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安青錦さんも愛する!ウクライナ家庭料理レストラン「DOMIVKA(ドミウカ)」が清澄白河にオープン

ウクライナ出身の大関・安青錦(あおにしき)さんも愛する、ウクライナ料理店「DOMIVKA(ドミウカ)」が清澄白河にオープンしたのをご存知でしょうか。2026年2月14日の開店当初から予約なしでは入れないほど、大盛況となっています。
大注目のお店で気になりながらも、
- ウクライナ料理、どんな風だろう。メニューを見ても、味が想像できない
- レストランの雰囲気も気になる
このような期待と不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、現地でもウクライナ料理を食べた経験をもつ海外グルメマニアのオグが、「DOMIVKA」の代表取締役・真下博志さん、シェフ・ストゥリレツ イリーナさん、イリーナさんの娘さんで支配人のヴィクトリアさんに取材をさせていただきました。
本記事では、「DOMIVKA」の誕生秘話からレストランの特徴、オススメのウクライナ料理4品(ランチ・ディナー)、今後の展望まで詳しくご紹介します!
この記事を読み終えるころには、「DOMIVKA」のウクライナ料理を今すぐ食べに行きたいという気持ちになっているでしょう。
目次
ウクライナの家庭料理レストラン「DOMIVKA」誕生秘話
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「DOMIVKA」はどのような経緯で誕生したのでしょうか。きっかけとなった出来事からオープンに至るまでのストーリーを追ってみましょう。
安青錦さんの一言がきっかけに
「DOMIVKA」の誕生には、安青錦さんが所属する安治川部屋での、ある出来事がきっかけとなっています。
2025年の秋、安治川部屋にてウクライナちゃんこ会が開催されました。その場でウクライナ料理に舌鼓を打った安青錦さんが、「この料理をいつでも食べたい。故郷の懐かしい味がするから」と話したことが、すべての始まりでした。
その一言が周囲の心を動かしましたが、近くにウクライナレストランがない。そこで「それなら自分たちでレストランを作ろう」という話へ発展していきます。ヴィクトリアさんを含むウクライナ出身の方たちも参加し、プロジェクトはスタートしました。
店舗探しは、安青錦さんの生活圏(安治川部屋)で歩いて行ける1〜2km圏内を中心に進められました。しかし清澄白河周辺では条件に合う物件自体がなかなか見つからず、難航が続きます。そんな中、偶然にも現在の物件が空いたのです。
物件は見つかったものの、レストラン経営を担う人材がいないという課題が残っていました。そこで2025年12月、現在の経営者である真下さんに「経営者になってくれないか」という話が持ち込まれます。同月29日には関係者との合同会議が開かれ、真下さんへ正式なオファーが出されました。「こんな素晴らしい機会はない」と、真下さんは即座にオファーを引き受け、レストラン開店に向けたプロジェクトが本格的に動き出しました。
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店名の「DOMIVKA」は、ウクライナ語で「家」を意味します。
白を基調とした内装はウクライナの伝統的な家屋をイメージしており、壁の絵や装飾を始めすべての内装は、ウクライナ出身の方々が手作業で丁寧に仕上げたものです。安青錦さんもこの白い内装をとても気に入っており、「家に帰ってきたような安心感がある」と話しています。故郷の家に戻ってきたような温かさを感じてもらうこと――それこそが「DOMIVKA」のコンセプトなのです。
非常にタイトなスケジュールとの戦い
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<写真(左):ストゥリレツ・イリーナさん / 写真(右):ヴィクトリアさん>
経営者が正式に決まると同時に、プレオープンの日程も即座に固まりました。安青錦さんが来店できる日が2026年2月13日しかなかったため、この日がプレオープン日に決定しました。年明け2026年1月2日から会社設立と賃貸契約を同時並行で進め、プレオープンまでわずか1ヶ月半という非常にタイトなスケジュールでの準備が始まります。
