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ハワイでの歩きスマホに気をつけて!2017年10月施行の条例で罰金も

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記事投稿日:2018/04/14
最終更新日:2018/04/14

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サムネイル:Pixabay(CC0)

携帯電話・スマートフォンが普及している近年、世界各国では、車の運転中に携帯端末を操作することや、ハンズフリーデバイス以外での通話を危険行為とみなし、なんらかの規制が設けられていることは当たり前になりつつあります。

しかし、ハワイ最大の都市ホノルルのあるオアフ島では、歩行者に対しても道路横断中のスマートフォンやタブレット端末の使用が規制されることになりました。 罰金を支払うことにもなりかねない、歩行者の危険行為を取り締まる条例とはどんなものなのでしょうか?

ハワイからアメリカ本土へ。他地域に先駆けた条例施行の背景は?

2017年7月27日、道路横断中に歩行者がスマートフォンなどの電子機器を使用することを禁止した条例が議会で可決され、ハワイオアフ島のカーク・コールドウェル・ホノルル市長が条例に署名しました。

この結果、約3カ月間の条例に対する啓発・警告期間を設けた後で、オアフ島内で2017年10月25日から施行されることになりました。条例制定にはどのような背景があったのでしょうか?

ハワイ2写真1交差点.JPG
2017年8月・著者撮影

■人々がスマートフォンコンテンツに熱中するあまり、注意散漫に

まず、1つ目の背景はスマートフォンゾンビとも呼ばれる、アプリやインターネットコンテンツなどに熱中するあまり、常にスマホの画面を見たり操作したりしながら移動している人たちの存在が挙げられます。

彼らは周囲への注意を怠っているがゆえに、他の歩行者との衝突や、道路看板、建物にぶつかることも。時に、彼らは信号を無視してしまったり、車やバイクに突っ込んでしまったりと、当人だけでなく周囲の人も危険に巻き込む事態を引き起こしてしまい、世界中の都市部を中心に問題視されています。

日本でも「歩きスマホ」の危険性は近年叫ばれており、歩きスマホを控える注意喚起は街のさまざまな場所で見かけられます。

■ハワイ州の、アメリカ本土に率先する条例可決の姿勢

2つ目の背景は、ハワイ州の行政です。ホノルル市議会を含むハワイ州では、これまでもアメリカ本土に先駆けて、様々な条例を制定・施行してモデルケースになろうとしてきた過去があります。

去る2015年には地球環境配慮の観点から、プラスチック製レジ袋の無料配布が禁止されました。これは海洋生物や環境を保護して、ごみの量を削減することが目的でした。この結果ハワイ州は、アメリカ50州の中で最初の、州としてプラスチック製レジ袋の無料配布を禁止した州となったのです。

Distracted Walking Law / 注意散漫歩行条例の詳細

それでは具体的に、2017年10月25日からハワイのオアフ島で施行されている、歩行者横断中における携帯電話等の使用規制(Distracted Walking Law / 注意散漫歩行条例)について、さらに細かく確認しておきましょう。

これからハワイへ旅行される方は、ぜひ確認してください。

■注意散漫歩行条例が制定されるまで

今回の条例をそもそも発案したのは、地元の高校生グループだったのだそうです。彼らが歩行者の安全についての調査を行ったところ、歩きスマホの実態について危機感を覚え、発案に至ったそう。

またGovernors Highway Safety Association(略称GHSA、州知事幹線道路安全協会)によれば、実際にハワイでは、2015年の6カ月間と2016年の同期間で比較すると、およそ11%も歩行者の事故が増加したという統計が出ていました。

そして、歩行者が巻き込まれる事故が増加傾向にあるのは、スマートフォン利用者の増加による歩行者の注意散漫が要因の一つになっていると判断されたのです。

参考:GHSA公式サイト-Pedestrian Fatalities Projected to Surge 11% in 2016(英語、外部サイトに遷移します)

■条例の施行は2017年10月25日

こうして、ホノルル市議会では、歩行者の注意散漫による死亡事故やケガ人の増加を食い止める目的のもと賛成多数で条例を可決。

2017年7月27日、カーク・コールドウェル・ホノルル市長は、道路横断中にスマートフォンなどの電子機器を使用することを禁止した条例に署名しました。条例は、2017年10月25日からハワイのオアフ島で有効となっています。

■規制の対象となるのは観光客も含む「横断中の歩行者」

今回の条例で規制の対象となったのは、車やバイク・自転車ではなく「歩行者」です。

しかし、単に街中や路上にいるすべての歩行者が対象となったわけではありません。対象となるのは「道路を横断中の歩行者」のみ。そのため、歩道を歩いている歩行者や信号待ちをしている間は規制対象になっていません。

ハワイ2写真2男性スマホ.JPG
2017年8月・著者撮影

道路を横断中、歩行者が何をするとNGなの?

「2017年10月25日からオアフ島では、歩行者は道路の横断中に携帯電話は一切使用できなくなった!」と、今回の歩行者の横断中の携帯電話等の使用規制(Distracted Walking Law / 注意散漫歩行条例)を理解するのは誤りです。

規制対象となっている行為は、「歩行者が道路を横断中に電子機器類の画面を見る行為」です。そのため、道路を横断中に携帯電話で音声通話を行っているだけであれば規制対象外となります。

■規制対象はスマートフォンだけじゃない!

