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アイルランドのスーパーマーケットって?-後編
今回は前回予告通り他のスーパーマーケットを脅かしているドイツの会社Lidl(リドル)の様子をご紹介したいと思います。AldiもLidlと経営方針や店内レイアウトがあまり変わりがありませんので、今回は私がよく利用するLidlの方を紹介させていただきます。
こちらがLidl、オコンネルストリートの裏側にあるムーアストリート(Moore Street)店です。
お店によって違いますが、この店舗の場合、お店入口すぐにベーカリーがあります。そのため店内に入るとパンの甘い匂いがするため、ほとんどの買い物客がここでまず足を止めます。いい匂いのお蔭で買う予定がなかったのに買う羽目になるのです。
値段は他のスーパーに比べて少しお安くなっています。味もなかなかです。
私がよく買うパンがこちらのLow GIのパンです。1ユーロ79セントとお値打ち価格。Low GIのパンは他のスーパーマーケットでも売っていますが、出来立てではありません。出来立てをお値打ちで売っているのはLidlだけです。しかもこれが大変美味しいのです。
店内には自分でパンをカットできる機械が置かれています。日本ではあまり見かけませんね。
店内の様子です。商品が大量に、箱に入ったまま売られています。値段表示はすべて黄色。赤い札は値下げしている特別商品です。
野菜は他のスーパーマーケットより少し安いものもたくさんありますが、値段が変わらないものもあります。LidlやAldiが安いと思い込んでいるとそうではないこともあるので注意が必要です。
他のスーパーマーケットのように独自に開発し、パッケージにスーパーマーケットの名前を入れて売ることはないようですが、代わりにLidlやAldiのために商品を生産者側が開発卸している商品がほとんどです。商品の裏を見るとLidlやAldiと記載されています。
こういった商品が多いため、値段がメーカー品よりもお値打ちになっています。Lidlの場合メーカー品もお値打ち価格で扱うことがよくあります。牛肉、豚肉、ラム、鶏肉はアイルランドの地元のファーマーと契約し販売しています。地元にも貢献しているのです。
メーカー品と似たような製品で名前も何気なく似ているものもあり、微笑ましくなることもよくあります。
ドイツの会社だけあり、ハムやソーセージの種類が大変豊富です。これも特徴の一つです。ドイツ物だけでなくイタリアのパルマハムをはじめモッタデッラやスペインのチョリソなどもお値打ち価格で売っています。国を離れて住んでいるイタリア人やスペイン人にも大変喜ばれています。
Lidlでは月替わりでイタリア・スペイン・フランス食品の特別セールも行われています。このセール期間だけ特別に売られる商品が登場し、目でも楽しませてくれます。写真はフランス食品のセールの日のものです。
先日こんな商品を発見し微笑んでしまいました。
LidlやAldiは食料品だけでなくテレビなどの電化製品や文房具、ガーデニング用品などを週替わりで特別価格で販売します。そのためあっと言う間に売り切れてしまうという事態も発生します。
お目当ての商品が売り出しの日には開店前から並ぶこともよくあります。まるで日本のようですね。
LidlやAldiの商品は味がメーカー品とさほど変わらなく、値段が安ければ安い方を手に入れたいという消費者の心を掴んでいます。それが彼らの成功の秘訣。初めは利用に抵抗があったアイルランド人も今は抵抗なく利用しています。
すっかりアイルランドになじみました。
アイルランドにお越しの際はTescoやDunnes StoresなどスーパーマーケットだけでなくLidl やAldiに足を運び、比べてみるのも大変面白いと思います。
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ティファニー・カイリー
- 1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。