香港島の西側に位置するランタオ島。有名な香港島の約2倍の面積で香港最大の島です。香港では、"大嶼山（ダイユーサン）"と呼ばれ、豊かな自然がある事から、自然を楽しむため休日や夏休みには香港島や九龍島から沢山の人々がハイキングや海水浴に訪れるスポットでもあります。

そして近年では、香港国際空港、香港ディズニーランド、アジアワールドエキスポなど開発、開業が進み、熱気溢れる島に成長しています。そんなランタオ島のシンボルはなんといっても世界最大の屋外仏像・天壇大仏（ティンタンダーイファ）です。MRTのTung Chung駅から徒歩2分のケーブルカー乗り場から約25分の空中散歩で天壇大仏のあるゴンピン村へ到着します。

このロープウェイ晴れた日は香港空港や遠く南シナ海までも一望でき素晴らしい眺望を楽しめるのが魅力です。ケーブルカーには窓のみならず床もガラス張りのクリスタルキャビンもありちょっとしたスリル感を味わうこともできます。

到着したら、徒歩約5分の寶蓮寺（ポーリン寺）へ向かいましょう。ランタオ島最大の観光地で、香港でも大きな禅寺として親しまれています。寺には色とりどりの仏教図像が描かれ、3体の仏像が安置されています。

そして、寺の反対側に高さ34メートルの天壇大仏がどしりと鎮座。大仏は北に位置する中国本土を向いており、ブロンズ製でできています。約260段の階段をクリアして天壇大仏までたどりつくのですが、その間、休憩をしながら周辺の景色を眺めたり、記念写真が楽しめます。天壇大仏のすぐ隣にあるのが心経簡林　(wisdom path）。

全部で38本の木の柱が並んでいてそれぞれに般若心経が彫られています。この柱は風水上の理由から「空」を意味する八の字に並べられており、この中にいると心の中の悪いものが外へと出ていく感じがします。まさにランタオ島のパワースポットです。

食事はポーリン寺に併設する人気のベジタリアンレストランがおすすめ。メニューは、日本でいうところの精進料理で一汁四菜。香港で精進料理を体験するのも旅の思い出になりますね。ほかにも周辺には、ブッダをもとにしたアニメが見られる「モンキーテールシアター」やケーブルカーのキーホルダーなどが買えるショップ、中国茶を味わえるカフェなどが軒を連ねています。香港島や九龍島といった街中の喧騒を忘れ大自然に囲まれたランタオ島でのんびり滞在を楽しむのもオツです。

インフォメーション

名称：天壇大仏
住所：Ngong Ping, Lantau Island, Outlying Islands
アクセス：MTR Tung Chung Station,のB出口からケーブルカー乗り場まで徒歩2分
ウェブサイト：https://www.np360.com.hk/en/
営業時間（ベジタリアンレストラン）：11:30～16:30、無休