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肉好きさん必見、フィレンツェでおすすめのビステッカを食べ比べ!
フィレンツェで食べたいもの、といえば「ビステッカ(Tボーンステーキ)」ではないでしょうか。
迫力たっぷりのビステッカはフォトジェニックなので、SNSにも投稿したくなること間違いなしです。
フィレンツェではとてもメジャーな食べ物ですので、たいがいのレストランやトラットリアへ行くと「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」というメニューを見ることができます。とは言え、ホントのところ、どこのお店が美味しいの?と迷ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、私が今まで食べて美味しいと思ったビステッカだけをご紹介したいと思います。旅のプランを組む参考にしてみてくださいね。
目次
- 中心部からは離れますがわざわざ行く価値あり!「ペルセウス」
- 有名シェフも納得!「アッラ・ヴェッキア・ヴェットラ」
- 立地の良さと"当たり"の日の破壊力は強烈!「アンジョリーノ」
- 人気と話題性で選ぶなら一度は行きたい「ソスタンツァ」
- フラっと入った店が大当たりだった「トラットリア・ダ・ベンベヌート」
- お気に入りの「ビステッカが美味しいお店」を探してみて
中心部からは離れますがわざわざ行く価値あり!「ペルセウス」
このお店はシャツ職人のレオナルド・ブジェッリ氏にご紹介いただいたお店です。
観光エリアから外れる分、地元ローカルの人や本当に美味しいものを食べたいというグルメな人がやってくる店です。
店内に入るといきなり目に飛び込んでくるのは、吊るされた大きな肉の塊の数々。最初はビックリするかもしれませんが、私は肉好きなので「美味しそう」とニヤニヤして観察してしまいました。
テーブルの上には山盛りの野菜ボウルがあるので、それを食べながら待ちましょう。食べたいだけのビステッカをオーダーするのですが、ここのビステッカは想像以上にぺろりと平らげることができます。
最初にこのつけ合わせを見た時は衝撃的でした。セロリはまだしも、ネギも生で挿してあるのですから!ビックリですよね。
続いて、トリッパ(牛モツの煮込み料理)が登場します。フンワリ、柔らかに煮込まれたモツは臭みもなく、すんなりお腹に収まる感じでした。
さていよいよ主役が登場です。カリっとしっかり表面が焼かれているのに中身はレアでウットリするような味わい。私がお伺いしたときは肉を縦にした盛りつけで登場したので、見た目のインパクトは野菜盛りと同じく強烈ですが、一切れ食べてみるとあまりの美味しさにどんどん食が進むので、瞬く間に肉の山が小さくなっていくのが面白いほどです。
フィレンツェに行けば毎回行く、というリピーターも多い有名店ですが、たしかにリピートしたくなる衝撃度と美味しさ。行ったことがない方は、ぜひ一度お試しください。
店舗情報
- 名前:ペルセウス(Perseus)
- 住所:Viale Don Minzoni, 10, 50014, Florence, Italy
- 営業時間:月~土 12:00~15:00、19:00~23:30
有名シェフも納得!「アッラ・ヴェッキア・ヴェットラ」
トスカーナ料理の名店です。日本人の有名シェフの中にもこちらのファンがいるとか。もちろんビステッカのクオリティも高いのですが、他のメニューも美味しいのでおすすめです。
アッラ・ヴェッキア・ヴェットラでのディナーの様子は、こちらの記事でもご紹介しています。
【関連記事】観光客も地元民もお気に入りのレストラン「アッラ・ヴェッキア・ベットラ」
こちらも観光エリアからは、少し離れている場所にあります。美味しいものを愛する地元イタリア人や情報通の観光客が訪れていて、カジュアルで入りやすい雰囲気。
ビステッカの肉は柔らかさよりも肉の味が濃いという印象でした。このときは1.7キロを5人で食べたので、他のものもオーダーしたのにちょっと食べ足りなさを感じるほどでしたね。これは美味しいもののセオリーといえるでしょう。「もっと食べたい!」と思わされるビステッカでした。
ビステッカだけに照準を合わせるなら、お店の名前がついたトマトクリームペンネとビステッカを注文して、お肉のボリュームをたっぷり目に確保するオーダーがおすすめです。
ペルセウスよりは中心地から近くて歩いて行きやすい場所にあるので、あまり遠くに行きたくないという方にもおすすめです。
店舗情報
- 名前:アッラ・ヴェッキア・ベットラ(Alla Vecchia Bettola)
- 住所:Via Vasco Pratolini, 3, Firenze
- 営業時間:火~土 12:00~14:30、19:30~22:30
立地の良さと"当たり"の日の破壊力は強烈!「アンジョリーノ」
私がもっともリピートしている店が「アンジョリーノ」です。こちらは私が初めてイタリアへ行ってから20年以上の間に、何度も食べに行っている人気のトラットリアなのですが、他のお店よりも"当たりの日"と"普通の日"があるように感じます。
とっても美味しい"当たりの日"の衝撃は強烈なので「また当たりを引きたい......」という気持ちで毎回通っているのもあるのですが(笑)。裏を返せば若干仕上がりにムラがあるとも言えますね。この店はいい意味で非常にイタリア的で、頻繁に料理の仕上がり具合が変わるように思います。焼いた人が違ったのだろうか?とも思うのですが......。
基本的には美味しく、「今日の出来具合はいいよ~」という感じで、同じものを頼んでも毎回ちょっと違うのです。だからこそ通いたくなる、温かみを感じるとも言えます。家庭の味っぽい、というと伝わりやすいかもしれません。
全部同じ店のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナなのですが、こんな感じで違います。ラヴィオリやクロスティーニはさらに見た目から違いますが、それもご愛嬌。