「せっかくレストランをオープンするなら、本場ウクライナの味を再現したい」。その想いを実現するうえで欠かせなかったのが、ウクライナ人シェフの存在です。
そこで、ウクライナから本場のシェフであるストゥリレツ・イリーナさんを招聘(しょうへい)することになりました。イリーナさんは40年のキャリアをもつベテランシェフで、ヴィクトリアさんの母親でもあります。招聘に向けてビザ申請の手続きが進められましたが、戦時下のウクライナではインフラが深刻なダメージを受けており、ビザ取得に必要な書類が現地に届かないという事態に陥りました。
打開策を求めて駐ウクライナ日本大使館に相談したところ、ようやく書類が届き、対応が認められ、2026年1月27日にビザが発給されました。イリーナさんは自宅から片道約3時間かかる大使館まで足を運び、ビザを取得しました。
しかし今度は、日本までの渡航手段が問題となりました。戦時下で電車が動かない中、イリーナさんは2026年2月2日にウクライナを出発し、バスを乗り継いでモルドバ、ルーマニア、ポーランドと経由しました。そしてポーランドから飛行機に乗り、2026年2月4日に日本へ無事到着しました。
ウクライナの味を再現する苦労
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来日後の2026年2月7日にはすぐキッチンに立ち、日本の食材を使って本物のウクライナ料理を再現するための試作が始まります。本場の味を日本で再現することは、想像以上に困難な作業でした。その最大の壁となったのが、食材の違いです。
ウクライナで使い慣れた食材と日本の食材とでは、見た目が似ていても味や性質が大きく異なるものが多く、イリーナさんが求める食材がなかなか見つかりませんでした。ヴィクトリアさんがスーパーなどでさまざまな食材を買い集めてきても、「それは違う」「これは買わないで」とイリーナさんから指摘されることもあり、1つ1つ確認しながら試行錯誤を繰り返す日々が続きました。
特に苦労したのが小麦粉です。ウクライナの小麦粉と日本の小麦粉では用途の違いなどもあり、粒の大きさや性質も根本的に異なります。仕上がりに違いが出てしまうため、イリーナさんが納得するまで何度も試作を重ねました。
この作業をさらに難しくしていたのが、ヴィクトリアさん自身の事情です。彼女はすでに日本で18年ほど暮らしており、日本の食材や味覚に慣れ親しんでいます。そのため、ウクライナ本来の味の感覚を取り戻すのが容易ではありません。同じウクライナ出身の母娘でありながらも、味の認識をすり合わせるのに多くの時間を要しました。
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こうして迎えた2026年2月13日のプレオープン。戦火を越えて来日し、安青錦さんをはじめウクライナの方々や多くの日本人に自らの料理を届けられる喜びは、言葉では言い表せないものがあったことでしょう。
さまざまな困難を乗り越えて実現したDOMIVKAの開店は、多くの人の想いと支えによって成し遂げられました。
オススメのウクライナ料理4品
今回ご紹介する「DOMIVKA」のメニューは以下の4品です。
- 伝統的なスープ「ボルシチ」
- 水餃子に似た「ヴァレニキ」
- チキンとマッシュルームのクレープ包み「トロベンカ」
- そばの実のハンバーグ「グレチャニキ」
伝統的なスープ「ボルシチ」(ランチメニュー)
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<ボルシチ ¥1,300>
ウクライナの伝統的なスープ「ボルシチ」。ヴィクトリアさんも1番おすすめする「DOMIVKA」の看板メニューです。
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一般的に「真っ赤なスープ」という印象が強いボルシチですが、「DOMIVKA」のものは少しオレンジがかった色合いをしています。ビーツだけでなく、トマトジュースやペーストを使用し、煮込む過程でスープが赤からオレンジ色へと変化するそうです。
