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南米最古の大聖堂 リマのカテドラル

記事投稿日:2014/01/21最終更新日:2018/03/01

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リマの大聖堂「Catedral (カテドラル)」。
世界遺産であるリマ旧市街・歴史地区の中心に佇むこの美しい建造物は、南米大陸最古の大聖堂です。
インカ帝国を滅ぼしたスペイン人侵略者フランシスコ・ピサロが、
植民地支配を本格始動するその拠点としてリマを建都したのが1535年。
同時に、カトリック布教の中心となるカテドラルの建設も開始しました。
現在カテドラルがそびえ建つこの場所は、インカ皇帝シンチ・ロカの子孫にあたる
シンチ・プマという王子の宮殿があった場所だったと言われています。
1540年3月11日、すでに完成していたその教会に初めて聖体が安置されました。
ペルーで最も重要な教会が献堂された日です。

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アルマス広場の東側に位置するリマのカテドラル。
その正面に植えられたヤシの木が、いかにも南米らしい雰囲気を醸し出していますね。


しかし、献堂式が行われた時点では、現在の威風堂々たる姿からは想像もできないほど
小規模で簡素な教会であったと言われています。
もちろん、リマ自体も現在とは比べ物にならないほど小さかったでしょうから、
市民にはそんなに違和感はなかったかもしれませんね。
1541年に法王パウロ三世によって大勅書が発せられたことを期に、カテドラルの本格的な増築が始まりました。
その後幾度となくリマを襲った大地震のたびに修復を重ねているため、
バロックやロココ、ゴシック、ネオクラシックなど、様々な建築様式が折衷されています。

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身廊(主祭壇に続く主要な廊下)から見あげた高い天井。
ゴシック建築のリブ・ヴォールト天井を採用し、星々がきらめく天空を再現しているのだとか。
聖堂の両側には、「Capilla (カピージャ)」と呼ばれる礼拝堂が並んでいます。

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こちらは「Capilla de San Juan Bautista (洗礼者ヨハネの礼拝堂)」。
上段にあるのが洗礼者ヨハネの像、その足元の四角い絵には、
ヨルダン川でヨハネがキリストに洗礼を授ける様子が描かれています。
その下、礼拝堂の中央には貼り付けのキリスト像があり、一番下には
領主に打ち首にされたヨハネの首とその弟子たちの像が置かれています。
それぞれのカピージャには注釈があるのですが、いかんせんスペイン語だけなのが残念なところ。
しかしカテドラルには英語ガイドサービスもあるので、興味のある方は依頼してみてはいかがでしょうか?

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正面に向かって右側一番手前にある納骨堂には、
1541年6月に暗殺されたピサロの棺があります。

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扉の上の2階部分には、1855年に製造されたパイプオルガンが置かれています。
修復を重ねながら近年まで使用されてきたというこのオルガン、
そのパイプの数は2000本以上もあるのだとか。
どんな旋律が奏でられていたのでしょうか。

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主祭壇の地下に造られた小さなカタコンベ。
ここには初代のリマ大司教ロアイサを始めとする歴代の司教が眠っています。

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奥には宗教芸術博物館が併設されています。
当時に描かれた宗教画や金糸銀糸を縫い留めた豪華なマント、
燭台やさまざまな彫刻を見学することができます。


カピージャの一つひとつは荘厳で重々しい造りですが、聖堂内全体は白を基調としておりとてもシンプル。
そのため威圧感や圧迫感もなく、ここにいるだけで気持ちが落ち着いてきます。
アルマス広場から外観を眺めるだけで立ち去る人が多いようですが、
カテドラル内に流れる穏やかでゆったりとした時間をぜひご堪能ください。


★La Basílica Catedral de Lima/リマの大聖堂★
住所:Jr. Carabaya cuadra 2 s/n, Lima
見学時間:月~金/9:00~17:00、土/10:00~13:00
入場料:10ソレス(約370円)



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原田慶子
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記事投稿日:2014/01/21最終更新日:2018/03/01

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