公開日:
最終更新日:
東京の路地裏を歩く「裏さんぽ」第三回 佃島~月島の巻
歴史ある東京の路地裏を歩きまくる現地集合/解散型ツアー「裏さんぽ」。
第三回 旅の始まりは・・・
東京駅八重洲口から出発です。残念ながら小雨模様ですが、雨対策をして元気に出発!
目次
- 八重洲の名の由来はここから
- 八丁堀の名の由来は・・・
- 鬼平が作った石川島に人足寄場跡
- 佃煮発祥の島、佃島
- 月島でお昼ごはんといえばやっぱり・・・
- 勝鬨橋(かちどきばし)の真ん中に立つと・・・
- 今のうちに見ておきたい、今のうちに知っておきたい東京のこと
- 【追記】2018年3月再訪
八重洲の名の由来はここから
オランダの船員で貿易家のヤン・ヨーステンから八重洲の地名となりました。ヤン・ヨーステンはウィリアム・アダムス(三浦按針)と共に慶長5年(1600年)豊後に漂着し、徳川家康に重用された人です。その碑がこちら。
歌の歌詞にもなった「銀座の柳」現在4代目です。
八丁堀の名の由来は・・・
時代劇で有名な「八丁堀」。こちらの名の由来は寛永年間(1624~44年)隅田川に通じる船便のために桜川という堀が堀削され、その堀の長さが八町(丁)あった為、別名「八丁堀」と呼ばれるようになりました。その後堀に沿った地域に町奉行所の与力、同心の組屋敷が置かれ「八丁掘の旦那」と呼ばれるようになったようです。
いくつかの橋を渡って、隅田川沿いのプロムナードに下りていきます。
リバーサイドのマンションのCMに出てくる風景です。今の東京らしい風景かもしれませんね。
中央大橋を渡ります。隅田川はフランスのセーヌ川と友好河川提携をしていて、この中央大橋を架ける際、フランスのデザイン会社に設計を依頼したそうです。確かにフランスっぽいですね。
鬼平が作った石川島に人足寄場跡
川沿いに石川島人足寄場跡があります。人足寄場とは幕府が設置した軽犯罪人の自立支援施設です。
時の老中 松平定信に犯罪者更生施設の設立を上申したのが、かの「鬼平」こと火付盗賊改方長官 長谷川平蔵でした。人足寄場には常時300~400人がおり、一部屋には約40人が収容されていたようです。
佃煮発祥の地 佃島へ
徳川家康が江戸に入ってきた時、大坂の摂津国 佃村から三十数名を連れてきて住まわせた土地がここ佃島です。この付近は白魚の漁場で日持ち保存が効くようにと作られたのが佃煮です。今でも数軒の佃煮屋さんが残っている下町風情溢れる町です。
これぞ、下町の路地裏!
続いて月島へ
月島でお昼ごはんといえばやっぱり・・・
月島は明治25年の「東京湾澪浚(みおさらい)計画」に基づき、土砂を利用して埋め立てられた土地です。隅田川対岸の土地が「築地」と名づけられた地名にならい、はじめは「築島」でしたがいつの頃からか「月島」になったようです。
月島でごはんといえば・・・「もんじゃ焼き」で決まり!ですね。
どうですか~ どんぶりからはみ出しそうなボリューム。
月島流は土手を作るやり方です。そこにじょぼじょぼ~と汁を注ぎます。
ねばりが出てきたらワシワシとかき混ぜていきます。さあ、食べるぞ~
続いてお好み焼きへ
オーソドックスな関東のお好み焼きです。
さらにやきそばへ~。写真の3品を4人で囲んで食べました。う~もうお腹いっぱいですぅ~
勝鬨橋(かちどきばし)の真ん中に立つと・・・
たらふく下町グルメを堪能した後は腹ごなしにまだ歩きますよ~。隅田川に架かる橋でユニークなのはやっぱり「勝鬨橋」ではないでしょうか?船の通行のために跳ね上げ式の可動橋でしたが、昭和45年11月29日以降一度も開いていません。
この橋、私も初めて渡ったのですが、橋の真ん中まで来たらすごいんです。他の橋では味わえないような現象が起こるんです。その現象とは・・・ご自分でぜひ体験してみてくださいね。
最後は築地本願寺まで歩いてツアーも終了です。
今のうちに見ておきたい、今のうちに知っておきたい東京のこと
いかがでしたか?裏さんぽ第三回 佃島~月島の巻。行程を詳しくご案内してきましたが、魅力は半分も伝わらないでしょう。
ここに書いた以外にもガイドさんはいろいろ話してくれますし、やはり実際に自分で歩いてみる、そしてそこにガイドさんの実況中継が加わると臨場感が格別です。雨の一日でしたが充実した時間を過ごすことができました。
半日歩いて学べてお昼ごはんがついて数千円です。こんな充実した一日、いかがですか?
>>現地集合・解散と趣味・テーマの旅 ~毎日が好奇心~ 時を自由に遊ぶ人「時遊人」のおすすめツアーはこちら
※取材内容は2017年10月時点のものです。
【追記】2018年3月再訪
取材日が雨で充分な写真が撮れなかったこともあり、2018年3月桜の時期に再びひとりでこの道を逆ルートで辿りました。(勝どき橋と隅田川沿いを中心に)どうぞご覧ください。
こちらが勝鬨橋の全景です。真ん中の部分が昔は跳ね上がっていたんですね。
堂々とした姿です。
ここがちょうど橋の真ん中部分です。ここに立つと・・・うわ、なんじゃこりゃ!それは実際に立ってみてのお楽しみ!!
勝鬨橋から川上を見た風景です。アーバンシティ東京って感じですね(よくわかりませんが(笑))
月島もんじゃストリートから横道に入る路地です。昭和ムード満載の懐かしい空間です。
「石川島人足寄場跡」は現在隅田川沿いの公園となっており、高層マンションも立ち、往時の雰囲気を偲ぶことはできませんが、この日は桜が満開で、花見をしながらお昼ごはんを食べている人でとても賑わっていました。
中央大橋です。この付近はきれいに整備されているので、隅田川沿いをそぞろ歩きする人も楽しそうです。
橋の向こうには東京スカイツリーが見えます。これから散策にぴったりの季節がやってきますね。
佃島、月島と隅田川を歩く第三回裏さんぽ、いかがでしたか?新旧の東京を味わえる面白いルートで素敵な休日を過ごすことができると思いますよ。
裏さんぽ関連記事
Ranking東京記事ランキング
-
シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。