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ビーツ本来の甘味がありながらも酸味は控えめで、優しい味わいです。そのスープに、玉ねぎの甘味と芳醇なニンニク、ハーブが効いたウクライナのちぎりパン「パンプーシキ」をたっぷり浸して食べてみてください。パンの旨味がボルシチのマイルドな味わいを引き締め、ふわふわと柔らかいパンはスポンジのようにスープを吸い込んで、見事な一体感を生み出します。
一度食べたらやみつきになること間違いなし。思わずパンをおかわりしたくなるおいしさです。
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「DOMIVKA」のボルシチは、ヴィクトリアさんの故郷であるウクライナ中部・ポルタヴァ州のスタイルで、ウクライナの中でもっとも有名なものとされています。
ウクライナには地域によってさまざまな種類のボルシチが存在し、緑色や白色のもの、豆や魚を具材に使ったものなど、実に多彩です。夏には冷製ボルシチも見られ、ヴィクトリアさんの祖母も夏になるとボルシチを地下に置いて冷やしていたそうです。
「DOMIVKA」でも2026年3月には、季節のグリーンボルシチがメニューに加わっています。今後も地域ごとの特色をもったボルシチが紹介される予定です。「ボルシチ=真っ赤なもの」という固定観念を超えた、地域ごとに色も味も異なるボルシチをぜひ体験してみてください。
水餃子に似た「ヴァレニキ」
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<ヴァレニキ ¥300(1個)>
水餃子に似た「ヴァレニキ」は、ウクライナの家庭料理そのものを象徴する一皿です。ウクライナでは料理は家族みんなで作るもの。お母さんだけが台所に立つのではなく、子どもからおばあちゃんまで大勢で集まって作ります。
ヴァレニキもそうした家族みんなで囲んで作る料理の1つで、台所に自然と会話が生まれる特別なひとときでもあります。
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「DOMIVKA」ではお客様の注文を受けてから、生地に具材を1つ1つ丁寧に包んで茹で上げます。冷凍や作り置きは一切せず、茹でたての弾力あるもちもちとした食感を大切にしています。
具材は「キャベツ」と「じゃがいも」の2種類。キャベツは甘味が際立ち、シャキシャキとした食感ともちもちした生地の対比が見事です。一方、じゃがいもはふんわりとした食感が生地と一体となり、家庭料理ならではの温もりを感じさせてくれます。
ヴァレニキをそのまま味わった後は、ぜひサワークリームを付けて食べてみてください。ウクライナではサワークリームは食卓に欠かせない存在です。広大な土地で農業が盛んなウクライナでは牛や山羊を飼う家庭が多く、乳製品が身近に親しまれています。そのため、ヴァレニキをはじめさまざまなウクライナ料理にサワークリームが添えられています。
サワークリームを付けると味がまろやかになり、最後まで飽きずに食べ続けられます。まさに魔法のクリームと言えるでしょう。
チキンとマッシュルームのクレープ包み「トロベンカ」(ディナーメニュー)
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<トロベンカ ¥2,000>
「トロベンカ」は、鞄を意味する可愛らしい巾着型のクレープの中に、チキンと3種のキノコ(椎茸、しめじ、ホワイトマッシュルーム)を包んだ伝統的な料理です。安青錦さんも大好きな一品だそうです。
プリプリとした弾力のあるキノコと脂の少ないチキンをサワークリームで和えており、優しい味わいです。小麦粉と卵、ミルクで作られたクレープ生地も穏やかな風味で、全体的にまろやかにまとまっています。その一方、皿の外側にかかったニンニクソースは濃厚です。食べ進めるうちに味の変化がほしくなったタイミングで少し浸けてみると、また違った表情を楽しめます。
どこか懐かしくホッとできる「トロベンカ」は、「家」をコンセプトに掲げる「DOMIVKA」にピッタリの一皿です。東京ではなかなかお目にかかれない珍しい料理ですので、「DOMIVKA」へお越しの際はぜひ召し上がってみてください!