今回の条例で、歩行者が道路を横断中に画面を見てはいけない電子機器類は、携帯電話やスマートフォンだけではありません。

ノートパソコンやタブレット端末、携帯電子ゲーム機器、ページャー類(ポケットベル)、そしてデジカメも含まれています。

ハワイの素敵な景色をカメラに収めようと、デジカメを取り出してレンズを向けることは、たとえ、それがどんなに美しくまたユニークな撮影ポイントであったとしても、横断中はNGになりますので気をつけてくださいね。

■条例に違反したときのペナルティは?旅行者でも罰金はあるの?

2017年10月25日以降にハワイオアフ島を訪れる方は、うっかり条例に違反してペナルティを課せられないように注意が必要です。 気になるのはペナルティ・罰金の内容ですよね。

初めての違反にはその内容・状況等にのっとって15-35ドルの罰金が科せられます。初回から1年以内に2回目の違反を犯した場合には、初回からの経過期間や状況を考慮したうえで35-75ドルの罰金が、同様に3回目は75-99ドルの罰金が科せられることになっています。

出典:在ホノルル日本国総領事館-路横断中のスマホ等の使用禁止条例の制定(ハワイ州オアフ島)外部サイトに遷移します。

出典2:government technology-Honolulu 'Distracted Walking Law' Outlaws Texting within Crosswalks(外部サイトに遷移します)

他にもあった!知っておきたいハワイの条例&ルール

今回の条例もアメリカ本土の他地域に先駆けたものですが、他にもハワイには、日本とは違った条例やルールあります。この項目で、いくつかかいつまんでご紹介しましょう。

これから旅行を計画している方は、ルール違反でせっかくのバケーションを台無しにしてしまわないように注意してくださいね。

■寝転び禁止条例

オアフ島には、増加するホームレス対策の一つとして「寝転び禁止条例」があります。ホノルル市内の中心部ワイキキエリアを歩いてみると、ホームレスの数に驚くかもしれません。

さすがにワイキキ中心部では、条例施行後取り締まりも厳しくなっていますが、少し郊外へと足をのばせば、そこら中でホームレスの方のテントなどを目にします。

現在、ダウンタウンやチャイナタウンなど4カ所のモールでも寝転びが禁止されていますが、ホノルル市議会は規制対象範囲の拡大も検討中だとか。酔っぱらって路上に座り込んだり、そのまま寝入ってしまったりすると、警察官から職務質問を受けることになりかねませんので、注意してください。

参考:HAWAII NEWS NOW-City Council passes Sit-Lie ban for Downtown and Chinatown malls(外部サイトに遷移します)

■子どもだけの放置は厳禁

ハワイでは12歳以下の子どもを、子どもだけで放置することは禁止されています。

たとえば、ちょっとすぐ隣のABCマートまで飲み物を買い物に行く間、小学校高学年のお子さんにホテルの室内で留守番を頼んだとします。

小学校高学年ともなれば、一人で留守番することもあるでしょうが、ハワイではこれも「子どもを危険にさらす行為」として認識されます。

他にも、車の中に5分以上子どもだけを残しておくことも、州の交通規制違反なのでNGです。

■バックでの駐車や縦列駐車には気をつけて

ハワイ2写真3パラレルパーキング.JPG
2017年8月・著者撮影

ハワイに着いたら、レンタカーを借りて観光やドライブを楽しむ計画を立てていらっしゃる方も多いでしょう。しかしながら、ハワイの駐車場事情は良いとは言えません。限られたスペースをたくさんの車が狙っているのが実情です。

路上に縦列駐車(パラレルパーキング)を余儀なくされることも多いのですが、この際には「限りなく路肩に近づけて駐車」させておくことが大切です。

車の寄せ幅が少ないと、それだけで駐車違反切符を切られてしまうこともあるためです。また、ハワイでは多くの場所で環境保護の観点からバックでの駐車が禁止(※)されています。

駐車場の表記に注意することと、なるべくならば自動車の頭から駐車しておく方が安心です。

※註:「No backing in」などの表記があった場合はバックでの駐車が禁止されていると意識しましょう。また、ハワイでは、屋内駐車場でも車両幅などが日本とは異なっているケースも多々あります。レンタカーを破損しないよう、ご注意ください。

郷に入れば郷に従え。条例を守って安全に旅行を楽しんで

2017年10月25日から施行された、注意散漫歩行条例など、ハワイにはその他にも日本とは異なった条例やルールが多数あります。

旅行中はつい浮き立ってしまい、何かと気もそぞろになりがちですが、「うっかり」では済まされない行為もあります。旅を台無しにしてしまわないように、安全に気をつけてハワイ滞在を楽しんでくださいね。

執筆:ヒューレット秦泉寺 明佳

※註:2018年4月時点でも確認できている情報を元に構成しています。法律・条例の変更については在ホノルル日本国総領事館などの最新情報をご確認ください。

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