equity-point-marrakech-hostel/general-information.html

最後に

2000円以下で、朝食付きのプール付き宿はどうでしたか？フロントや清掃スタッフと私たちゲストとの距離感が近いのも魅力的です。お金を払えばより清潔で安心な滞在ができる高級ホテルは多数あります。ですが「Equity Point hostel」は、飾らないスタッフや地元の朝食が、日本の田舎に訪れたようなモロッコの日常をたくさん伝えてくれます。リゾート感と庶民の味、1度に2つの雰囲気を楽しめるおすすめ宿です。

節約された宿泊費で、食事を少し豪華にしてみたり、お土産を増やすこともできるかもしれませんね。世界にはまだまだ素敵な宿がたくさんあります。次の旅行では安宿も検討してみてはいかがですか。