そばの実のハンバーグ「グレチャニキ」(ディナーメニュー)
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<グレチャニキ ¥900>
「グレチャニキ」は、そばの実を入れた小さなハンバーグです。ひき肉に玉ねぎ・卵・香辛料を加えて小判型に整え、フライパンで焼き目をつけた後にキノコソースでじっくり煮込んでいます。そばの実を加えることで独特の風味と栄養価がプラスされた、家庭的な一品です。
この料理の誕生には、ウクライナの農村文化が深く関わっています。かつて肉は高価な贅沢品でした。少ない肉でも家族全員が満腹になれるよう、安価で栄養価の高いそばの実を混ぜてボリュームを出したのが始まりとされています。世界有数のそばの産地であるウクライナならではの、生活の知恵が結晶した料理といえるでしょう。
そばの実が入ることで冷めても固くなりにくく保存に優れている点も、長く愛され続けている理由の1つです。
肉の旨味はありながらも、そばの実が加わることで素朴でやさしい味わいに仕上がっています。濃厚なキノコソースで煮込まれたそばの粒は肉の旨味をたっぷり吸い込んでおり、噛んだ瞬間に味が一気に広がります。肉だけのハンバーグにはないふわっとした軽さも魅力で、ひき肉の弾力の中にそばの粒のプチプチとした食感が加わり、最後まで飽きずに食べられます。
肉汁が滴るハンバーグとは一味違う、滋味深い家庭の味をぜひ体験してみてください。
「DOMIVKA」の今後の展望
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DOMIVKAは、単なるレストランという枠を超え、文化交流と地域コミュニティの拠点として、さらなる発展を目指しています。
まず、料理と飲み物のラインナップを充実させていく予定です。現在提供しているメニューに加え、ランチ・ディナーともに品数を増やしていくほか、ウクライナ産のワインやホリウカも積極的に取りそろえ、お酒の選択肢を広げていきます。
また、ウクライナの文化をより深く知ってもらうためのワークショップや勉強会の開催も計画しています。ウクライナ料理の教室をはじめ、伝統的な刺繍や人形「モタンカ」作り、絵画や芸術に関するイベントなど、食にとどまらない幅広い文化発信の場を設けていく方針です。
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店舗が相撲部屋に近いという立地を活かし、相撲文化とのコラボレーションにも力を入れていきます。
安治川部屋との深い縁を礎に、力士を招いたり、ウクライナ文化との交流イベントを定期的に開催したりする予定です。開店当初は化粧まわしを店内に展示し、お客様が両国の文化遺産に触れられる機会を提供していました。
今後もさまざまな形で、そうした機会が提供される予定です。
「DOMIVKA」の店舗情報
- 店名:DOMIVKA Ukrainian Soul Tokyo
- 住所:東京都江東区白河1-3-1 Beeslow内 2F
- アクセス:東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅 A3出口 徒歩1分
- 営業時間:水:17:00~21:00、木・金・祝前日・祝後日:11:30~14:00、17:00~21:00、土・日・祝日:11:30~15:00、17:00~21:00
- 定休日:月曜日・火曜日
- 公式インスタグラム:@domivkaukraina
【まとめ】DOMIVKAでウクライナの家庭料理を堪能しましょう!
「DOMIVKA」は、安青錦さんの一言から生まれ、数多くの困難を乗り越えて誕生したウクライナ料理レストランです。戦火のウクライナからはるばる来日したイリーナさんが、日本の食材と格闘しながら丁寧に再現した本場の味は、どの一皿にもウクライナの歴史と家庭の温もりが宿っています。
ビーツの甘味が優しいボルシチ、家族みんなで作るヴァレニキ、巾着型が愛らしいトロベンカ、農村の知恵が詰まったグレチャニキ――どれも東京ではなかなか出会えない、本物のウクライナ家庭料理です。
「家」を意味する店名の通り、白を基調とした温かな空間で、故郷に帰ってきたような安心感とともにウクライナの食文化を体験できます。清澄白河へお越しの際は、ぜひ「DOMIVKA」の扉を開いてみてください!
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おぐグルメ
- 東京にある美味しい・珍しい海外グルメを食べ歩く海外グルメマニア。ブログには100ヶ国以上の世界の料理を掲載し、休日だけで年間365以上の海外グルメを開拓しています。実際に現地に行き本場のグルメも食べていて、これまでヨーロッパを中心に60ヶ国以上に渡航しています。




