ちなみに、上の写真の中で一番当たりだったのは3枚目の画像の日です。肉質、焼き具合ともに完璧でした。焼く人が違うのかもしれませんね。ポンテヴェッキオ(ヴェッキオ橋)やサンタトリニタ橋からも歩いていけるエリアにあるので、フィレンツェ滞在中に何度もリピートすることも可能です。
お値段もリーズナブルなので、満足度が高い店ですよ。
店舗情報
- 名前:アンジョリーノ(Ristorante Trattoria Angiolino)
- 住所:Via Santo Spirito 36/r | Via Santo Spiriro, 36r, 50100, Florence, Italy
- 営業時間:日~土 12:00~15:00、19:00~23:00
人気と話題性で選ぶなら一度は行きたい「ソスタンツァ」
ソスタンツァ、という店名を聞いたことのある方は多いと思います。イタリア特集のテレビや雑誌、ガイドブックにも、かなりの確率で登場するフィレンツェの人気店です。フィレンツェへ頻繁に訪れる方なら、一度は行ったことがあるという方も多いでしょう。
ビステッカの美味しい店、ということで私も最初に紹介していただいて行ったのですが、ビステッカよりもアーティチョークのオムレツの美味しさに感動しました。必ずビステッカをオーダーするべきお店というよりは、全体的に色々食べてみたいお店だと思います。
鶏のバター焼きは日本人にも愛される味でした。ビステッカ以外のものも色々食べたい、というときにおすすめです。人気店なので予約してから行きましょう。
【関連記事】予約をしないと入れないかも!? フィレンツェの人気店「ソスタンツァ」
店舗情報
- 名前:ソスタンツァ(Trattoria Sostanza)
- 住所:Via del Porcellana 25/r, 50123, Florence, Italy
- 営業時間:月~土 12:30~14:00、19:30~21:45
フラっと入った店が大当たりだった「トラットリア・ダ・ベンベヌート」
特に何も予定なく、ブラブラしている時にフラっと入ったお店だったのですが、とても美味しかったお店。後から調べるとなかなかの人気店だったようです。肉質が良かったことが印象的でした。
しっかり色々なメニューを食べることもでき、お店の方も親切なので観光客にも人気が高いお店のようです。
店内はそんなに広くはありませんが、カジュアルで気取らない食事を楽しめます。家族連れや若いカップルも多くて、みんながワイワイと楽しんでいる雰囲気はイタリアのトラットリアそのものです。
本来は1キロからのオーダーのビステッカですが、この日は他のものも色々食べたかったので500グラムでも大丈夫かオーダーしてみたところ、受け付けてくれたので助かりました。
でも、500グラム食べ終わったときに「1キロでもいけたよね」と主人と話していたくらいなので、それだけ美味しかったということが分かっていただけると思います。
お値段もお手頃で安くて美味しい、という嬉しい条件を満たしてくれているお店でした。
店舗情報
- 名前:トラットリア・ダ・ベンベヌート(Trattoria da Benvenuto)
- 住所:Via della Mosca 16r, 50122, Florence, Italy
- 営業時間:日~土 12:00~15:00、19:00~22:30
お気に入りの「ビステッカが美味しいお店」を探してみて
今回は私が個人的にお気に入りのビステッカのお店をご紹介しましたが、ビステッカの焼き具合や食感には好みが分かれるところだと思います。ですので、今回ご紹介したお店を参考に、ぜひ「ここが一番お気に入り!」というお店を探してみてくださいね。
ビステッカをあちこちのお店で食べ比べるというのはなかなか楽しく、食べ応えもあるフィレンツェ旅の目的になると思います。日本で食べるステーキとは別モノですが、基本的にアッサリしているので女性の方や脂っこいものが苦手な方でも、意外に量を食べることができます。
なお、一般的にビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは「キアーナ牛」を使っていると思われていますが、これは大変稀少になっているので、なかなかキアーナ牛を使っているトラットリアには出会えません。今回ご紹介した中では「ペルセウス」がキアーナ牛を使っているとのことですが、お値段も他のお店に比べて若干高めです。
最後に、ビステッカの焼き具合に関して「レア」とか「ウェルダン」と言うのはイタリアではナンセンスなこととされているので、お店の人に基本的にはお任せするスタイルでいきましょう。
※写真:yukaco
【イタリアひとくちメモ】
イタリアという魅力に溢れた国。「すべての道はローマに通ず」と言われる悠久の都ローマ、ルネサンス文化が開花し京都の姉妹都市でもある花の都フィレンツェ、ファッションの発信地、芸術の都ミラノ、世界にここだけしかないオンリーワンの水上都市ヴェネツィア、「ナポリを見て死ね」と言われるほど美しいナポリの街並み、「世界一美しい海岸」と言われるアマルフィ、おとぎの国のようなアルベロベッロ、イスラム文化が融合したシチリア島など、とても一度では味わいつくせないほど素敵な街がそろっています。イタリアへのツアーもたくさんありますので、あなたに合ったオリジナルな旅を探してみてください。
<時間と費用>(目安)
•旅行日数:5~12日間
•飛行時間:約12時間(羽田/成田~ローマ)
•ツアー費用:約69,800円~約490,000円
まずはイタリアにどんなツアーがあるか探してみよう!
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yukaco
- 17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。