東京の路地裏を歩く「裏さんぽ ~裏路地・裏話・地元めし~」ツアーのどんな所が面白いのか?

「東京近郊に住んでいるけれど、意外に知らない東京のことってあるんですよね~」

最近、東京の路地裏を4時間~5時間で巡る現地集合&解散の日帰りツアーが人気のようです。 一度参加するとハマるお客さんも多いそうですよ。

そこで!

「裏さんぽ ~裏路地・裏話・地元めし」ツアーに同行して、 どのようなポイントが人気なのか?を探ってきました。

裏さんぽ

実際、私が歩いてみた感想は・・・想像以上に面白かったです! (個人的にハマりそうです(笑))

どこが面白かったかというと・・・

1. 自分ひとりで歩いているだけでは気づかないであろう逸話を、ガイドさんから教えてもらえる ・・・ココが一番の魅力です

2. ガイドさんの話もそれほど堅苦しくなくユーモアにあふれ、エピソードを交えながら面白く話してくれるので、楽しく知識を増やすことができる

3. 歴史に詳しくなれる(特に江戸時代)

4. 歩くペースも比較的ゆっくりめで、体力に自信のない人も安心して参加できる

【番外】このコース内容を覚えて次は自分で友達や家族を案内して鼻高々で自慢できるかも・・・ニヒヒ

さて、面白かった点をひとつずつ見ていきましょう。

1. 自分ひとりで路地裏を歩いているだけでは気づかないであろう逸話を、ガイドさんから教えてもらえる

普段気づかずに通り過ぎている、何気ない道にも歴史や逸話が潜んでいます。例えばこの坂にはこんな悲しく切ない男女の話があったのか・・・とか 、今ではなんてことない住宅街だけど500年前にはここで仇討があったのか・・・とか、ガイドさんはその場所に立って江戸時代の古地図や浮世絵、写真などを時に織り交ぜながら当時の状況がまるで目に浮かぶように話してくれます。

このツアーの一番の魅力というか価値はここだっ!と感じました。 テレビで街歩き番組がありますが、やはり自分で歩いてその場所で話を聞くのとでは臨場感が違います。知識と経験を積んだベテランガイドさんが案内してくれます。

ガイドさんの案内

2. ガイドさんの話も堅苦しくなくユーモアあふれ、エピソードを交えながら面白く話してくれるので、楽しく知識を増やすことができる。

当時の話を単なる説明ではなくエピソードを中心に話してくれるので、学校の授業というよりは講談を聞いているようでとても楽しいんです。お客さんの中には、なんと大学教授の先生が参加されたこともあるそうです。それってすごいことですよね。単に楽しいだけじゃなく中身も濃く充実している。ツアーが終わった後、ちょっと賢くなったような気になれます(笑)

ツアーに参加したお客さんがその後ガイドさんとしてデビューされたなんてこともあるそうです。お客さんがガイドさんの様子を見て自分もガイドになりたいと思うなんて素敵ですね。 (私も定年後は考えてみようかな・・笑)

ガイドさんの案内

3. 歴史に詳しくなれる(特に江戸時代)

学生時代に社会科、特に歴史の授業は好きでしたか?苦手?はい、私もそうでした。なぜ苦手に感じたのでしょうか?おそらくテスト向けに勉強をしていたから苦手意識が生まれたのではないでしょうか?そうです。暗記することの苦痛です。

人や戦の名前、年代をカードに書いたり、参考書に赤いシートを被せたりして必至に覚えましたね。そしてテストが終わったらすぐ忘れる。。。そんな勉強をしていました。今ならわかります。歴史は暗記ではなく、物語で覚えたら忘れないんだと。

裏さんぽでは、特に江戸時代に詳しいガイドさんが多いようですので楽しく学ぶことができるでしょう。

4. 歩くペースも比較的ゆっくりめで体力に自信のない人も安心

お客さんによって歩く速さはまちまちですが、ガイドさんは時折後ろを振り返って参加者のペースを読みながらゆっくり歩いてくれます。

街歩きですから当然、道路を横切ったり、信号を渡ったりすることもありますが、やはり安全が第一ですね。とは言っても昼食を入れて4~5時間、5kmくらい歩きますので、そこそこ体力は必要です。履きなれた靴と動きやすい服装は必須でしょう。

裏さんぽ

「裏さんぽ」ツアーのラインアップ

「裏さんぽ」ツアーは現在全5回シリーズです。 1回完結スタイルなので1回、2回と順番でなく前後して参加しても楽しむことができます。

  • 第一回 日本橋~人形町
  • 第二回 新宿~大久保
  • 第三回 佃島~月島
  • 第四回 御茶の水~秋葉原~神田
  • 第五回 神楽坂

第一回 日本橋~人形町コース

ガイドさんの案内

裏さんぽツアーの始まりは、お江戸日本橋から始まります。 「旅がはじまるぞ~!」って感じです。さあ、どんなところを歩くのでしょうか?

・吉田松陰が捕えられていた小伝馬町牢跡

・罪人さらし首の場跡

・築地より昔にあった日本橋魚河岸跡

・江戸三大不動のひとつ薬研堀不動院

・日本橋に薬屋が多い理由とは

・べったら漬の名の由来とは

・八百屋お七事件の真相

・吉原の前は人形町にあった旧吉原遊郭跡

・首都高速のある場所は昔●●か●●だった

>>「裏さんぽ 日本橋~人形町コース」のさらに詳しい内容はこちらからご覧になれます

第二回 新宿~大久保コース

ガイドさんの案内

旅の始まりは新宿3丁目駅から。この回では次のような場所を歩きます。

・飯盛女の投げ込み寺と呼ばれた成覚寺

・芸能の神様「花園神社」

・興味津々"新宿ゴールデン街"に潜入

・大久保コリアン街

・小泉八雲終焉の地は東京大久保にあった

・なぜか社殿がアパートの上にある夫婦木(めおとぎ)神社

・なぜ幕府は今の新宿の地に新しい宿場町を作ったのか

・玉川上水跡とその果たした功績とは / 今も府中市にある「悲しい坂」の名の由来とは

・甲州街道はどういうルートを通っているか

・四谷大木戸とその果たしていた役割とは

・甲州街道に馬糞が多かった理由

・閻魔(えんま)様といつもワンセットの奪衣婆(だつえば)というお婆さんとは

・なぜ歌舞伎町と呼ばれるようになったのか

・大久保鉄砲隊百人町屋敷はなぜできたのか

・江戸幕府の与力、同心の年収はどれくらいだったのか

・ツアー参加者が一番熱心にお参りしていた神社とは・・・?

>>「裏さんぽ 新宿~大久保コース」のさらに詳しい内容はこちらからご覧になれます

第三回 佃島~月島コース

裏さんぽ

旅の始まりは東京駅八重洲からです。この回では次のような場所を歩きます。

・八重洲の名の由来、ヤンヨースティンの碑

・坂本龍馬も通った北辰一刀流 千葉道場跡

・鬼平が作った石川島人足寄場跡

・佃の渡し跡

・八丁堀の名の由来

・佃島の名の由来

・佃煮が作られた理由

・今はもう開かない勝どき橋。 その橋の中心に立って驚くこととは

・築地の名の由来

>>「裏さんぽ 佃島~月島コース」のさらに詳しい内容はこちらからご覧になれます

第四回 御茶の水~秋葉原~神田コース

ガイドさんの案内

旅の始まりはJR御茶ノ水駅からです。この回では次のような場所を歩きます。

・聖橋(ひじりばし)の名の由来

・徳川五代将軍綱吉時代、なぜ湯島聖堂は作られたのか?

・神田明神といえば銭形平次ですね。

・既製服問屋街発祥の地(昔、衣服はほとんどが古着だった)

・現代では信じられない!  茶屋で働くお玉さんは2人の男性に言い寄られ、池に身を投げた「お玉ヶ池」

・稲荷神社は"きつね"を祀っていますが、なんと!"たぬき"を奉る稲荷があった

・太田道灌の娘、太田姫の物語

・神社における狛犬の役目とは

・駿河台の名の由来

・江戸幕府の財宝を隠したとされる小栗上野介が残した一番の功績とは

・実はうるさい爺ではなかった?天下のご意見番 大久保彦左衛門屋敷跡

・御茶の水の名の由来

>>「裏さんぽ 御茶の水~秋葉原~神田コース」のさらに詳しい内容はこちらからご覧になれます

第五回 神楽坂コース

裏路地

私は個人的にはこの神楽坂の回が一番好きです。 路地裏を歩く裏さんぽツアーの真骨頂を楽しめます。

旅の始まりはJR市ヶ谷駅です。

・忠臣蔵の約三十年前に同じような仇討があった「浄瑠璃坂の仇討現場」

・ロマンチックな男女の物語が残る「逢坂」

・芸者見番横丁

・神楽坂の名の由来

・神楽坂通りの一方通行が朝と夜で変わる理由

・毘沙門天は「狛犬」ではなく「虎」?

・粋な名前「袖摺(そですり)坂」

・神楽坂が栄えた理由

その他にも・鰻坂・歌坂・瓢箪坂・左内坂などこのエリアには坂がいっぱい。

>>「裏さんぽ 神楽坂コース」のさらに詳しい内容はこちらからご覧になれます

今のうちに見ておきたい、今のうちに知っておきたい東京のこと

路地裏を歩いてみると意外に知らないことが多く、発見の連続でした。東京って面白い街だなあと改めて感じました。この「裏さんぽ」シリーズを踏破したら東京通のみならず江戸通になれるかもしれません。楽しく健康的に、知的に面白く学べる裏さんぽツアー。

これなかなかいいですヨ!

この記事は、取材者が同行した2017年秋の情報に基づいています。ガイドにより話す内容に若干の違いが出る場合もありますのでご了承ください。

2018年度は「続・裏さんぽ」として六回~十回も設定されました。人気です。

>>現地集合・解散と趣味・テーマの旅 ~毎日が好奇心~ 時を自由に遊ぶ人「時遊人」のおすすめツアーはこちら

※掲載写真はイメージです。

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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